レトロゲームをプレイ:MOTHER1・その8

MOTHER1

今年の夏は蒸し焼きになりそうな暑さになりそうですね。比喩でも何でもなく。

エアコン、買った方がいいかな?どうしようかな……?

 

前回では、ロイドの活躍(?)によって、線路を塞いでいた大岩が破壊されたところでしたね。

町に戻ると、線路が開通したという事を親切にも教えてくれる人が何人もいます。

 

※画像が乱れていたので差し替えました。

ちなみに、あの悪夢のような大迷宮を作ってくれやがった当のダンカン氏は、

このサンクスギビングをここまで発展させてきた名士だったそうです。

しかし近年では、このような風紀を乱すような店を出そうとするなど、あまり良い評判は

聞こえてこないみたいです。

 

 

さあ、線路も通ったことですし、列車に乗って旅立ちましょう。

少しばかりのお小遣いを握って、切符を買いに行きます。

 

列車の行き先は、『レインディア』『ハロウィーン』『スノーマン』の3つ。

東側の『イースター』にも行けたそうですが、線路が”何者か”に破壊されてしまったため、

現在は不通になっているようです。

 

線路なんて、それなりの重機や兵器でも使わなければ破壊なんてできないはずです。

これもまた、動物園にいたような『侵略者』の仕業なのでしょうか。

 

一行は『レインディア』行きの切符を買って、列車に乗り込みました。

軽快なテンポの名曲『The Paradise Line』のリズムに乗って、かつてニンテンが歩いた景色が

風に流れていく雲のように変わっていきます。

 

あの時は長く感じた道のりも、列車に乗ればあっという間。

前に来たときは長居しなかったので、とりあえず町の人の話を聞いていきましょう。

 

花壇近くの女性に話しかけても、何も答えてくれません。

ならばここは、ダメもとで『テレパシー』を使えば答えてくれるかもしれませんね。

 

すると、なんと本当に答えてくれました!『ドラゴンの”子守り歌”』……。

ドラゴンなんて、この世界に存在しているのでしょうか?

もし存在するとしたら、きっと『あの世界』にいるのでしょう。

 

町をうろついている大層不潔そうな人から、「何かくれ。ください。」とせがまれました。

仕方なく『ハンバーガー』をあげると、お礼に『ノミとシラミ』をくれました。

「いらねえ……!!」と普通なら思いますが、このゲームではなぜか強烈な効果があります。

 

この『ノミとシラミ』は戦闘用のグッズで、使うと敵一体に『オフェンスダウン』と

『ディフェンスダウン』を同時に掛けることができます。おまけに累積も可能です。

外見を気にさえしなければ、RPGでもあまり見ない強烈なアイテムです。

 

色々話していると、もはや清々しいレベルに振り切ったクシャミをされて風邪を

移されてしまいました。

初見でのインパクトはヤバかったなあ。『風邪』なんて状態異常があると知ったという意味で。

 

この町では風邪が流行りすぎて、デパートに『うがいぐすり』の在庫がありません。

「どうしても欲しい!」という場合は『風邪一つ引かずに300年生きている仙人』を

探してみましょう。親切にしてあげれば、とんでもない低価格で売ってくれます。

 

マジカントの病院は無料ですべての状態異常を治療してくれるのですが、戻ってくる

手間がかかるので現世の町の病院に寄っていきます。

 

せっかくなので、『病院』のシステムについてお話ししましょう。

病院では『かぜをひいた』と『いしきふめい』の治療ができます。

『いしきふめい』はロビーのナースさん、『かぜをひいた』は奥の部屋のお医者さんに

話しかけてお金を払うと治療が可能です。

 

お医者さんに治療してもらった場合はHPも回復してくれますが、流石にPPまでは回復

できないので、風邪をひいてない場合は素直にホテルに泊まった方が無駄がありません。

 

一通り回ったので、次は『ハロウィーン』に向かいます。

近いので歩いて行ってもいいのですが、せっかくなので列車に乗りましょう。

 

それでは、『ハロウィーン』の町で情報収集……と行きたいところですが、市街地に

人の姿が無く、野生動物や謎のロボットたちが襲い掛かってくるばかりです。

 

戦いで消耗してきたところで、ホテルを発見しました。

住人はどこかに行ってしまったようですが、ここはまだ人がいたようですね。

値段はなんと、御一人6ドル。……なんだか雰囲気が怪しいですが、泊まっていきましょう。

 

チェックアウトしようとすると、なんとホテルマンがいきなり襲い掛かってきました!

寝込みを襲わないあたり紳士的ですが、襲ってくるなら立ち向かうしかありません。

 

ホテルマンの正体は、動物園にいた侵略者と同じ姿の『スターマン』。

やはり、この町に起きた怪現象も侵略者たちの仕業なのでしょうか?

すでに『ホテルに泊まった』状態なので万全の状態で戦えますが、アナとロイドのレベルが

低いと苦戦するでしょう。

 

ホテルの東側の道を歩いていくと、ようやくハロウィーンの住人たちを発見できました。

謎の怪物が現れたり、「家がウサギ小屋のように狭いから」難を免れた人もいるものの、

この辺りの家屋がほとんど幽霊屋敷になってしまったりするなど、多くの怪現象が

起こったせいで、ハロウィーンの住民たちは疲弊してしまっているようです。

 

色々と話を聞いていると、件の『ローズマリー家』の人たちが居ました。

あまり良い評判を聞かない『ローズマリーの娘』に話しかけると、ニンテンを一目で

気に入って『ゆうれいやしきのカギ』をいきなり渡してきました。

 

初対面の人間から依頼が寄せられるあたり、ニンテンも結構な巻き込まれ体質のようですね。

ニンテンたちはしぶしぶ、恐怖心をこらえてローズマリーの屋敷に向かいます。

 

町の人たちがいた場所から北に行くと、小高い丘の上に『ゆうれいやしき』がありました。

異様な気配が外まで漂ってきていますが、勇気を振り絞って鍵を回しましょう。

 

屋敷に入ると、『あやしくないねずみ』を自称するあやしいねずみが。

ただ一言、「ピアノのある部屋……。」とだけ言って口を閉ざしました。

町の怪奇現象の元凶がわからないニンテンたちは、とりあえず『ピアノの部屋』を

探すために扉の先に進みます。

 

上の扉には、長い、長い下り階段がありました。

丘の上のお屋敷とはいえ、ここまで深い地下室があるものでしょうか?

それに、こんな豪邸にあってしかるべき『上り階段』が見当たりません。

……ニンテンたちは、深く考えないように階段を下りていきます。

 

階段で襲い掛かってきたのは、このダンジョン最強の『カッチュウ』2体。

このダンジョンの特筆すべきモンスターで、非常に高いオフェンスにスマッシュ率

『サイコシールド』や『だいちのペンダント』で軽減できるもの、0ダメージは堅い

『PKサンダーβ』高い耐久力という、文字通りの悪夢のような敵です。

 

アナとロイドは最低限HPが80程度無いと、SMAAAASH!!で一撃必殺されます。

もちろん、最高装備の『まふうじのコイン』と『めがみのうでわ』を装備している

という前提で。

 

単体ならまだしも、2体となるとニンテンのHPとディフェンスですら赤信号です。

ここの敵は最序盤にも出てきた『ゴースト』以外は異常なほど強いですが、

PPを消費してでも倒さなければならないというわけではないので、逃げの一手です。

1人やられただけでも攻略難度が上がるので、最悪マジカントからやり直すことも

視野に入れて探索しましょう。

 

 

 

 

まるで空間が歪んでいるかのように似た部屋が続き、さらに長い下り階段を降りていくと、

突然虚空から謎の声が聞こえてきます。

振り向いても、いるのはアナとロイドだけ。しかも、2人とは似ても似つかない声でした。

先に行くことを止めるようにも思えなかったので、ニンテンたちは無視して降りていきます。

……さらに深い、闇の底へ。

 

このダンジョンは、最初に訪れたころのマジカントと同等以上に厄介な敵ばかりです。

 

異常なディフェンスでまともに攻撃が通らないうえに増援をどんどん呼んでくる

『アラームゴースト』、見た目のわりにPSI『ブレインショック(混乱効果)』を使ってきて

鬱陶しい『ゾンビ』、『倒すとカウンター』の『ダストゴースト』『ちみどろゾンビ』、

可愛いけど石化(『いしきふめい』扱いになる)で戦闘不能を狙う『バイオこうもり』など、

本当に真面戦うだけ損な敵ばかりなので、先ほど言ったように、このダンジョンは

逃げに徹した方がクリアしやすいです。

 

 

 

 

 

「きみもおいでよ。」

 

「こわいのかい? ひっひっひっ」

 

 

 

先ほどの戦いでニンテンが『いしになった』状態になってしまったので、アナが覚えていた

『ヒーリングγ(石化状態を解除)』で治療しました。

まだニンテンはこのPSIを覚えていなかったので、狙われたのがアナだったらマジカントから

やり直すことになっていましたね。危ねぇ……!

 

 

 

いつ終わるとも知れぬ異常な空間を彷徨っていたニンテンたちの耳に、またもや正体不明の

『何者か』の声が響いてきました。

 

しかし、今回の声は、今までの嘲笑うようなものではありません。

むしろ、ニンテンたちを追い返したいという気持ちが感じられました。

ニンテンたちは、声に構わず扉を開けます。

 

ニンテンたちは、ようやくねずみが言っていた『ピアノの部屋』を発見しました。

プレゼントボックスの中の、なぜかラベルが古びた『きずぐすり』を取って、

恐る恐る『ピアノ』を調べます。すると……!!

 

 

碌に整備も調律もされていない、みすぼらしく埃に塗れた『ピアノ』は、その身で驚くほどに

美しい旋律で演奏を始めました。

……まるで、「初めて人と出会えた者」が、その人に『自分の”歌”』を聴かせるように。

もしくは、一度も見たことの無い『母』に褒めてもらいたいという気持ちを表すように。

 

”彼女”が奏でた、どこか切ない『メロディー』は、ニンテンの心に深く刻まれました。

……しかし、行ける場所は全て行ったはずですが、怪現象を解決できそうな手がかりは

掴むことができません。

ニンテンたちは仕方なく、いや、『嬉しそうに』屋敷から出ることを決めました。

 

ニンテンたちは、顔がにやけそうになる事を堪えながら、『ローズマリーの娘』に報告します。

屋敷の状態は変わらなかったけど、ニンテンが勇敢だと褒めて、ニンテンの名前を自分の息子に

付けさせてもらったと言いました。

 

『ローズマリーの娘』が一児の母親であったことに少なからず驚く一行。

それよりも、今回の怪奇現象は、どこか違和感を覚えてしまいます。

……ニンテンたちは、釈然としないままにハロウィーンの町から出発しました。

 

・続き⇩

https://kimagure-azuma.jp/retro-mother1-11/

・前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/retro-mother1-9/

 

 

 

 

 

 

 

 

……ところで、この町の大地主『ローズマリー家』にはこんな『うわさ』があります。

それは、現当主の『ローズマリーさん』には「姉がいた」ということです。

 

ハロウィーンがゴールドラッシュで開拓された時、初代ローズマリーは最も良質な

鉱脈を発見し、1代で財を成しました。

ローズマリー家はその財産で強い権力を持ち、先代まではこのハロウィーンの町を

世襲制で治めていたそうです。

 

現ローズマリーの両親、つまり、先代ローズマリー夫婦の間に最初に生まれたのは『娘』でした。

しかし、その娘は不幸にも『人間とは思えないような姿で』生まれてきたのだそうです。

現当主の父親は”山の奥に別荘を建て”、家族の目に触れないように、娘が決して外に出て来る

ことの無いように、”迷宮のような地下室”を作って、一生をそこに閉じ込めたといいます。

 

”彼女”に与えられたのは、一台の『グランドピアノ』。

暗い地下室で、ひとりぼっちで過ごす彼女を慰めるのは、地下室の最奥で自らが弾く

『グランドピアノの音色』だけであったといいます。

 

……あくまで、う わ さですよ?

ひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっ


参考書籍:小学館刊『マザー百科』 ©ITOI SHIGESATO/NINTENDO より引用および改変


 

 

コメント