なんだか最近、いきなり涼しくなってきましたね。
ただでさえ疫病疫病というご時世なのに、体調を悪くしやすいから困る。
前回はガンツとの決闘に見事勝利し、ヒカリサクラを取り戻したところでしたね。
今回はそのイベントの続きからです。
鐘の丘で天空寺院へ出発しようとしていたロロ。
もう間もなくというところで、クロノアはギリギリ駆けつけました!
ロロはクロノアが怪我をしていることを心配しますが、クロノアはいつも通りの
軽口で何でもないと言います。
ロロと話をしていると、天空寺院の使いがクロノアに話しかけてきました。
そして、鐘の丘を守ってくれたことに感謝の言葉を伝えます。
本当の意味で守ったのはガンツの方でしたが、クロノアは気にしないことにしました。
色々なことがありましたが、「無事に帰る」という約束を果たすことができました。
そして今こそ、もう一つの『約束』を果たすべき時です。
そう、その約束とは、無事に帰って来てから渡すことにしたヒカリサクラ!
大切な人からの最高の贈り物に、ロロは心からの感謝の言葉を伝えます。
ヒカリサクラをゆっくりと眺めるロロ。
すると、ロロはヒカリサクラの中の『何か』の存在に気が付いたようです。
ロロの予想外の言葉に、思わず聞き返そうとするクロノア。すると……
蕾の中から、小さな美しい蝶が現れました!
あの時、ガンツがヒカリサクラを撃たなかったこと、興味が無いと言いつつも
丁寧に扱っていた様子の答えを知り、クロノアはようやく納得した様子です。
それぞれのやり取りを見守っていた寺院の使者は、見送りの者たちが一通り
話したことを見届けると、ロロに出発の時であると伝えます。
ロロは見送りに来ていた両親と、クロノアをはじめとした友達に向けて……
「いってきます」と言い残して、乗り物に乗り込んで行きました。
乗り物が見えなくなるまで、大手を振って見送るクロノアたち。
そしていつの日か、天空寺院に遊びに行くと大声で伝えます。
言葉は届かなくとも、クロノアたちの想いは、きっとロロに届いたことでしょう。
寂しい余韻に浸りながらも、自分の家への帰路に就こうとするクロノア。
すると、なんとあのガンツが姿を現しました!
開口一番、ガンツはクロノアに「一緒に来ないか」と誘ってきました。
なんでも、ガンツは相棒を探しており、クロノアの実力を見込んでのことのようです。
ガンツは「明日の朝までに村はずれに来るといい」と言い残して去っていきました。
ヒーローメダルを持つガンツについて行けば、クロノアはヒーローになるという夢に
大きく近づけることでしょう。
そして、このチャンスを逃せば、クロノアはブリーガルという田舎町でヒーローの夢を
見続ける少年のままであり続けることになるのでしょう。
しかしその選択は……、唯一の肉親であるじっちゃんを置いて旅立つということ
でもあります。
心配性のじっちゃんひとりを置いて、自分の夢のために旅立つのか、じっちゃんが
安心していられるように村に残るべきなのか……。
クロノアは悩みを抱えたまま、足取り重く再び家に向かうのでした。
そして夜になり、クロノアはじっちゃんと話します。
賞金稼ぎのガンツに出会ったこと、ロロが天空寺院に旅立ったこと……。
しかし、肝心の「ヒーローになるために自分も旅立ちたい」という言葉は、喉の途中で
引っ掛かり、なかなか言い出すことができませんでした。
じっちゃんはクロノアの言葉が出るよりも先に、「今日はさっさと休むといい」と
そっけなく言いました。
いつもやさしく接してくれるじっちゃんの、いつになく冷たい態度に、クロノアは
何も言えないまま自分のベッドに潜ります。
ガンツが定めた刻限間近の早朝……。
クロノアは葛藤の末に、じっちゃんに何も言わずに旅立つことを決意します。
家族と別れてでもヒーローになるという『夢』は、すでにクロノアにとって大きな
目標となっていました。
じっちゃんを起こさないように、静かに玄関に向かうクロノア。
そこで目に留まったものは、遠出に必要そうな装備品と、ピカピカに磨き上げられた
愛用の自分の靴でした。
クロノアの態度から、じっちゃんは旅に出たいのだろうと見抜いていたようです。
しかし、お互いに分かれるのはつらいこと……、だからこそ、じっちゃんはあんなにも
冷たい態度であったのでしょう。
そんなじっちゃんからの無言の応援を受け取り、クロノアは玄関の扉に手を掛けます。
そして、ただ一言、「いってきます」……と。
ヒーローを夢見る少年は、暁の空の下へ飛びだしました。
イベントが終わると、ここでステージのリザルト。
ガンツ戦で手に入れたのは、最強の回復アイテム『ビストロカレー』。
HPを全回復できますが、最大で3個までしか持てないので、使い時はよく考えて
おくのがいいでしょう。
このワールドの最終ステージをクリアしたので、次のワールドへの道が開けました。
赤の二重丸のマスは、そのワールドの出口となっています。
早速、行ってみましょうか。
朝焼けに白む空の下、村の出口ではガンツが待っていました。
しかし、ガンツが何か言う前に、クロノアはこう宣言します。
ガンツの相棒として同行するするものの、あくまで自分は『ヒーローメダル』を
手に入れてヒーローになることが目的である、と。
愚直なまでにヒーローを目指すというクロノアの言葉を、肯定も否定もせず、
ただ冷静な微笑みを浮かべるガンツ。
そして二人は、穏やかな風に包まれながら、村を後にします。
この旅立ちの日もまた、あの時ヒカリサクラを手に入れたときと同じような、
とても最高の日でした。
少年の『果てなき夢』は、抑えきれない、形容しがたい気持ちとなって、この村を
通り抜ける風のように彼の背中を押し出しました。
少年は心の中で、家族と友達に約束します。
「きっと、最高のヒーローになる」……と。
しかし、彼らはまだ知らないのでした。
この旅立ちが、世界を『悪夢』から救う”風のはじまり”であるということを。
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