世界樹の迷宮ⅢHDRプレイ日記:星紡ぐ冒険手記・章ノ58

ゲーム

・前回のあらすじ

結界を越え、新たな罠を躱しながら迷宮の探索を進めるアステリア。

B18Fの探索も、ようやく道半ばとなった。

・前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-57/

 


第5階層のネタバレが含まれます


 

「おや、この壁は……」

「あっ、隠し通路ですね。こんなところにあったのか」

「やらしい位置にあるわね……。これじゃまず気付かないわよ」

えっちなんですか?

「ぷ、プレール、そういう意味のいやらしいじゃなくて……」

「もしかしてプレールって、歳のわりにマセてる?」

「……みたいですね」

(そういえばプレールも、もう年齢的に思春期だったか……)

 

「姫様、地図を大まかに描いてみましたが……」

「この地形、隠し部屋がありますね」

「うわ、これもやら―――」

(じーっ)

「……嫌な位置にあるわね」

おしい

「プレール、あまりキルシェをからかわないであげてくださいね」

 

「おっ、ハマオⅡじゃん。ラッキー」

「ここでの戦いは消耗が激しいからありがたいわ」

「この辺りの地形はほぼ把握できましたね。先に進みましょう」

 

「……! 敵襲!!」

「くっ!? あの群れは危険……!」

「キルシェ、身を守りながら回復準備を!」

 

「よ、よし……! 術は使えるし、花びらは攻撃だけしてくれた」

「しかし、どうしますか? どの魔物も危険な技を持っています」

「戦っても撤退しても、眠らされたまま全滅する危険は高いか……」

「……同じ危険であるならば、戦いましょう。

       我々は望む未来のため……立ち向かわなければならない!」

 

「がっ……!」

(ま、まずい、眠気が……!)

「姫様ぁ!!」

「た、斃れるものか……! まだ私は……立ち上がったばかりなのだから!」

 

「撃剣……柄落し!」

「……。後衛、何をしている!! 彼女の気迫に続け!!」

「は、はい!」

 

「……! あれは!」

「しまった、追い越された!」

 

 

(……あの時のような殺気を感じない。そして……迷いがある? 

       今ならば―――討てる)

 

>素早く弩を構えようとするユーンを、シルヴィアが制止する

「っ……!? シグドリーヴァ!! 何を―――」

「姉上。私に任せていただけませんか? ……お願いします」

 

>シルヴィアは冷静な、真剣な眼差しでユーンを見つめる

「……わかった。任せるわ」

「姫様、何を……?」

 

>シルヴィアは両腕を広げ、オランピアに一歩近づく

「オランピア! 我々は、あなた方と争うつもりなどありません!

       むしろ我々は、人類の脅威たる『魔』を討たんとする同志です!」

「……」

「我々にとっては海都も、元老院も、グートルーネ王女も―――

       どうでもいいことなのです!」

「……!?」

「え……? どうし―――」

「しかし深王は今……グートルーネ王女を討たんとしている。

       ……兄たる者が、血を分けた妹をその手に掛けようとしている!!」

 

>シルヴィアは片腕を横に薙ぎ、さらに一歩強く踏み出す

「だからこそ、我々は此処にいる……! 今、深王を止めなければ……

       世界樹の傀儡のまま、雪ぐことのできぬ『業』を背負うこととなる!!」

「……」

「オランピア!! 貴女はそれを―――その烙印を、深王に望むのですか!?

       誰よりも深王と共に在り続けた……貴女は!?」

 

>シルヴィアは震える手で拳を握りこむ

「深王に言葉を届けられるのは……、もう貴女だけなのです。

       どうか、どうか我らの思いを―――」

 

 

 

 

「……!!」

「くっ!」

 

「……申し訳ありません、姉上。説得は……不調でした」

「……貴女は何も間違ってなどいない。言葉は確かに届いていた。

       あとは、オランピアが深王を説得してくれると信じましょう」

「そうです。今はこの場を切り抜けなければ」

「左右にそれぞれ1、……オランピアが居たあたりにも気配がある」

いつでもいけます

「……私も、覚悟ができました。進みましょう、『希望』がために」

 

「よし、あのカマキリたちは振り切ったわね」

テュール様、あれなんでしょう

「何かしら」

「赤い……門?」

(あれは……)

 

いきどまりです

「おかしい……。あのような意味深なものを建てておいて、何も無い?」

「抜け道はない。地図の位置的にも、フロアはここで終わりだわ」

「さっきの門に秘密があるのかしら? 調べよう」

 

「……? あの部分、何か書いているわね」

……むずかしいです

「はっぴゃく……いや、違う。これは特殊な読み方するのかも」

「特殊な読み……。これは何と―――」

「『八百比丘やおびく』ですね。正確には『八百比丘尼やおびくに』となるはずです。

       ……なんという皮肉な」

「お葉、何か知ってるの?」

「八百比丘尼とは”人魚の肉・・・・”を喰らい、不老不死となった女性・・・・・・・・・・の名で

       あったそうです。少なくとも、千数百年以上も前の伝説です」

「『人魚』の……? ……!!」

「また、その八百比丘尼が特に好んでいたのは『白い椿の花・・・・・』であった

       とも伝えられています」

「……なるほど。確かに皮肉が効いていますね」

「グートルーネ王女は……フカビトを食べて・・・・・・・・寿命を延ばしていた?

       もしかしたら、そうするうちにフカビトそのものに……」

「しかし、彼女はそんなことをどうやって知ったのかしら。

       意志疎通ができるフカビトな―――いや、居たわね。一体だけ」

「……真祖がグートルーネ王女に力を与え弱った後で、深王と

       オランピアが捕らえたということならば、辻褄は合います」

「真祖は『魔』と最も近しい存在。それを取り込んだとなれば……

       肉体も精神も変異していくのは、あっという間だったのでしょう」

「あたしらと話しているときは平然としていたけど……、

       彼女、心の中ではずっと『魔』に抗っていたの? ……そんな」

ぐーとるーね様は……”ま”でフカビト? わるもの? てき? ???

「……いけない。議論で足を止めている場合ではない。

       引き返して階段への道を探さなくては」

 

 

 

 

「……え? なんで、さっきの門の裏側に?」

「罠……!? 周囲の確認を!」

 

「馬鹿な……! さっきまでと道が違う!」

「……いえ、ここは初めて通る道ですね。

       おそらく、先ほどの鳥居は術式による転移装置だったのでしょう」

とりい?

「また初めて聞く単語が出てきたわね。それって、あの門のこと?」

「鳥居は『俗界』、人間の世界と神域を繋ぐものとされていて、つまり

       鳥居をくぐるということは『神』の世界に入るということなんです」

「『神』の世界……。最深部に居るであろうグートルーネ王女は

       『魔』の眷属に等しい存在。全く、どこまでも皮肉が効いている……」

「さっきの門、いや、鳥居だったわね。裏から入って何ともない

       ということは、八百比丘と書いている方から入ると転移するのかしら」

「恐らくそうですね。このまま、あそこの鳥居をくぐりましょう」

 

「うわっと!? か、階段か……」

びっくりした

「ようやくここまで来たか」

「ついにB19F……。この先にも、あの鳥居が?」

「侵入者除けとして設置されているのなら、可能性は高いですね。

       はぐれてしまうのは致命的になるので、必ず固まって行動しましょう」

 

・続き⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-59/

・詳細なキャラ設定⇩

https://kimagure-azuma.jp/sq123r_chara/

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