レトロゲームをプレイ:MOTHER1・その1の3

MOTHER1

さてさて、『MOTHER1』プレイ日記その1の3、始めていきます。

 

パパにセーブをしてもらったので、再び町の人から情報収集に。

このお婆ちゃんは、デパートに『キャッシュディスペンサー』があるという情報と、

カードが無いと使えないから不便ということを教えてくれます。

 

ただ「〇〇に××がある。そこで△△を使え」などという淡白な物言いではなく、

日常会話や世間話のようなセリフ回しで、僅かに遠回しなヒントを出すという絶妙な仕事は、

さすが糸井さんだと思います。地味に、後々の伏線にもなっていますし。

 

こちらのお姉さんは、先ほど手に入れた『カナリアのこども』が『カナリアむら』という

場所で手に入れたものかと聞いてきます。

『カナリアむら』はマザーズデイの北西にある、地元だとそれなりに有名な場所です。

 

話を聞いていると、「動物園でも動物が暴れ出したので閉鎖した」という話が聞こえました。

町の住民の安全のためには当然の措置だと思います。

……が、一応この話の内容は覚えておくといいでしょう。

 

こちらの女性の話だと、『パン』を『つかう』ことで、別の効果が発揮されるという

ヒントがもらえます。元ネタは童話『ヘンゼルとグレーテル』でしょうか。

 

『パン』はデパートの『FOOD(食料品)』のコーナーで買うことができるアイテムです。

お値段はお一つ30ドル。食べると”HPを20程度回復できますが、ここで『つかう』と

選択すると、その使った地点を記録して『パンくず』というアイテムになり、それを使う

ことでその地点にワープするという変わった効果が出ます。

(ただし、乗り物に乗ってしまうと到着地点にワープポイントが変更される)

 

こちらの太っちょな人(町はずれの人とは別人)からは、「墓場に子供が迷い込んだ」という

かなり有力な情報が。

これまでの話で、『子供』に関わる話は行方不明になったピッピちゃんしかいません。

そして、その『墓場』は町の南にあります。これで、目的が一つ決まりましたね。

 

このゲームの宿屋は、当然『ホテル』。

こんな事を言う人がいるくらいですから、「とりあえず眠れればいい」というくらいの

安ホテルのようですね。

 

『安い』と言っても、それは大人の感覚。今のニンテンのお小遣いでは充分高級です。

 

そんな時には、遠慮せずにマイホームへ戻りましょう。

ママに話しかけると、名前入力の時に設定した『献立』振舞って回復してくれます。

 

主人公ニンテンは、決して根無し草の旅ガラスではありません。

普通の人間には無い超能力『PSI』を持っているだけの、まだまだ幼い子供です。

いずれ帰るべき場所では、戦いを忘れて家族との一時を過ごしてもいいはずです。

 

少し遠出をして、ここはマザーズデイの北西の道路。

町の人が言う『カナリアむら』はこの先にあるようです。

 

ニンテンは、確かに勇気ある子供かもしれません。

しかし、子供であるがゆえに『経験』が絶対的に足りていません。

戦いが起こったら、食べ物を使ってこまめに休憩しましょう。

 

再び先に行こうとすると、MOTHERの名物キャラ『おにいさん』と遭遇!

異様にノリのいい曲を引っ提げて襲い掛かってくるので、やたらと印象に残る敵です。

 

この『おにいさん』の専用攻撃として、『ふしぎなメガホン』があります。

「お前のお母さんは泣いているぞ!」という説得を行い、成功すると

ステータスの『ファイト』が下がってSMAAAASH!!率が下がります。

逆に、失敗すると”こちらの”オフェンス(攻撃力)が上がります。

 

全くの無条件で無駄行動や実践向きではない行動をする敵も少なくはないので、戦闘でも

こういう惚けた要素を入れることで、普通のRPGには無い魅力が出てきているんですよね。

 

その後、お互いにSMAAAASH!!が連続し、ギリギリでしたが勝てました。

オープニングの『でんきスタンド』や『にんぎょう』は生物ではないので破壊してしまい

ましたが、人間や生物の場合は洗脳が解けたり、闘争の意志を削ぐ程度まで攻撃することで

『勝利』という判断がなされます。

 

普通のRPGの戦闘は『命のやり取り』であり、殺した殺されたという表現がされますが、

この『MOTHER』シリーズにおいては『殺さない』ということに強い拘りがあります。

これも、このMOTHERというゲームの特異な点で挙げられますね。

 

よくMOTHERは『やさしいRPG(難易度という意味ではなく)』と評されることもありますが、

優しいだけではただの『甘え』です。

”優しく”はあっても決して”甘すぎない”のが『MOTHER』というゲームの真の魅力なのです。

まあ、これから先で嫌というほどわかりますよ。

 

今のままでは遠出は危険なので、レベルを3まで上げました。

そして、ついにPSI『ライフアップα』を修得!

このPSIはPPを『3』消費してHPを『25』程度回復できます。

 

MOTHERシリーズのPSIのランク付けはギリシャ文字が使われていて、弱い順に

α(アルファ)・β(ベータ)・γ(ガンマ)・Ω(オメガ)という並びになっています。

初代のみγとΩの間にπ(パイ)というランクがあったり、最高ランクのみ別の名称になったり、

そもそもランクが無いというパターンもあります。

 

PSIは必要レベルに達した後、”戦闘終了時に”ランダムで修得するという仕様で、

特定レベルまで上がったから修得するというわけではないというファジーな仕様です。

ただし、戦闘に”勝利する”ではなく、戦闘が”終わった”ことが条件であるため、

PSIを修得できる主人公と女の子が生存さえしていれば『にげる』で戦闘が終わっても

修得はできるということです。

 

『カナリアむら』は町の近くにあると言っても、それなりに体力は必要です。

なので、『ハンバーガーショップ』に寄ってお弁当を買いましょう。

ガイドブックによると、このバーガーショップは『ビーフ120%』がウリのようです。

 

店内には女の子がいて、この子はニンテンの知り合いのようです。

わざわざ『鼻垂らしの』なんて付けるなんて、幼さゆえの残酷さでしょうか。(白目)

 

気を取り直してお買い物。メニューはこんな感じ。

効果はそれぞれ、

  • オレンジジュース:HPを10程度回復
  • フライドポテト:HPを20程度回復
  • ハンバーガー:HPを65程度回復

となっています。

 

普通に進めるだけならば『ハンバーガー』さえ買っておけば間違いありませんが、

主人公になりきるなら一品ずつ買って贅沢な気分になるのもいいでしょう。

とりあえず、『ハンバーガー』を4つ買って出発します。

 

ちなみに、このバーガーチェーンはCMの出来が大層宜しくないことで有名だそうです。

気になるそのCM内容は↓


 

森の中、虚ろな目をした男が一人で立っている。

「おお神よ!こんな時ビーフ120%があれば腹ペコで気を失うことも無かったのに……バタン!」

小学館刊『MOTHER百科』より引用 ©1989 SHIGESATO ITOI/NINTENDO


 

MOTHERは現代をモチーフにした世界観なので、どんな演技をしているのかとか、割と内容が

想像しやすいですね。(オブラート)

 

お弁当の『ハンバーガー』を小さな鞄に詰め込んで、ピクニック気分で『カナリアむら』まで

着きました。『ちず』では『マザーズデイ』の町名の『O』と『T』の上の黒い点の位置です。

 

町の人の話だと、この場所はカナリアの囀りが魅力のスポットのようですが、どのカナリアも口を

閉ざして鳴こうとはしません。これも怪奇現象の影響でしょうか?

 

奥の広場では、管理人と思われるおじいさんが。

すると、ニンテンの持つ『カナリアのこども』は、カナリア村で一番の美声を持つという

『うたひめローラ』の子供であるというではありませんか!

ここで、RPG慣れしているプレイヤーは『いいえ』と答えるでしょう。すると……

 

思わず謝りたくなるこの一言。

大人になると、子供の頃の純粋な気持ちを忘れがちである、という糸井さんからのメッセージ

なのでしょうか。

 

別にローラ姫のように『はい』と言うまでループするわけではないので、プレイする上で

支障はありませんが、割と心に刺さるので素直に母親の元まで送り届けてあげましょう。

 

『うたひめローラ』は壁の向こうにいるカナリアです。

どこを見ても道が繋がっているように思えませんが、チェックすると『?』が浮かぶような

場所でうろうろしてみたり、ぶつかったりしたりすると通路を見つけられるはずです。

 

『カナリアのこども』を歌姫ローラに返すと、ローラはとても美しい声で”歌い”始めました。

ニンテンはふと、そのカナリアの歌う”メロディー”が、家にあったオルゴールの”メロディー”と

繋がるような気がしました。

 

カナリア村を出て川沿いに北へ向かうと、『シュークリームどうぶつえん』があるようです。

しかし、町の人の話では『完全に閉鎖された』そうなので、今はまだ行かなくてもいいでしょう。

 

再び町に戻って、墓場の情報を集める。

このおじさんとの会話では選択肢が出ますが、どちらを選んでも同じ言葉を言われます。

きっとこれは、『はい』か『いいえ』でニュアンスが微妙に違うのでしょう。

・『はい』の場合

 ⇨ 常識知らずな子供だ!

・『いいえ』の場合

 ⇨ 素直で常識がある子供だと思っていたよ。

……という感じで。

 

林の中にいる男性に話しかけると、いきなりこんなセリフを言って襲い掛かってきました!

まさかここに、噂になっているゾンビがうろついているとは!

 

 

街中ですが、NPCに化けているモンスターなので戦闘になりました。

襲ってきたのは『ゾンビもどき』。

まあ、映画やテレビで見たゾンビが目の前に居ても、『ゾンビのようなもの』と認識して

しまうのも的外れではないでしょう。

むしろ、死体だとしても新鮮すぎるからゾンビっぽく見えないからとか?

急患だ!ドクターミンチを連れてこい!(ゲームが違う)

 

『もどき』とはいえ、そのパワーは映画並みです。

レベル3程度では11ものダメージを受けてしまうので、『ライフアップα』や『ハンバーガー』

による回復は必須です。

 

回復しようと思ったら先手を取られてしまうも、ギリギリHP1で耐えきれました。

危ねええぇぇ……!

なんとか回復は間に合いましたが、これでPPも底を突いてしまいました。

あとは真っ直ぐ行って振りぬくだけ……!!

 

ニンテンの決死の一撃を受けた『ゾンビもどき』は、元の物言わぬ死体に戻り、

そして土に還っていきました。

こう文章にしてみると、結構切ない気分になりますね。

まあ、ザコ敵としても普通に出てくるので、そういう余韻も何もありませんが。

 

かなりの激戦でボロボロになってしまったので、マイホームで回復とセーブ。

『ゲームをやめる』と選択すると、パパからねぎらいの言葉が送られます。

次の冒険には何が待っているのか……ニンテンは不安と共に、好奇心が湧いて来るのでした。

 

・続き⇩

https://kimagure-azuma.jp/retro-mother1-4/

・前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/retro-mother1-2/

 

 

 

 

・見なくてもいいんだぜ!どうでもいい余談をよ!

 

 

記事を3つも使って『第1話』となっていますが、実はここまでの総プレイ時間は

40分も行っていません。

本来は『その1』だけで済ますつもりでしたが、あまりにも一般的なRPGとの差異が多すぎる

のと、小ネタの豊富さを紹介するために、いつの間にかかなり文字数が増えてしまっていました。

 

このゲームにおける基本的な情報はほぼ紹介したはずなので、次回以降はなんとか1話ずつ

にできるとは思いますが、いつも以上に文字数が多くなる場合もあると思われるので、どうか

ご了承ください。

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