ゲームレビュー:ロストスター

ゲーム

しょうも懲りずにゲームレビュー第5回目でございます。

「よく飽きないな」・・・・・・って?どうもありがとう。

 

それでは、今回のレビューはこちら。

 

レイニーフロッグの『ロストスター』です。

 

ジャンル:アーケード/アクション

お値段:400円 (eショップ)

 

それでは、さっそくゲーム内容を見ていきます。

主人公の名は『ミッドナイト』。

公式的に『白い四角形』と言われてしまっている正体不明の物体です。

この物体を操作して36個の『かけら』を集めることが目的です。

(主人公の右下の◇が『かけら』)

 

ちなみに、背景の字幕は『森の妖精』がしゃべっているんだとか。

 

操作は左スティック(十字ボタン)の左右で移動、Aでジャンプです。

空中でもう一度Aを押すと二段ジャンプになります。

 

 

森の中には丸ノコ、トゲ、レーザーがトラップとして仕掛けられており、

触れるとゲームオーバー、不思議のダンジョンのように地形が変わり、

最初から集めなおしになります

たとえ36個集めきっていたとしても、容赦なく最初からです。

 

中断セーブ?そんな甘っちょろいものなんざ、ありゃせんよ。

あってもそこまでボリュームも無いし。

 

なお、アクションとしては珍しく、『奈落』(落ちるとミスになる地形)が

存在しません。

これは評価点ではなく、落ちても大丈夫と知っていないとすべてのかけらを

探すことができなくなるということです。

 

初見で、この下にルートがあると思います?

マリオなどをよくプレイする人が、わざわざ「落ちてみよう」なんて考えを

起こすとは到底思えません。

 

なお、意地の悪いことに、着地しそうなところに丸ノコが置かれている

パーツも存在しているので、『落ちること』自体ストレスが溜まる仕様です。

 

 

それと、スタート地点や地形の中にいるこいつらはただの背景です

襲ってくることはないし、トラップをけしかけてはきません。

本当にただのかかし飾りです。

 

これがゲームオーバー画面です。

意外と、地味~にトラップの判定がわかりにくいので、最初は頻繁に

目にすることでしょう。

慣れたら面白くなるのかって・・・・・・?さぁ。

 

『集めた数』が表示されているのでここで言っておきますが、

例えポーズ画面でも今の『かけら』の数を知ることはできません。

『かけら』に触ったときにだけ現在の個数が表示されます。

 

ちなみに、36個集めきったらクリア・・・・・・ではなく、スタート地点に

戻ってくる必要があります。

 

このゲームは、地形がある程度パターン化されており、それぞれを毎回違う

つなぎ方をすることで、疑似的に不思議のダンジョンのようにしていますが、

パターン数が致命的に少なく、同じ地形を何度も見ます。

 

しかも、それぞれは難しいというわけでもなく、アクションとして見ると、

かなり無味乾燥なパーツが大半です。

それでいて自機が仕掛けに当たると即ゲームオーバーであるので、

スタート地点への折り返し中にゲームオーバーになったときの脱力感も

相対的に大きくなります。

 

ちなみに、集めきってスタートに戻ると、こんなメッセージが出ます。

 

こう言われますが、そもそも何に対して『初めてよ』なのかが不明です。

「他にも『かけら』を集めている存在が居たが、集めることができなかった」、

そういう意味にも取れますが、そんな存在をほのめかす要素が一切存在しない

ので、クリアしてなおモヤモヤしてきます。

 

また、森の妖精はなぜ主人公に助けを求め、『かけら』を集めさせたのか、

森の中にどうしてレーザーや丸ノコのようなメカメカしい仕掛けがあったのか、

そもそも主人公『ミッドナイト』はどのような存在であるのか?

様々な疑問に対する納得できるような説明も一切語られません。

 

そんなメッセージ性の無いメッセージを見た後、少しすると大きな星が

現れ、これを取ることでゲームクリアになります。

 

はい。

なお、スタッフロールはありません。わかりきったことですが。

 

これがリスタート時のスクショになります。

ぶっちゃけ、ゲームオーバー後のリスタートと同じです。

・・・・・・うん、もういいでしょう。語ることが無いので、自己評価です。

 

―― 評価高 ☆ ◎ ○ △ ▲ × 評価低 ――

  • ストーリー  : × (そもそも不明)
  • キャラクター : × (不明瞭な点が多すぎる)
  • システム   : ▲
  • 音楽     : × (陰鬱な風音のみ)
  • ゲームバランス: △
  • 値段     : △

 

何度か通しでプレイした上での感想ですが、『コンセプトだけ』で作成して

しまったゲーム、という印象を持ちました。

 

難易度的には初心者向けと擁護できなくはありませんが、「やりきった!」と

思えるほどの爽快感は無く、わずかなミスでやり直しにさせられること、

穴に落ちて先に進むことが示唆されないなど、ストレスが溜まりやすい仕様が

かなり目につきます。

 

「コンセプト自体は良い」と思いましたが、もうちょっとその部分を活かした

ストーリーや設定を考えてほしかったとも思いました。

 

「値段相応の出来」と言われてしまえばその通りではありますが、やはり

似たジャンルのゲームと比べても見劣りする点が多いことは否めません。

 

他人に薦めるとしても・・・・・・

・それなりにゲームをしている人

→上記の要素がかなり気になってくる

 

・アクション初心者

→先に進める方法がわからなくて詰む可能性がある

 

・ゲーム慣れしていないお子さん

→BGMのせいで敬遠する可能性がある

 

ちょこっと考えてみただけでも、他人には薦められない出来と思いました。

以前の記事の『デッドハウス 再生』もマップのシステムがほぼ同じですが、

一応理由付けもされているし、戦闘などはオマージュ元に忠実なシステム

だったので個人的な評価は良い方ではあったのですが・・・・・・。

 

それでもプレイしてみたいのなら、別に止めることはしません。

「これを購入する前に他の同額のゲームも一緒に探すべき」とだけ

一応助言しておきます。

色々と見比べてから購入した方がいいと思います。

 

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