レトロゲームをプレイ:MOTHER1・その5

MOTHER1

さて、前回では『マジカントの国』を出て、再び現実世界に帰ってきたところでしたね。

ここから先は、普通の進め方とは異なるルートでプレイを進めていきます。

どうかご了承ください。

 

道中はほぼ何事も無く、無事『サンクスギビング』の町まで辿り着くことができました。

この町は工業が盛んで、町の郊外には比較的規模の大きい工場がいくつか存在しています。

ガイドブックによると、『マザーズデイ』は地理的に非常に近いため、この町で働く人の

ベッドタウンとして人気があるそうです。

 

情報も集めておきたいところですが、真っ先にデパートでお金を下ろして、マジカントの

お店で装備を買ってきました。

かなり値は張るけど、装備しているかどうかで難易度は急激に変わりますのでね。

 

体装備は最強の『まふうじのコイン』、腕装備はお金が足りなかったので、妥協して

2番目に強い『てんしのうでわ』を購入。

アクセサリーに『しずくのペンダント』も買いたかったけど、こっちのほうは仲間が

集まってからにします。そもそもお金足りないし。

 

それにしても、もうレベル13か……。

当たり前っちゃ当たり前ですが、ドラクエ1よりもさくさくレベルが上がっていきますね。

 

マジカントから帰ってきたら、それなりにレベルも上がっていたのでホテルで休憩。

先の戦いで、新しく『サイコシールドα』を習得できました。

このPSIは『味方1人のダメージを半減するという効果があります。

(通常攻撃でもPSIでも、HPへのダメージなら”属性を問わず”全て半減)

 

それにしても、容量の都合で同じ構造になっていることをギャグ要素にしてしまうとは……。

こういうユーモアがあるから、色んな人に話しかけようとする気になってくるんですよね。

 

ふと思い立ったことがあるので、『ハンバーガー』と『パン』を買ってきました。

そして、デパートの前で『パンくず』にしておきます。

『パン』を『つかう』で使うとこのメッセージが出て、これがワープポイントに設定された

という意味になります。

 

他の食品は『つかう』ことで回復することができるので間違いやすいのですが、今回は

間違えませんでした。(動物園の管理事務所で1敗)

とりあえず保険の準備はできたので、出発します。

 

現実世界に戻ったので、また人間の敵にも出くわしますが、このレベルだと1ダメージしか

喰らわない程度なので、さほど問題はありません。

そういえば、この敵はGBA版だと『チェック』で特殊メッセージが出ていましたが、

オリジナルのFC版ではメッセージが出ないんですね。

ここから先は”主人公一人だと”問題なのが5体もいる方が問題ですね。むしろ。

 

さて、しがしのトンネルまでやってきました。しがしってのは、朝しが昇る方角でぇい。

線路が繋がっていますが、電車は走ってこないので歩いていくことができます。

早速突入しましょう。

 

トンネルの中は、ただ横に長い通路です。敵は出てきません。

ただ、GBA版だと終盤に出てくる最狂クラスのザコ敵が出てきた記憶がありますね。

ええ、”最終盤の装備ですら”まともに戦うと全滅の危険がある程度の、です。

 

トンネルを抜けたら、『レインディア』の町に向かって進んでいきます。

今はまだ一人旅ですが、いずれは仲間たちと一緒に『スタンド・バイ・ミー』のように線路を

歩いていくことになるのでしょうね。

この『MOTHER』は、当時の洋画や海外小説のオマージュ要素が非常に多いです。

 

『MOTHER百科』に載ってるだけでも、怪奇小説の傑作『キャリー』・冒険ファンタジーの

名作『オズの魔法使い』、スティーヴン・スピルバーグの映画など、多数に言及しています。

(ただし、複数人が寄稿していて、個人的見解もあることは御愛嬌)

 

 

 

(アカン)

ついに出会ってしまったよ、主人公一人であることがゲームオーバーに直結する奴、

『マッドトラック』の最上位種……!!

ガイドブックによると、『トラック』系の敵は18輪大型トレーラーらしいです。

 

『マッド(デビル)カー』・『マッド(デビル)(デス)トラック』の車系は、特殊攻撃として

『はいきガス』攻撃をしてきます。

全体に35程度の固定ダメージがあり、主人公”のみ”『喘息の発作』という状態異常に

掛かる効果があります。

 

『喘息の発作』状態は、持病として喘息を持つ主人公専用の状態異常で、コマンド選択はできる

ものの、一切行動ができなくなります。

よって、主人公一人だと何もできないまま嬲り殺しにされます。

 

仲間がいればデパートの『DRAGS(薬コーナー)』で売っている『ぜんそくスプレー』で

治してもらえますが、前もって仲間に持たせておかないと戦闘中に使えません。

(一時的な異常として扱われるので、戦闘が終わっても治る)

 

それにしても、喘息で動けなくなった主人公を意識不明になるまで何度も跳ね飛ばす

トラックとか、絵面が生々しすぎてヤバい。

ゲームだからぼかされているだけで、リアルでも起こりうる事態だから恐ろしい。

 

サンクスギビングから再チャレンジして、今度は『マッドカー』と遭遇。

まあ、先制さえされなければ問題ありません。バット一振りでポンコツになります。

逆に、トラック系はデビル・デスになると1撃で仕留めきれない程度のHPになるので、

最低限レインディアを越すまでは死と隣り合わせになります。

 

続いて、『だっそうはん』と『ロープ』に遭遇。こいつらは、必ずタッグで現れる敵です。

戦って撃退すると、パパからのお小遣いが増えるというオイシイ特徴があります。

指名手配されてるので賞金が出るんでしょうね。

 

ちなみに、この『だっそうはん』は壮絶な見掛け倒しす。

具体的には、一緒に出る『ロープ』の5分の1程度の攻撃力です。

見かけたら、バットの1撃でノシてやりましょう。

(この時点の能力で、ロープからは20ダメージだっそうはんはダメージ)

 

道中はわりと平和なもので、なんとかレインディアの駅が見えるところまで来れました。

この看板、歩いてここまで来るプレイヤーを予見しているような、絶妙な位置にある気が。

……気のせいかな?

 

町の北側には、多くの高級住宅が立ち並んでいて、中心街はサンクスギビング以上に発展して

いるようです。

ガイドブックによると、この『レインディア』の町は世界中のエリートが身を落ち着ける

場所として有名なようです。

 

しかし、紙に表と裏があるように、『豊かさ』あるところには『貧しさ』もあるもの。

この町の治安は、決して良くは無いようです。

 

この人は何かしらをやってきて、ニンテンにお金を押し付けてどこかに逃げようとして

いますし、食い逃げの常習犯やら、それを捕まえるのをさっさと諦めて駐車違反を

取り締まろうとする警察官など、なかなかにカオスな人物像が多いです。

 

押し付けられたお金を返そうとしても、「いま必死に逃げてるんだよっ!」と怒られて

しまうので、これからの旅の資金として銀行に預けておきましょう。

目的地はまだまだ先なので、この町での情報収集はまた今度です。

 

電車が走っていないか駅に確認しに行ったところ、なにやら困った様子のおばあちゃんが。

話を聞くと、どうやら『スノーマン』の町から来た女の子が、『ぼうし』を落として

行ってしまったようです。

 

ニンテンの目的地も、おばあちゃんの言う『スノーマン』の町。

届けてほしいというお願いを快く承諾し、再び出発します。

 

しばらく東に歩いていくと、『ハロウィーン』の町の駅に辿り着きました。

この町はゴールドラッシュで栄え、今も銀や錫などの資源を採掘している鉱山町です。

しかし、この町はなにやら不穏な気配でいっぱいですが……今は先を急ぎます。

 

ニンテンは今、最後のトンネルを歩いています。

トンネルを抜けると……

 

 

 

―――そこは雪国であった。

一面の銀世界と、寂しさの中に美しさを秘めた名曲『Snowman』がニンテンを出迎えます。

 

しかし、雪景色に見惚れている暇はありません。

雪国だけあって、恐ろしい野生動物が腹を空かせて襲い掛かってきます。

敵のグループそれぞれが強いので、確定逃走できるPSI『じげんスリップ』を駆使して、

街の中まで駆け抜けます。

 

PPがギリギリでしたが、なんとか『スノーマン』の町に着きました。

町の人から女の子のいる場所を尋ねようとしたら、いきなり咳を掛けられて『かぜをひいた』

状態にされてしまいました。咳エチケット……!!

 

『かぜをひいた』はそのまま文字通りの状態異常で、フィールドを歩いているとHPが

1ずつ減っていきます。毒状態と同じ効果ですが、町の人から掛けられるという意味で

妙な差別化がされています。

 

ダメージは大したことありませんが、気分的にかなりイヤなので、さっさと町の

雑貨屋で売っている『うがいぐすり』で治してしまいましょう。

(『病院』で治すこともできるが、この町には存在しない)

 

『うがいぐすり』で風邪を治して、ペンション風の民宿で一泊して、再び情報収集。

探している女の子の名前は『アナ』。山奥の教会に住んでいるようです。

地図上では近いですが、道中は険しそうです。覚悟を決めていきましょう。

 

銀世界の山奥に立つ、小さな教会。

中に入ると、簡素であるものの綺麗なステンドグラスを覗き込んでいる女の子の姿が。

話しかけると、どうやら彼女はニンテンの姿を夢で見たことがあるようです。

ニンテンは、彼女が落とした『ぼうし』を手渡しました。

 

目の前の少年に、アナは名前を尋ねます。ニンテンは、自分の名前を言いました。

そして、アナは話を続けます。

どうやら、マザーズデイで起きた怪奇現象と同時期に、アナの母親が行方不明になって

しまったという事です。

そして、ニンテンとの出会いが自分の母を救うきっかけになると感じていたようです。

 

父親は、アナを「臆病だが優しい心と不思議な力を持っている」と言います。

愛しい妻が行方不明になっただけでなく、可愛い娘も旅立とうとしているアナの父の心境は、

きっとアナを引き留めたい気持ちでいっぱいのはずです。

 

それでも、彼女がニンテンの力になり、ひいては再び家族と再会できると確信したからこそ、

アナの父は娘の旅立ちを見守ることにしたのでしょう。

 

多くの苦難の末、道を同じくする『仲間』を得たニンテン。

心優しい女の子『アナ』もまた、ニンテンと同じくPSIの力を持つようです。

 

これから二人は、サンクスギビングの町で、新たな仲間を見つけることになります。

そこで、ニンテンたちの冒険は新たな局面を迎える事となるのでしょう。

 

・続き⇩

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・前回⇩

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