レトロゲームをプレイ:メタルマックス リターンズ・その5

METAL_MAX_RETURNS

『レジェンズアルセウス』の発売まで1週間を切りましたね。

本当に、楽しみがなきゃ生きてる甲斐がありゃあしません。

更新が滞らないように気を付けないとなあ……。

 

さて、前回は旅仲間のメカニック『いじる』が仲間になったところでしたね。

いじるは当然のようにレベル1なうえに白兵戦もからっきしとのことなので、はんたが

乗っていた『モスキート』に乗せておきます。

 

さりげなく、いじるが仲間になるイベントは「メカニックは戦車に乗せておけばいいぞ!」

という感じのヒントになっているように思えますが、どうなんでしょうか?

メタルマックスは戦車に乗った状態でも白兵系のステータスもちゃんと上昇するように

なっているので、実際に有効ですけどね。

 

仲間が増えて装備欄に余裕ができたので、いじるの実家のタンスから使えそうなものを

いただいて行きます。

 

両親は、口では「家族として~」などとは言っていますが、引き留めるようなことは

一切言わないので、自分の子供にはほとんど関心がなさそうです。

こんな家庭じゃ、家出して旅に出ることを望みもするでしょうね。

 

はんたはそれなりに白兵戦もこなせるので、ひ弱ないじるに強めの防具を渡しておきます。

基礎的な部分はいいのですが、この『リターンズ』はUIがかなり不便ですね。

終盤まで進めても、割と誤操作が頻発します。

それでも面白く遊べるあたり、さすが名作といったところでしょうけどね。

 

レベル上げがてら周辺を歩いていると、この辺りではいろんな意味で最強クラスの

ザコ敵『一発屋』と遭遇。

生身の状態で攻撃されると、この時点で80程度のダメージを受けます。

(写真は『ぼうぎょ』しているのでダメージが半減)

しかし、この敵のすごいところはこんなところではなく……

 

1度攻撃してくると弾切れして行動しなくなります。

『名は体を表す』という言葉はありますが、それを本当に実装してしまうというのは

どうなんだろうか。

普通のRPGだったら十把一絡げのザコ敵がほとんどだというのに、メタルマックスでは

ただのザコ敵でも個性的すぎるせいで無駄に印象に残る。

 

さすがDECO!

おれたちにできない事を平然とやってのける

そこにシビれる! あこがれるゥ!

 

まあ、自分からテツクズ同然になってくれたので、経験値と金になってもらいましたが。

この世は所詮、弱肉強食じゃけんのぉ……。

 

それなりにレベルが上がったので、戦車では入れない山道を進むことにします。

白兵戦が弱いいじるは多少でもHPを上げないと厳しいですからね。

まあ、最終盤でははんたもいじるも似たり寄ったりなステになってましたが。

 

山道の途中には、戦闘の跡がある開けた場所がありました。

調べてみると、なんとイスラエルの傑作サブマシンガン『SMGウージー』を発見!

 

攻撃力は前回の『44マグナム』よりはるか上で、それ以上にこれのヤバいところは

この威力で”グループ攻撃”であることなんですよね。

おまけに、中盤までグループ攻撃の武器はこれしかないので、武器の更新もほとんど

必要なくなります。(入手しなくてもしばらく先の次の町で購入可能)

 

知らなきゃ知らないで終わりですが、知っていると序盤からこんな武器を手に入れることが

できるのがメタルマックスのぶっ飛んだところの極一部分です。

 

さらに進んでいくと、久方ぶりの人工物が見えました。

見かけは粗末ですが、それなりの規模がある民家のようです。

山奥ゆえに情報は期待できなさそうですが、住人と話してみましょうか。

 

手前の部屋の中にはお爺さんがいて、話しかけると「この部屋は死んだ息子の部屋だった」、

そして、「思い出だけは捨てられなかった」と寂しそうに言いました。

 

誰が言った言葉だったか、「人は『忘れる』ことができる生き物である」という言葉が

この世には存在します。しかし、人には『思い出』というものがあります。

たとえ胸が張り裂けるような思いをしようとも、『それ』はおいそれと軽々しく捨てられる

ようなものでは決して無いはずです。

 

台所では、この場所の雰囲気には似つかわしくないように思える男が掃除をしていました。

お爺さんの言葉からすると、息子はすでにこの世にはいないということがわかるのですが、

この人は何者なのでしょうか?

とりあえず話を聞いていきましょう。

 

やはり彼はお爺さんの息子ではない、赤の他人のようですね。

しかし、彼はハンターであり、訳あってここで暮らしているようです。

少しだけ話すと、彼は「一仕事してくる」と言って出ていきました。

 

男のあとを追ってみると、そこには立派な畑がありました。

彼はハンターから足を洗い、ここで暮らすことを望んだようです。

 

ハンターの彼が金と名誉のための戦いの果てに辿り着いたのは、金も、名誉も、戦いも、

それらとは何一つ無縁な、山奥の小さな家。

何もかもが破滅したこの世界で、この穏やかな場所はまさしく『楽園』なのでしょう。

その道筋は『幸運』と呼ぶべきなのか『皮肉』と取るべきなのか……。

しかし、畑仕事をする彼の表情は、とても輝いて見えました。

 

奥のほうに広場が見えたので行ってみると、そこには3つの墓標。

そのうちの一つの墓前には、供え物のように『SMGウージー』が……。

きっとこれが、さっきの人がハンターを引退した理由、といったところでしょうか。

 

持ち主は、もうこれを握ることはありません。

今ははんたたちの進む道ために、借り受けていきましょう。

 

お婆さんに話しかけると、「納屋でよかったら泊まっていけ」と言われました。

はんた達も長旅で疲れていたので、ありがたく泊まらせてもらうことにしました。

 

はんた達が寝床から起きてくると、お婆さんが畑をいじっていました。

お爺さんと元ハンターは、墓参りに行ったそうです。

 

お爺さんたちに話しかけると、この3つの墓標はお爺さんたちの息子、ハンターの仲間、

ペットの『タマ』のものだったようです……。

元ハンターに話しかけると、自分の過去を少しだけ話してくれました。

 

金と名誉のために戦い、斃れ死んでいった者たち。

戦いに疲れ果て、夢を捨て穏やかな暮らしを望んだ者たち。

はんた達は、この世界で『ハンター』として生きる者の現実を見せつけられたような

気分になりました。

 

しかし、それでもはんたは自分の夢を諦めきれません。

墓前に手を合わせる彼らを邪魔しないように、はんた達は静かに出立しました。

 

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