レトロゲームをプレイ:メタルマックス リターンズ・その47

METAL_MAX_RETURNS

 

それでは、続きをやっていきましょう。

ゴメスの卑劣な罠にかかってしまったウルフは、単身生身でゴメスの戦車と戦うことに

なってしまいました。

 

ウルフの銃は強力でしたが、それでもなお戦車の装甲を貫けるほどの火力はありません。

一度はプロテクターで致命傷を避けるも、もう自身を守れるものは無くなってしまいました。

そして……『その時』がやってきました。

 

満身創痍で戦うウルフに、非情なゴメスの主砲が直撃!!

体力も気力も尽きたウルフは、遂に地に伏せました……。

 

凄腕のウルフを返り討ちにしたことで、豪快な高笑いをするゴメス。

しかし、時を同じくして我らがはんたたちがその場に到着!!

 

 

はんたたちが見たものは、賞金首のゴメスと、奥で倒れているウルフらしき男!

あのリオラドの地下洞窟で戦車を譲られ、はんたがハンターとして旅立つきっかけに

なったのは、あの時のウルフとの出会いでした。

 

そのウルフの安否を確かめるためにも、まずはこのゴメスを仕留めるしかありません。

血気に逸るアンヌよりも先に、はんたはゴメスに宣戦布告!!

 

あのウルフを殺したことで、天狗になるゴメス。

そして、ウルフを殺した戦車に乗って、はんた達の前に立ちふさがります。

上等だ三下!思い上がりごとスクラップにしてくれるわ!!

 

さあ、いよいよ賞金首ゴメス戦の開始です。

大口を叩くだけあって、手下の兄貴ィ!とは比べ物にならない火力の兵器を

惜しみなく使ってきます。

 

特に危険なのは、主砲よりも火力が高すぎる全体攻撃『ミサイル乱射』!

戦車のSPに余裕があれば押し切れますが、生身で喰らえば一撃で吹き飛びかねません。

できる限り良いエンジンを積んで、できるだけ守備力を高めてから挑むといいでしょう。

 

激情と怨嗟のままにこちらも最大火力を叩き付け、遂にゴメスの戦車が大破!

そして肝心のゴメスは、まだくたばらずに鉄屑から這い出してきました。

 

……しかしながら、思い出していただきたい。

こいつがウルフに吐き捨てた、『あの言葉』を。

 

そう、生身で戦車に挑むのはただの自殺行為。

コイツは卑劣な罠を張ることでウルフを生身のまま戦わせ、殺したのです。

 

そして今、はんたたちは正面から堂々と戦い、ゴメスを生身の状態にしました。

これこそまさに因果応報。小物は小物らしく死んでいくがいい。

 

ゴメス本人も、人間とは思えないような腕力で攻撃してきます。

しかし、援軍も無く、たった一人で3台の戦車に立ち向かうにはあまりにも非力。

こちらとしても手加減してやる理由は何もありません。

さっきの戦車と同じように、最大火力でひき肉にしてやりましょう。

 

驚異的な生命力と腕力で奮闘し、まったく倒れる気配を見せなかったゴメスは、

誰かが放った怒りの一撃で遂に爆散しました。

多くの人間に血と涙を流させた悪党にふさわしい最期だ。ざまーみろ。

 

ゴメスだった残骸を踏み越え、ウルフに駆け寄るはんたたち。

すると、ウルフは辛うじて意識を取り戻し、はんたたちの存在に気付きました。

 

見事ゴメスを討ち取ったはんたたちに、自嘲気味に話すウルフ。

その顔には明らかな死相が見て取れ、もはや助かる術はないでしょう。

 

しかしここで、こんな結末を望まぬ者が声を上げました。

そう、ウルフに勝つことを目的に付いて来たアンヌです。

 

発破をかけるように、あの時の決着が付いていないと叫ぶアンヌ。

それを受けてウルフは、あの時と同じような皮肉で返しました。

 

 

冷たくなっていく手で、はんたの腕を握るウルフ。

すると、はんたたちに二つの頼みごとをしてきました。

 

ひとつはなんと、自分の愛車を使ってほしいということ。

そして、もうひとつは――――――

 

 

自分を捜しているニーナに出会うことがあったら、「昔の女の事など忘れた」と

伝えてほしい、と……。

 

 

それを言い終えると、ウルフは弱々しく血を吐き、そして……、

もう二度と目覚めることはありませんでした。

 

「ツイてたな」……。

 

はんたは、この滅び去った世界ではとても恵まれた環境で生まれることができました。

ハンターとして生きなくとも、戦車乗りがいる限り食いはぐれることが無い修理屋の

家に生まれ、口が悪くとも腕が良い技師のとうちゃんと、どんな道であろうとも

応援してくれるねえちゃんがいつでも気にかけてくれています。

 

いじるのほうは、家族との仲はよろしく無いものの、この世界においては非情に裕福と

言える家に生まれました。

そして、彼もまた技師としての腕は一流であり、家を飛び出してもやっていけるでしょう。

 

アンヌは、若くして一人でソルジャーをしていることから家族はいないかもしれませんが、

はんたたちとの馴れ初めからもわかる通り、その逞しさでどんな戦場でも生き延び、

自分の思うがままに生きることができるでしょう。

 

そう、はんたたちは、こんな世界においてあまりにも『ツイて』いました。

この滅び去った世界で必要なのは、絶対的な力ではなく、どこまで『ツイているか』

ということなのでしょう。

 

旅立ちのきっかけとなったウルフとの出会い、ウルフに譲ってもらった戦車がきっかけで

出会ったいじる、ケンカの場に居合わせたことがきっかけで手を組めたアンヌ。

全ての『きっかけ』であったウルフの死は、それを否応なく突き付けました。

 

ウルフの遺言通り、この戦車を貰っていきましょう。

この戦車の名は『Rウルフ』。非常に高い性能を持った最強クラスの戦車です。

 

今回はデフォルト名ではなく、亡き主の名である『レッドウルフ』にしましょう。

彼の魂は、この戦車に生き続けるであろうと信じて……。

 

この世の無常を目の当たりにしながらも、最高級の戦車を手にしたはんたたち。

自分たちがツイているのならば、どこまで行けるのだろうと皆が思っていました。

 

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