レトロゲームをプレイ:MOTHER1・最終回(中編)

MOTHER1

長かった『MOTHER』のプレイ日記も、いよいよクライマックスです。

少年少女たちの戦いは、いったいどのような結末を迎えるのでしょうか。

前置きはこのくらいにして、話を続けましょう。

 

イヴの遺した『メロディー』を心に刻んだ瞬間、ニンテンたちは『マジカント』の

クイーンマリーの元へ転移していました。

なんと、ニンテンたちを呼び寄せたのは、クイーンマリーその人だったのです!

 

クイーンマリーは、『ニンテン』『アナ』『ロイド』『テディ』、そして、これまでの冒険で

関りを持ってきた子供たちに呼びかけます。

『彼ら』が”心に刻んできた『歌』”を、クイーンマリーに聴かせてほしいと……。

ニンテンたちは『7つのメロディー』を『歌』にして、クイーンマリーに聴かせます。

 

そして、ついに、『クイーンマリー』は”歌い”ました。

記憶から抜け落ちてしまったはずの『あの歌』を、その美しい声に乗せて。

……そして、この”歌”が鍵となり、『メロディー』はついに完成しました。

 

苦しい冒険の中で集めてきた『メロディー』は、ついに、クイーンマリーが歌おうとしていた

『”子守り歌”』として、ニンテンたちの心に深く、深く刻み込まれました。

 

それと同時にニンテンたちは、お城の壁が、まるで”存在しなくなっている”かのように

揺らぎ始めているような気がしました。

 

クイーンマリーが『”子守り歌”』を歌い終えると、彼女は涙を流しながらこう言いました。

『ギーグ』……。その名前は、今回の事件の黒幕なのでしょうか?

そして、”本当のこどものように可愛がった”というこの言葉から、『その存在』はこの

クイーンマリーとの血縁というわけではないということは解ります。

 

……しかし、その存在とニンテンの関わりは何なのか?

そもそも、曾祖父ジョージが生み出したと思われる『マジカントの国』、その国を治める

『クイーンマリー』とは一体何者なのか?

―――ニンテンたちは、クイーンマリーが続けた『言葉』で、ついに理解します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『クイーンマリー』、いや、曾祖母『マリア』は、優しい風の中に消えていきました。

 

 

『マジカントの国』もまた、マリアの後を追うように消えていきました。

 

 

『マジカントの国』……。

それは、曾祖父ジョージが愛する妻を偲び、遠い星で亡くなってしまった妻の魂を現世に留め、

”いつでも会いに行けるように”するために創り出した世界だったもかもしれません。

 

ジョージは、88年前の『あの事件』のあと、”たった一人で”帰ってきたといいます。

行方不明になったときに居た場所は、イヴの言葉によると「遠い宇宙の果て」。

これまでの話からすると、ジョージとマリアを連れ去ったのは『天翔ける船』に乗った存在、

『ギーグ』という侵略者によるものだったと推測できます。

 

そして、ジョージはいずれ来るであろう『侵略者ギーグ』に対抗するべく『PSI』を研究し、

自らの子孫たちの力となるように『マリアの子守り歌』を8つの『メロディー』として

現世に隠し、人の力ではどうしようもない存在が現れた時のために『イヴ』という存在を

造り上げたのでしょう。

 

……この推測を肯定してくれる存在は、もうこの世にはいません。

しかし、『クイーンマリー』の、曾祖母『マリア』の遺した”愛”は、確かに”今を生きる”

『ニンテンたちの』心に残っています―――。

 

 

……気が付くと、ニンテンたちは山頂の黒雲の中に居ました。

 

「人はどこから来て、どこへ行くのか?」

―――この言葉に答えるには、ニンテンたちはあまりにも幼すぎます。

そして、大人になっても、答えられるかなんてわかりはしません。

 

しかし、今のニンテンたちの心には、ひとつだけ確かな『答え』があります。

 

 

”あたりまえ”を生きていた最中、唐突に訪れた苦しい戦いのこと。

 

不便な地図を片手に、右も左もわからないままに旅立つことになったこと。

 

力及ばずに傷付き倒れ、それでもなけなしの勇気を奮って立ち上がれたこと。

 

ぼろぼろになって帰ってきても、何も言わずに迎えてくれたときのこと。

 

いろんな場所で、いろんな人々に出逢ったこと。

 

現実とは思えないような、奇妙だけど優しい世界に迷い込んだこと。

 

共に戦ってくれる『仲間』がいたから、どんな困難でも乗り越えられたこと。

 

つらく、悲しい『別れ』があったこと。

 

 

―――『ニンテンたち』にはいろんな『思い出』がありました。

そして、”これからを”生きていけば、『思い出』はもっといっぱい増えていくことでしょう。

……そう、『ニンテンたち』の答えは、ただひとつ。

 

「”未来を生きるために”、すべてを終わらせる!」

 

『ホーリーローリーマウンテン』の山頂には、洞窟がありました。

そして、今までに感じたことが無い、あまりにも『邪悪な気配』が漂っています。

しかし、もはや『ニンテンたち』に「逃げる」という選択肢は存在しません。

ニンテンは、すでに役目を終えた『めのうのつりばり』を握りしめ、強く決意しました。

 

 

洞窟の先には、巨大なクレーターがありました。

そして、奇妙な塔のようなものが伸びてきて、見る見るうちに、カプセルに収容されている

『それ』が姿を現しました。

 

さあ、いよいよすべての元凶、諸悪の根源とのご対面です。

曾祖父ジョージと曾祖母マリアの想いのために、命を捨てて守ってくれたフライングマンと

イヴのために、今も病床でニンテンたちの勝利を祈っているであろうテディのために、

そして、家族や友達と笑って終われるように、この戦いは負けられません。

 

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