世界樹の迷宮ⅢHDRプレイ日記:星紡ぐ冒険手記・章ノ40

ゲーム

・前回のあらすじ

深王の依頼で、B10Fの『断罪の間』と呼ばれる場所へ到達したアステリア。

アステリアがそこで見るものとは……。

・前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-39/

 


第3階層の”重篤な”ネタバレがあります


 

 

「姉上」

「……ええ、わかっている」

「強烈な寒気が……」

「違う。寒気もあるけど……なんなの? こんな場所に冷気が漂っている」

涼しいですね

「……あれが目的の存在か」

「……!? あれって……!」

 

 

 

 

「こ、子供……、いや、これは……!?」

(明らかな異形。これが……『フカビト』?)

寒くないのかな

 

(アレはどこを見ている・・・・・・・? ……まるで心の底を値踏みされている気分だわ)

「この子供が……フカビトなの? あたしら、どうすればいいのよ」

あいさつして握手してみましょう

 

「……!!」

「プレール!! 直ちに離脱せよ!」

「う、腕が震える……!」

「……!!」

「怯むな!! 全員、戦闘態勢!」

 

「……!? 影から魔物が!」

「と、扉は開けられないわよ!?」

「正念場よ。強き意志で―――打破せよ!」

 

「この魔物……。あの子供によく似ている……!?」

ンのやろう、やらせねえ……!

「女型は素手、男型は大振りの獲物……。術師と戦士か。

       まずは左の女を仕留めます!」

「……気温がさらに下がった。氷使い? いや、断定はできないか」

(シギーもユーンも、とても冷静だわ。あたしも……しっかりしなきゃ!)

 

「あの態勢……!」

「ちっ……、読まれたか。しかし、男に少しでも打撃を与えなさい!」

 

「この結界は……!?」

「戦士が術師を庇い、術師は結界らしきものを使う……。

       互いの弱点を補うものとすれば、属性攻撃を弱めるものでしょう」

「しかし、これでそれぞれの弱点がわかりますね」

「あとは、このコンビネーションの隙をどうやって突くかが肝ね。

       ひとまず、プレールは特殊弾を使うようにしておいて」

「はい!」

 

「さあ、我が国に伝わる前陣砲術、とくと見よ!!」

「あんな巨大な砲を苦もなく振り回すなんて……!」

「見とれる暇はない! 気を引き締めなさい!」

 

「火力が集中してるのに、効いてる気がしない……!」

「”現世に在りて滅せぬものの無し”。ダメージは確実にあるはずです」

 

「あの構え……! プレール、足元を!」

「お葉はふたりがかりで脚を奪いなさい!」

 

「……よし、効いたか」

「ま、まずい! でかいのが来る!?」

「しまった……! 全員、防御態勢!」

 

い、痛い……

「くっ……、なんて強力な氷の嵐……!」

「……足を封じてなければ、今の追撃で全滅していましたね。

       お葉、いい働きでした」

「そ、それよりも急いで回復を……!」

 

「弱点が視えた……! 右のやつは属性攻撃!」

「左の方は物理攻撃が通りやすいわね。プレール、そのまま特殊弾を」

 

「きゃああーー!」

「前衛の我々を無視してキルシェを……! お葉、直ちに回復を!」

 

「テュール様、狙われています!」

「魚ごとき!嘗めるな!」

「彼奴等もすでに虫の息! 全員、姉上の気迫に続け!」

 

殺ってやったぞオラぁ!!

「よし……、これなら氷の嵐にだけ警戒すればいい!」

「姉上はフリーズガードを! 他の者は守りを捨て、全力攻撃!」

 

「はぁ……、や、やった……の?」

「……わからない。斃れたはずなのに、まるで生きているような……」

「戦闘態勢を維持せよ! 戦いはまだ続いている!」

 

「うっ……」

(あの目、今の死闘を余興のように楽しまれた? ……気に喰わん)

「……」

 

「これは……! まさか、また魔物を……!?」

「……撃ちますか?」

「……ええ、そう―――」

「全員、戦闘態勢のまま待機せよ」

「シギー、そんなことを言ってる場合なの!?」

「命令です。……ここはわたくしに従ってもらいます」

「……冷静になれ、ということですね」

 

「……ようやく気付いた。アレ自身からは殺気を感じない」

「殺気が無いって……! あんなやつをけしかけておいて!?」

「静かに。何か喋っています」

 

「……『贄』、だと?」

座ってるだけなのに忙しいって、なんででしょうか

「……読めないわね。捕食のために魔物をけしかけながら、

       今度は「忙しいから帰れ」ですって?」

「わけがわからない……。何なのよ、フカビトって」

 

「オランピアさん」

「理解したか、ですって? こんなやつをどう理解しろってのよ」

 

「『真祖』……、フカビトの王? この子供が、ですか」

王様なら、ちゃんとあいさつしないと……

深王が100年前に・・・・・・・・・……? 馬鹿な、代替りをしていないと?)

 

 

 

 

「……いよいよ、話がおかしくなり始めましたね」

「ええ」

「あんな異常な存在がこの世にあるとは……」

「情報が多すぎて、頭の中ごちゃごちゃだわ」

あっ、あいさつしないで出てきちゃった

「……疑問は尽きぬでしょうが、このまま宿へ戻りましょう。

       後日、深王に問うべきです」

 

「……」

「あの、姫様。お話とはいったい?」

「ふふ、そんなに畏まらなくて結構ですよ。

       たまには二人きりで過ごすのもいいでしょう」

「はあ」

「……お葉、先日のわたくしの姿はいかがでした?」

「えっ? えっと……」

まるで『誰か』にそっくりだった・・・・・・・・・・・・、でしょうか」

「……!」

「……お話というのは、それに関することです。

       これから話すことは、決して他言しないでくださいね」

「……はい」

「わたくしは第3王女、そして、姉上は第1王女に当たります。

       上にさらに第1・第2王子がいますが、これは今は関係ありません」

「……そういえば、なぜ姫様が第2王女ではないのですか?」

「わたくしには、もう一人の姉がいました。

       名は、フレイヤ・ロタ。……血と肉体、魂までをも分け合った存在です」

「双子……!?」

「ええ、そうです。姉様はわたくしと違い、とても病弱な方でした。

       しかし、それを感じさせぬほどいつも明るく振舞い、慕われていました」

「”いた”というのは……、つまり……」

「……転機が訪れたのは3年前。貴方と出会った時より2年前ですね。

       その時、我が国はある国と戦争状態にありました」

 

>シルヴィアは顔を逸らし、躊躇うように言葉を続ける

「戦局は我が国が圧倒していましたが、終戦間際となった時、

       各地で疫病が流行りだしました」

「なぜ?」

「……敵国の工作員が、一斉に病毒をばら撒いたのです」

「……!」

「国王は迅速な対応を心掛けましたが、それでも多くの命が失われました。

       赤子、老人、病人、その者たちを治療する者、そして――― ……姉様も」

「ざ……、残酷すぎる!」

「無論、工作員は徹底的に追跡し、この手で処しました。

       見せしめに、病で家族を失った者たちの前で、ね」

 

>シルヴィアはお葉に背を向ける

「戦場で力及ばず討たれた。……それならば、まだ諦めはつきます。

       しかし、病毒などという醜い手段で失われたのでは―――」

 

>「この怒りを誰に償わせればいいのだ」と、お葉の耳には聞こえた

「……その時以来、鏡を見ることが恐ろしくなりました。

       姉様と同じ顔をした、自分の姿を見ることが」

「……だから、今のお姿に?」

「……ええ。この髪色は、姉様が好きだった女道化師と同じものです。

       祖国に居たときの言動も、かつての姉様に倣っていたつもりでした」

 

>シルヴィアは窓を見上げながら自嘲気味に微笑む

「どうしてですか? どうして、ボクなんかに」

「わたくしの弱さを見せられるのは、貴方しかいないと確信したからです。

       ……お葉。これからも、わたくしと供にいてくれますね?」

「……はい、もちろんです。ボクは、そのためにここにいるのですから」

 

 

「深王、ただいま戻りました」

「お葉。シグドリーヴァと何を話していたの?」

「……すみません。他言しないように、とのことなので」

こいばな?

「えっ、マジで? お葉ったら大胆なことしたわね」

「いやちょっと……! なんでそうなるんですか!?」

「ほら、お静かに。深王の話を伺いますよ」

 

・続き⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-41/

・詳細なキャラ設定⇩

https://kimagure-azuma.jp/sq123r_chara/

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