世界樹の迷宮ⅢHDRプレイ日記:星紡ぐ冒険手記・章ノ36

ゲーム

・前回のあらすじ

深王へ親書と進物を献上したアステリア。

返答を待つため、深都に一時滞在することとなった。

・前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-35/

 


第2階層以降のネタバレを含みます


 

 

 

「海都の使者、ギルド『アステリア』です」

「おお、良い雰囲気ですね」

「す、すごい。これも全部100年前の調度品なの?」

大きなお宿ですね。あとで探検したいです

「ごめんね、プレール。今日1日だけは我慢してちょうだい」

 

「感謝いたします。それでは、今日1日だけお世話になります」

「少しだけこちらで休んでから、部屋の案内をお願いいたしますわ」

 

「ふう……、久々の厳かな場であったので、緊張しましたね」

「わたしも。今日までほとんど戦い通しだったもの」

「……海王ケトスは深王様とご友人であったそうですが、

       特に話題になりませんでしたね」

「あくまで親書と進物の引き渡しだったからね。

       私情を公の場で出さないのは王として当然のことよ」

「しかし、内心はらわたが煮えくり返っていたやも知れませんね。

       もしかすると、我々をどう始末するかを考えているかも」

「ひ、姫様! それはさすがに……!」

「……流石に失言でしたね。気を付けます」

(……まあ、深王とて人間。内心そうであるというのは否定できない。

       警戒は必要か)

キルシェさん、このラッパみたいなのはなんでしょう

「これは蓄音機というものね。これもきちんと手入れされてる」

「ほう、いいものがありますね。少し使わせていただきましょう」

「いいんでしょうか? 勝手に使っても」

「ロビーにあるものだから、いいんじゃないかしら。

       しかも、今日は貸し切りみたいなものだし」

「レコードは入っているようですね。では、早速……」

 

>シルヴィアが取っ手を回すと、蓄音機は優雅に歌いだす

「……この曲は『カノン』ね。……とても懐かしいわ」

な、なんだかすごくかんどーしてきます

「まさに、『心に沁みる』としか形容しようがありません」

「……」

「キルシェさん?」

「ご、ごめん……! あたし、先に部屋に行ってる!」

 

>キルシェは涙をこらえながら、ロビーを立ち去る

「……キルシェさん、どうして涙を?」

(……)

お葉ちゃん、おふたりもなんだか、すごく悲しそう……

「―――」

「……?」

「……そろそろ、わたしたちも部屋に行きましょうか」

(姫様、いまテュール様のことを呼んだのか? なぜ?)

 

「慣れない環境だから、なかなか寝付けないな……。

       ……? 窓の所に誰かいる?」

 

>お葉は、窓辺に立つ『その人物』に近づいていく

 

 

???「……」

(初めて見る方だ……。深都の王族か貴族の方なのか?)

 

>『その人物』は、お葉を認めるとゆっくりと口を開く

「ごきげんよう。良き夜ですね」

「え?は、はい、そうですね。えっと……ぼ、いえ、わたくしは―――」

「貴方のことは、よく存じておりますわ。お葉さん」

「……え? どうし―――」

「『あの子』のこと、どうかこれからもよろしくお願いいたします」

「あ、あなたはいったい!?」

 

>『その人物』は、姿勢を乱さずお葉の傍から離れて行く

「わたくしは、『    』。どうか、貴方たちに―――」

「ま、待って……! どうして追いつけないんだ……!?」

 

 

 

「もう、お葉! こんなところで寝ちゃって!」

よかった。ちゃんといた

「―――っ!? こ、ここは……ロビー?」

「ベッドに居なかったから、心配したのよ」

「す、すみません。寝付けなくて散策していたら、いつのまにか……」

シルヴィア「あなたでもこんなことがあるのですね。少々意外でした」

「ご心配をかけてしまってすみませんでした、姫さ―――」

 

 

 

 

「―――!!? あ、貴女は……!?」

「わたくしですよ、お葉。貴女の主君であるシグドリーヴァ・ロタです」

「ええ!? で、でも……、そのお姿はいったい!?」

「……姉上とキルシェの悪戯で、いつの間にやらこんなことに。

       こんなことならば、もう少し早く起きるべきでした」

「……ごめん」

でも、どっちのお姿もすてきです」

「まったく……、染め分けるのにとても苦労しているのですからね。

       わたくしは部屋でお色直しをするので、皆さんは待っていてください」

「……ええ」

 

>シルヴィアは足早にその場を立ち去る

「そういえば、部屋着のままだった……。ボクも着替えを取ってきます」

 

 

>瞬く恒星亭 アステリアの部屋

「……」

 

>シルヴィアは静かな部屋でひとり、姿見の前に立っている

「姫様、すみません。着替えを取りに来ました」

「ん、お葉ですか。構いません。お入りなさい」

「失礼します。えっと……これだ。それでは、ロビーでお待ち―――」

「お葉」

「姫様? いかがなさいましたか?」

「……わたくしは、貴女が思うほど強い存在ではありません。

       そんなわたくしを知ったら……、……軽蔑しますか?」

 

>シルヴィアは、お葉の瞳を静かに見つめる

「……いいえ。ボクは、あなたに仕えると誓い、これまで供に在りました。

       それに、覚えていますか? あの、大灯台での戦いの後で―――」

「……」

「『人は弱くて当たり前』だと、そう言ってくれたではありませんか」

「……そうでしたね」

「ボクは、自分にまだ力が無いと感じています。

       ……それでも、あなたを支え続けたい。その気持ちに、偽りなどありません」

 

>お葉は部屋を退出する

「……感謝します、お葉。わたくしは果報者かもしれませんね。

       しかし―――」

 

>シルヴィアは、姿見に映る自分の頬に手を伸ばす

「今のわたくしを見て、貴女は微笑んでくださいますか?

       ―――『”姉様”』」

 

 

元気ばっちりです

「ええ、とてもよく眠れましたわ」

「……いろんなものに目移りして落ち着かなかった」

 

「かしこまりました。案内をお願いいたします」

「よい御返事がいただければいいのですが……」

「まあ、考えても仕方がないでしょう。深王にお会いすればわかること」

 

 

「疾き御対応に敬服いたします」

「……愚問ですが、差し支えなければその『条件』というものを

       伺ってもよろしいでしょうか」

 

「”冒険者のみに・・・・・・”限定する……と? なるほど、そのような条件でしたか」

(元老院の関係者ではなく、荒くれ者や犯罪者かも不明瞭な冒険者を

       わざわざ深都に立ち入らせるというのか……?)

 

「……全人類の、おっしゃいましたか? それは一体……」

「お葉、プレール、キルシェ、あなた方もこちらへ」

「はい、只今」

どきどき

(……)

 

「……いかがしたしましょう」

「興味はあるわ。でも……全人類への脅威って……」

みんなでやっつけちゃいましょう

「我々も、この深都の成り立ちに興味がある。

       そして、未だ見ぬ敵……。わたしにとってはとても興味深いわ」

「お葉、あなたの意見は?」

「我々にしかできないことならば、……引き受けるべきかと」

「わかりました。それでは……」

 

「深王、その脅威とやらの詳細を伺いましょう」

 

「『フカビト』……? 初めて耳にしました」

「話題にするくらいだから、相当危険なのね……」

「ヒト、付くならば、対話の余地はあるのでしょうか……」

 

迷宮って、まだ続いていたんですね

「ここが最下層と思いきや、思った以上に先があるのね」

「そんな場所に幽閉しないといけないなんて、どんな存在なの?」

「……これまで以上の激闘の予感がします」

「ええ、わたくしも同意見です。早速、準備を……」

 

「そんな技術が存在しているとは……!」

「や、ヤバい、興奮してきた……。徹底的に研究したくなる……!」

愛と勇気がおともだちのスーパーヒーローにもなれますか?

「元来得意とする以外の技か……。上手く使えるかな?」

 

「『百聞は一見に如かず』、ですね。ありがたく使わせていただきます」

「何から何まで、そのお心遣いに感謝の至りです」

 

 

えーっと、これかな

「装置の説明書きはこれかしらね。ふむふむ……」

「まずはリーダーであるわたくしから試してみましょう」

「次はユーンとして、その後はどうしよう?」

じゃんけんです

「まあ、公平で手速い方法ではありますけどね……。いきます」

 

「なるほど、このように別の才能を開花させるのですね」

「……負けた。一番……最後」

「ご愁傷様」

「……選択肢が多くて決めかねますね。やはり、姉上からどうぞ」

 

「わたしはバリスタの才能にしようかしら。手が空いた時に攻撃できるしね」

「それなら、ウォリアーとかでもいんじゃ?」

「あくまで専門は防御だから、武器はプレールのおさがりで十分よ。

       それに……ドカンと花火でも打ち上げたいしね。うふふ……」

「あの、なんだか不穏なことを言ってませんか?」

 

「ボクはモンクにします。

       やはり、道具では回復に手が回らない戦況も多かったですから」

「お葉の行動の速さならば先手を取って回復しやすいですね」

「さすがに専門ほどではないでしょうが、できないよりはマシなはずです」

 

うちはファーマーがいいです

「うーん? でも、どちらかというとウォリアーかファランクスが―――」

ファーマーがいいんです

「そ、そう。わかったわ」

(あのテュール様が気圧された……!?)

 

「これに、いや、やっぱり……、でも……」

「……キルシェ、もう30分以上経ちますよ」

「流石に深王も苦笑いしてきてるわ」

「だ、だって……!決めらんないよぉ……!」

「やれやれ……。それならば、シノビにしてみては?

       お葉の術に興味津々だったでしょうに」

「あっ、そうだった。よし、それに決めた!」

「姫様はもう決まりましたか?」

「どうにも決めかねているので、一度保留にするつもりです」

「まあ、付け焼刃で活かせないよりはいいかもね」

「さあ、皆さん。再び冒険に出ましょう」

 

「おや、あなたは先日の」

「深王は何から何まで手配が速いわね。我々も見習いましょう」

 

「……『姉さん』?」

 

「え、いや、マジで? お姉さんより年上に見えるんだけど!?」

「……ここまで年齢不詳の人物が多いとは。混乱してきそうだわ」

 

「ええ、また後でお邪魔させていただきますわ」

「……あの店主さん、商魂たくましいですね」

 

「……この先が、新たな迷宮。便宜上は第3階層ですね」

「光の色合いにこの熱気……、火山地帯かしら」

海都より暑いんでしょうか

「水や食料の管理に気を付けないと……」

「す、すごく遠慮したいけど、いまさら逃げやしないわ」

「覚悟は決まりましたね? 灼熱よりも激しき闘志を胸に、いざ征かん!」

 

 

―――――――――

 

 

――――――

 

 

―――

 

 

業火そして灼熱 地の底に其れは舞う

その雄々しき姿 まさに龍の如く也

 

此処に到りし者 今まさに試練と直面す

その果てに待つものを知らぬままに

 

此処は総てを呑み込む地獄の淵か

もしくは『神』へ至るべく罪灌ぐ煉獄か

 

 

 

 

―――この地の名は、『第3階層 光輝ノ石窟』

 

・続き⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-37/

・詳細なキャラ設定⇩

https://kimagure-azuma.jp/sq123r_chara/

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