レトロゲームをプレイ:MOTHER1・その1の2

MOTHER1

前回は『マイホーム』から冒険の旅に出るところで終わってしまいましたが、言葉や文章を

コンパクトに纏めながら小ネタをそれぞれ解説しようとしても、恐ろしく文字数が増えて

しまいましたね。

私の計画性の無さが見事に露呈しました。今さらかな? アハハハ。(^q^)

 

さあ、冒険へ!……と行きたいところですが、いつ恐ろしい存在が襲ってくるかわかりません。

ここはパパの言葉通り、地下室にあるという『曾祖父の研究』を探してみましょう。

 

マイホームの隣には、ペットの小屋があります。

主人公は初期の状態でPSI『テレパシー』を使えますが、動物たちと普通に(?)会話するだけなら

PPを消費せずにオートで使ってくれます。(『PSI』で使うとPP1消費)

しかし、いずれこの力が必要になってくる時があります。お忘れなきように。

 

ちなみに、パパの言っていた『ちかしつのカギ』は、この辺りにあります。

ペットが場所を知っているので、話はちゃんと聞いておきましょう。

 

鍵を使って地下室に入ると、3つの『プレゼントボックス』(このゲームにおける宝箱)が。

手前に入っているのは、パパの言っていた曾祖父の研究らしき『そうそふのにっき』。

さっそく読んでみましょう。

 

残念ながら、日記の保存状態が悪くほとんど読めませんでした。

しかし、辛うじてこの1文だけは読み取ることができます。

「神の尻尾はどこにある。天翔ける船の忘れ物」

この言葉は、記憶の片隅に置いておきましょう。

 

2つ目の箱には武器『ボロのバット』。主人公専用の、最も弱い武器です。

無いよりはマシといったところですが、それでも十分役に立つでしょう。

 

『装備する』というコマンドはありませんが、『グッズ』の欄で『つかう』ことで

武器や防具を装備することができます。

 

無装備だった場合はグッズ欄から消えて、そのままステータスに反映。

何か装備していた場合はその装備品が『グッズ』として手持ちに戻るというシステムです。

逆に無装備の状態にはできませんが、終盤の事を考えると装備は強ければ強いほどいいです。

というか、最強装備ですら地獄を見る羽目になります。

 

ところで、GBのRPGとして発売された『ポケットモンスター赤・緑』は、この『MOTHER』を

下敷きにしていることは非常に有名ですが、ポケモンにおける一部のアイテム名もMOTHERに

由来しているものが存在します。

 

例えば、MOTHERの主人公の武器は

ボロのバット ⇨ ふつうのバット ⇨ いいバット ⇨ さいこうのバット

……となっており、ポケモンの回復アイテム『きずぐすり』系統は

きずぐすり ⇨ いいきずぐすり ⇨ すごいきずぐすり

『つりざお』は ボロのつりざお ⇨ いいつりざお ⇨ すごいつりざお

……というように、MOTHERにおけるランク付けとよく似た命名法になっています。

また、主人公が”10代の少年”で、”赤い帽子がトレードマーク”というのも共通しています。

 

ところで、この『ボロのバット』は誰が使っていたものなのでしょうか?

小さかった頃の主人公か、パパが昔使っていたものか、それとも曾祖父ジョージか……。

プレイヤーに色々と『想像させる』という演出が本当に巧みです。

 

最後の箱は『ちず』。

フィールドで『つかう』ことで、現在位置を知ることができます。

ただ、このゲームは仲間1人につき8個までしかアイテムを持てないので、仲間が増える

中盤以降はともかく、序盤だとスペースがきついです。

 

それでも、ほぼシームレスでオープンワールド要素が強いフィールドマップという関係上、

これを持って攻略することにします。

スクショだけだと、本当に町とかの位置関係がわかりにくいですからね。

 

当時、これだけの広さを持ったうえで、町がシームレスに配置されているというRPGは

これを置いて他にほぼ無かったはずです。しかも、斜め移動までも搭載しています。

『元祖スーパーモンキー大冒険』……?知らない子ですね。

 

一度外に出ると、リビングにはママと妹のミニーが出迎えてくれるようになります。

ミニーは手持ちのアイテムを預かってくれるので、今使わない『そうそふのにっき』と

『ちかしつのカギ』を預けておきます。

鍵はもう使わないので別にいいのですが、日記のことだけは忘れないであげてください。

 

また、『黒電話』または『公衆電話』からパパに電話を掛けると、ニンテンの銀行口座に

お金を振り込んだという報告と、次のレベルまでの必要経験値を聞けます。

また、セーブする時もパパに電話を掛けることで行います。

 

一般的なRPGと比べた時の、このMOTHERシリーズの特異な点は、戦闘で手に入る報酬は

経験値とドロップアイテムのみであるということです。

敵から直接お金が手に入らない代わりに、敵を撃退して経験を積むと、パパがお祝いとして

お小遣いを振り込んでくれるというシステムです。

 

全滅した場合は、ドラクエと同じように最終セーブポイントに戻されて所持金も半分になるの

ですが、あらかじめ銀行にお金を預けておくことで全滅ペナルティを減少させることが

できるという、実にリアリティがある上に面白いシステムになっています。

完全初見の時、ここら辺がわからなくて本当に苦労したなあ……。

 

さあ、準備は整いました。いつもの通い慣れた通学路も、今は怪奇現象の影響下にあります。

マイホームから少し離れれば、怪異に狂わされた存在が襲ってくることでしょう。

 

このゲームは町や施設の周辺もシームレスであるため、敵とのエンカウントにはある程度の

法則性があります。

 

『ちず』を使うと、赤く塗りつぶされている部分に町の名前が付いていますが、基本的に

この範囲内にプレイヤーがいるときはエンカウントが発生しません。

また、街中でなくとも一般人がいるエリアでもエンカウントは発生しません。

(ただし一般人に化けた敵がいたり、ごく一部のエリアではエンカウントすることがある)

 

『マザーズデイ』の市街地に向かおうとすると、お隣さんの『ピッピ』のママが居ます。

「どうしましょ」という言葉が、どんどん右にずれ込んでいくほどに慌てている様子です。

話を聞くと、娘の『ピッピ』が行方不明になったということのようです。

家を空けられないため、ニンテンは「町役場まで知らせに行ってほしい」と頼まれました。

 

ピッピの家からさらに南に進むと、ようやく『マザーズデイ(母の日)』の町に到着しました。

このゲームの町名は、ほぼ全て現実に存在する祝日やイベントの名前から取られています。

早速、町の人たちから情報を集めましょう。

 

通りすがりの太っちょな人の話だと、この人の家でもポルターガイストが起こったようです。

口ぶりからすると、この町でも結構な騒ぎになっていたようですね。

 

入れそうな家に入ってみると、妙に胡散臭い口調のお節介焼きを自称するネズミが。

このネズミは入れる建物かどうか見分けるコツを教えてくれます。

ついでに、入れない家に入ろうとすると頭をぶつけるということも。(ただのジョーク)

 

中心部に向かおうとすると、いきなり妙なことを言ってくる人が。

そして、中心地では「死人がゾンビになって~」という証言をする人が。

ポルターガイストやラップ現象だけでなく、まさかのゾンビまで現れているのかもしれません。

もはやニンテンの家だけの問題ではなく、世界(最低限アメリカ中の)規模の異変のようです。

 

町の人たちが言う『ゾンビ』が、あの映画に出てくるようなゾンビだとしたら、ニンテンが持つ

『ボロのバット』では太刀打ちできないかもしれません。

ニンテンは『デパート』に寄って、良い武器が無いか探すことにしました。

 

『デパート』はドラクエでいう『道具屋』と『武器屋』を合わせた施設です。

フロアごとに扱っている品物が異なるので、新しい町に着いたら商品を見てみましょう。

また、『キャッシュディスペンサー』やセーブポイントの『公衆電話(お金を1ドル消費)』も

入ってすぐにあるはずなので、これから全編通して本当にお世話になります。

 

1Fは『サービスカウンター』になっていて、手持ちの『グッズ』を「返品する」という

形で売却することができます。(売り場から直接売却はできない)

拾い物であっても買い取ってくれますが、良心が痛むなら自分で使った方がいいでしょう。

 

それにしても、「『また』ご返品ですね。」と言われるとか、このデパートチェーンは

返品しに来る客が相当多いんでしょうかね?

 

なけなしのお小遣い50ドルをキャッシュディスペンサーから引き出して買い物をしますが……。

現時点で最強の『ふつうのバット』は500ドルもします。

次に強い『スリングショット』も120ドル……もっとお小遣いを溜めないといけなそうです。

 

「値段がおかしい」と思うかもしれませんが、システム的に汎雑になるためか、このゲームでの

アメリカの通貨は『セント』が省かれて『ドル』で統一されています

なので、くれぐれも現実の尺度で値段を計算しない方がいいですよ。

(参考までに、1988年当時の『$』の円相場は125円/$)

 

最上階は『ペットショップ』。べつに氷使いではありません。聞いてない?ですよね。

動物たちは怪現象が起こった後、いきなり暴れ出して全て逃げ出してしまったそうですが、

この『カナリアのこども』だけはここに残っていたそうです。

お値段は85ドル。当然買えないので断ります。

 

すると、「ただでもいらないかね?」と言われ、本当にタダでもらえました。

『タダより高いものは無い』という言葉はありますが、彼は善意でそう言ったと

考えて、ありがたく受け取りましょう。

 

しかし、このカナリアの子供は決して歌おうとしません。

だからと言って『たべる』を選択してもいけません。

今はとりあえず、ポケットの中でゆっくりさせてあげましょう。

 

今はまだお小遣いを溜めなければいけないので、電話代の2ドルだけを持って公衆電話へ。

パパに記録を付けてもらって、町の周辺を探検する前にいったん休憩します。

 

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・前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/retro-mother1-1/

 

 

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