レトロゲームをプレイ:MOTHER1・その14

MOTHER1

もうじきお盆なので、気温が下がるといいですね。

台風もほどほどになればいいですけどね。

 

前回では、マジカントのドラゴンから『メロディー』を手に入れたので、こんどこそ

『ホーリーローリーマウンテン』の攻略に移りましょう。

麓のおじさんの家でゆっくりと休んで、『きずぐすり』も持てるだけもらっていきます。

 

ホーリーローリーマウンテンの外観では、このように切り株から垂れ下がっているツタを

昇っていくことになります。

背景色と同じ色合いなので、見逃すと延々と彷徨う羽目になります。

 

ここで遭遇したのは、動物系最強の敵『グリズリー』!

ニンテンやテディのディフェンスでもHPが4割~半分近く吹き飛ぶほど高いオフェンスに加え、

倒すとカウンターを持っている難敵です。

ちなみに、オフェンスはザコ敵の中でNO.2の高さを持ちます。

アナはHPもディフェンスも低いので、戦うなら『ディフェンスアップ』『サイコシールド』で。

これでも、このダンジョンではかなり弱い方です。

 

この周辺で『グリズリー』よりも危険なのは、この『ガーゴイラ』系統の敵です。

全体大ダメージの『PKファイアーβ・γ』や、喰らった時点で致命傷の『PKフリーズγ』を

これでもかと連発してきます。こんな奴らと戦ってられるか!俺は逃げるぞ!

 

殺風景な山肌を伝っていくと、なんと山小屋を見つけました!

中に入ると、家主のおじさんは快く迎えてくれて、ニンテンたちを回復してくれます。

噂によると、このおじさんは人間社会に疲れたのでここに移り住み、暇を持て余しすぎて

ヒーリング能力を身に着けてしまったんだとか。

 

奥の部屋も自由に使っていいみたいなので、部屋に入ろうとすると、テディはこっちの部屋で

休むと言って、ニンテンとアナを二人きりにします。

乱暴さがあっても思いやりのある兄貴分の言葉に後押しされて、二人は部屋に入ります。

 

部屋に入ると、アナは入口で立ち止まっています。

ニンテンはどうしたのだろうと話しかけると、ダンスをしないかと誘われました。

心なしか、アナは顔が赤くなっているような気がします。

 

 

最果ての町『スノーマン』で出会ってから、どれだけの冒険を重ねてきたのでしょう。

アナがニンテンに向ける感情は、”友情”か、それとも……。

二人は互いの感情を、”心”を確かめ合うように、静かな部屋で踊ります。

こんな時が、いつまでも続くといいと思いながら―――

 

ダンスを終えたところで、アナはニンテンに問いかけました。

ニンテンの答えはもちろん――――

 

 

 

ニンテンがアナの問いに答えて、少しするとテディが部屋に入ってきました。

そう、ニンテンたちの目的は、あくまで”怪奇現象の元を断つ”こと。

アナの気持ちは嬉しいですが、それに応えるのは、もうちょっと先のことになりそうです。

 

テディに連れられて部屋を出ようとすると、静かだった部屋に妙な音が響きます。

テディは二人を後ろに下げて、異常を調べようとすると……。

 

テディはいきなり素っ頓狂な声をあげました。それも仕方のないことでしょう。

なぜなら、巨大なロボットが空間を突き破って現れようとしているのを

目撃してしまったのですから。

 

空間の隙間から現れたのは『R-7038』。以前、砂漠で戦ったロボットとよく似ています。

しかし、今はあの時と違ってニンテンたちには戦車がありません。

それでも、山小屋の家主を巻き込むわけにはいかないので、ニンテンたちは逃げずにここで

戦うことを決めました。

 

ニンテンは敵の情報を『チェック』しようとするも、なにも情報が得られません。

そして、その隙をついた『R-7038』の絶望的な一撃がニンテンを襲います。

 

敵の苛烈な攻撃の前に、成すすべもなく倒れるニンテンとアナ。

テディは倒れた二人を庇いながら戦いますが、テディの腕力でも文字通り歯が立ちません。

そして、敵の絶望的な攻撃は、ついにテディに直撃してしまいます。

 

ターゲットの沈黙を確認した『R-7038』は、空間を切り裂いてどこかへ消えていきます。

そして、その余波で意識の無いニンテンたちは吹き飛ばされてしまいました。

 

薄い意識で感じたのは、ホーリーローリーマウンテンの山肌を撫でる風の音。

その音に混じって、どこかで聞いたような「キュルキュル」という軋んだ音がします。

軋んだ音はどんどん大きくなり、そして、『それ』はついに姿を現しました!

 

 

現れたのはなんと、『アドベント砂漠』でスクラップになったはずのおじさんの『戦車』!

それを操縦していたのは『バレンタイン』の町で待っているはずのロイド!!

ロイドは傷付いたニンテンたちを戦車に乗せて、山の麓に急ぎました。

 

……気が付くと、ニンテンとアナはどこかで見たような天井を見上げていました。

傷はまだ痛みますが、ニンテンたちの体は完璧に手当てされています。

しかし、テディの姿が見えないので、ニンテンたちは部屋を出て探そうとします。

 

隣の部屋には、麓の小屋の家主のおじさんと、バレンタインで別れたきりのロイド、そして、

重傷を負ったテディの姿がありました。

ニンテンとアナは、思わずテディに駆け寄ります。

 

酷い怪我ではありますが、テディはなんとか一命を取り留めたようです。

テディは敵の恐ろしさに対して、「”力だけでは勝てない”」とアドバイスします。

そして、テディはニンテンの手を弱々しく握って、こう言いました。

 

テディは、バレンタインの町でニンテンたちの”本当の強さ”を感じ取っていたからこそ、

命懸けでみんなを守ってくれたのでしょう……。

ニンテンとアナ、ロイドの三人を激励すると、テディは意識を失いました。

 

ロイドは力も強くは無いし、決して勇敢なほうとは言えません。

それでも確かに、テディが感じた『勇気』は、しっかりとロイドの中にも存在しています。

ロイドはテディの代わりに戦い抜くことを約束し、再びニンテンたちに同行します。

 

外に出ると、ニンテンたちは『ホーリーローリーマウンテン』を見上げました。

この世界のために、家族のために、そして、自分たちの代わりに傷付き倒れたテディのために、

「すべてを終わらせる」という決意を確かめるように―――。

 

・続き⇩

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前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/retro-mother1-16/

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