ゼノブレイド2の考察:ホムラとヒカリ

ゲーム

だんだんと、「ゲームについて語るブログ」から、

「ゼノブレイド2について語るブログ」になりつつある気がしますが、

なにもかもゼノブレイド2が面白いから仕方ないの。

それはさておき、今回もまったりと考察していきます。

 

今回は地域についてではなく、タイトル通りに主人公レックスのパートナー、

ホムラとヒカリについてです。

 

そして、当然のごとくネタバレです

プレイする気を灼かれないように気を付けてくださいね。

 

 

それでは、本題です。

ゼノブレイド2本編で、主人公レックスが初めて同調するブレイド、

それは『ホムラ』です。

炎の力を操る、『天の聖杯』ヒカリのもう一つの顔です。

ヒカリに比べると、かなり穏やかなイメージですが、バトルスキルが

攻撃一辺倒だったり、ドライバーのレックスを危機から守るために、

あえて自分の身を顧みない行動をとるなど、かなり苛烈な一面があります。

 

こちらは、『ヒカリ』。ホムラという人格を作り出した、本来の姿です。

少々語弊があるように思いますが、ホムラとは逆に、いわゆるツンデレです。

ホムラに比べると、バトルスキルはサポート寄りではあるものの、

その多くがチートじみた性能を持つものばかりです。

(例として『因果律予測』最大レベルの回避・命中+50%)

 

500年前(イーラ編)のトラウマからか、きつい態度が目立ちましたが、

物語が進むうちに次第に打ち解け、自分の思いを素直に伝えるほどに

主に精神面で成長しました。

 

ここだけでも、二人はかなり性質が違うと思いますが、さらに特徴を

掘り下げて考えるために、二人の相違点を並べてみます。

◇ホムラの特徴

  •  イメージカラー:
  • 髪型:ショート
  • 目の形:ややたれ目
  • 属性:『
  • 武器の形:片刃の剣
  • 専用スキル:『料理』(しかも、かなり上手)
  • レベル4必殺技:巨大な火柱を上げる『バーニングソード』

◇ヒカリの特徴

  • イメージカラー:(もしくは)
  • 髪型:ロング
  • 目の形:ややつり目
  • 属性:『
  • 武器の形:両刃の剣
  • クラフト(イーラ編):『創作料理』(例外は一つあるが、かなり下手)
  • レベル4必殺技:ビームの雨を降らす『セイクリッドアロー』

◆2人に共通した特徴

  • コアクリスタルの形・色
  • 顔立ち
  • 前髪の形
  • 身長
  • 体型(特にバスト)
  • 形が違えど、どちらも武器が『剣』
  • 強烈に残念な一面がある
  • ドライバーであるレックスへの想い(←最重要)

 

とりあえず挙げてみただけですが、共通点は多いものの異なる点も

多いということがわかりますね。

(もっとも、共通点に関しては同一人物だから当然ですが・・・・・・)

 

そして、ホムラはヒカリの特徴を、そっくり裏返したような特徴を

持っている事がわかります。

 

 

 

しかし、本当にそうなのでしょうか?

もし、ヒカリの裏返しならば、そもそも属性に矛盾があります。

(相反属性は、光⇔闇なので、火属性だとヒカリが『水属性』になってしまう。

 そう考えるとホムラは闇属性になるはずだが、属性は『』である。)

自分とは違う性質を、無意識のうちに設定していたのでは?と思うでしょう。

実際に、私もそう思っていました。

 

 

 

しかしながら、イーラ編にはホムラの特徴の一部を持っていて、

ヒカリと共に戦い、かつ料理が得意な存在と、火の属性を持った存在がいます。

しかも、本編で密接に関わるこの二人です。

 

 

 

 

それは、イーラの秘宝『シン』とスペルビアの宝珠『カグツチ』です。

 

『この二人が、なぜホムラと関係あるのか?』

今回はその考察です。

 

まずはシンの特徴の中から、ホムラと共通したものを挙げていきます。

◆シンとホムラの共通点

  • 料理が上手
  • 武器が片刃の剣(シンは刀)
  • 基本的には穏やかな性格
  • バトルスキルが攻撃中心
  • ドライバーとの意思疎通レベルが非常に高い
  • ドライバーのためなら、苛烈な行為も辞さない

大きいところでは、このくらいですね。しかし、シンの属性は『』なので、

ホムラの属性とは全く違います。

 

そして、ホムラとカグツチの共通点です。

◆カグツチとホムラの共通点

  • 属性が『
  • 必殺技に優雅な雰囲気がある
  • ドライバーにはやや過保護気味

カグツチの方はホムラとの共通点は少ないですね。

ここで、ヒカリとカグツチの共通点を挙げます。

◆カグツチとヒカリの共通点

  • 意地っ張りな性格
  • 美容について気にしている
  • 肌面積が大きい衣装
  • 必殺技が大規模

無理矢理かもしれませんが、カグツチとの共通点はこのくらいです。

 

「料理に関してはワダツミ、火属性はラウラからなんじゃないか」という

意見が出そうですが、その点は無いと思います。

 

なぜならば、シンとカグツチの二人だけは

ヒカリと直接戦ったことがあるブレイドであるからです。

 

実際に、シンとはラウラがどのような人物かを推し量るために戦い、

カグツチとは野盗に間違えられたため、やむを得ず戦っています。

 

(ワダツミはユーゴと行動していて、ユーゴ自身は場を治めるために登場し、

 少なくともヒカリはワダツミとは戦っていない。

 ラウラとは戦っているが、ラウラは人間であり、火属性もあくまで現在の

 装備品に依存しているだけである。イベントシーンでも、ラウラの武器が

 炎を纏うという描写は存在しない。

 カスミとの戦いもストーリー中のイベントで、あくまで訓練としてのみ。)

 

いずれにせよ、ファーストコンタクトが戦いの中ということで、印象は

特に強かったのでしょう。

 

また、道中のイベントやクエスト、戦闘後の会話でも、よくシンと料理の腕に

ついて比べられていたり、カグツチとはかなりリアルな女の戦いが勃発します。

 

また、それぞれ戦闘後のヒカリに対する印象は・・・・・・

シンには「思いやりに欠ける」と評されたり・・・・・・

 

カグツチに至っては「単細胞」とまで言われてしまっています。

(しかもこの後、ラウラにも言われる。)

 

最初の印象は二人ともかなり良くないように思いますね。

しかし、それでもなお、なぜこの二人の特徴がホムラに現れたのか。

それには、ヒカリ自身の『ある性質』が関わっていると予想します。

 

それは『ヒカリがツンデレである』ということです。

 

ヒカリ自身は『天の聖杯』、つまり『本当の意味で特別なブレイド』です。

しかしながら、生まれたばかりのヒカリでは、戦闘能力に関しては

シンやカグツチと同等、もしくは二人の方が格上の場合もあります。

(シンとカグツチ(ワダツミ)は特別な扱いをされてはいるものの、

 普通のコアクリスタルから生まれたブレイドである。)

 

劣等感も多少あったかもしれませんが、ヒカリにとっての二人は仲間として、

そして先輩として尊敬したい、しかし、自身の性格からそれをなかなか

言い出せない。・・・・・・そんな葛藤があったのだと思います。

 

そして、何も言い出せないままメツとの最終決戦に臨みます。

決着はついたものの、ユーゴは戦死(≒カグツチとワダツミとの別れ)、

自身も首都に残したサタヒコとミルトに最悪の結果が起きたのではないか

という自責により精神崩壊寸前まで追い詰められてしまいます。

 

・・・・・・そして、沈むイーラから脱出するスペルビアの御座船の上で、

首都に残した子供たちの姿を見つけ、笑顔を見せますが・・・・・・

 

サタヒコは生き延びていたものの、ミルトはサタヒコを庇って死亡、

その亡骸をヒカリから庇うようなサタヒコの姿に見て、ついに・・・・・・。

 

結局、ヒカリは二人に自分の本音を言えないまま、眠りについてしまいました。

 


 

これは根拠のない推測ではなく、本編中の要素からの推測です。

 

まずは本編、テンペランティアの巨神獣兵器でシンと対峙した時の事です。

復讐鬼へと成り果ててしまったシンに対して、ヒカリはこう言います。

誰よりも優しくて 戦いが嫌いだった」・・・・・・と。

誰に教えられたでもない、自身の知る、シンの本質を仲間に語ります。

そして、自身がイーラ滅亡直後に眠りについてしまったことを

後悔しているような素振りも見られました。

(おそらく、あの時に眠ってしまわなければ、シンが道を踏み外す前に止められた

 かもしれない、と思っていたのではないか。

 このことを示唆すると思われる会話が、ルクスリアでのイベントにある。)

 

それから時は進み、真の姿となったホムラ(ヒカリ)とカグツチの戦闘後会話に

500年前のように頼りにしている」というセリフがあります。

500年前ということは、すなわちイーラの時代のことであり、

その当時から『頼りにしていた』とすれば・・・・・・。

 

喧嘩をすることが多い二人でしたが、きっと同族嫌悪のようなものであり、

また、初めて顔を合わせたイーラの時代に本音を言えなかったからこそ、

500年後の世界でようやく言えた言葉なのだと思います。

 

そしてヒカリ自身が、イレギュラーともいえるようなホムラを受け入れ、

信頼したのも、自身の信頼していた存在のイメージをホムラに見出したから

なのではないかと思います。

(そうでなければ、本編中のように、自身の体を突然現れた得体のしれない

 存在に明け渡すようなことはしない。

 自分自身をヒカリの立場に置き換えると理解できるはず。)

 


 

少し間が空いてしまいましたが、シンとカグツチの特徴の一部がホムラに

現れており、本編中の会話とイーラ編での出来事から推測すると、

ヒカリの心から分離した存在であるホムラは、

『ヒカリが尊敬し、自身の目標としていた存在』を元に創造された

・・・・・・のではないかと、私はそう考えます。

 


 

長々と書いてきましたが、違っていたら、それはそれでいいと思います。

あくまで一ファンの推測に過ぎないので。

 

しかし、本編を2周した上でイーラ編を2周プレイしていると、

犠牲のない幸福は存在しないというのが、この世の本質なのか?

という考えが浮かびます。

 

だからこそ、きっと本編のエンディングが輝いて見えるんですね。

 

 

 

本当の楽園は、イーラや本編のような悲しみがない世界であってほしいです。

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