ダウンロードソフトの紹介7_BLOSSOM TALES

DLソフト

『夢を見る島』のリメイク版、楽しみですね。

任天堂のことなので、GB版そのままでなく、かなり追加要素があると

期待しています。

『ふしぎの木の実』もリメイクしてくれてもいいのよ?

 

というわけで、またまたゼルダ系インディーゲームを紹介します。

 

FDG Entertainmentより『BLOSSOM TALES 花の王国と眠れる王様』です。

ジャンル:アクション/アドベンチャー

お値段:1480円 (ニンテンドーeショップ)

 

以前紹介した『Reverie』は『ふしぎのぼうし』がモチーフでしたが、

こちらの方は『神々のトライフォース』がモチーフになっています。

それでは、さっそくオープニングを紹介します。

 

暖炉の前で寝ているおじいちゃん。そこに、彼の孫たちが駆け寄ります。

そして、孫たちはおじいちゃんに、『物語』を聞かせてほしいとせがみます。

 

おじいちゃんはエルフの少年のお話や、魔法の王国のお話をしようとしますが、

「何百回も聞いた」と言われてしまい、新しいお話をすることにします。

 

そのお話の名は『ブロッサム王国の物語』

『リリー』という女の子が騎士となり、ブロッサム王国を救うという

お話であるそうです。

 

ここは物語の中の世界『ブロッサム王国』

ゲームは、主人公リリーはお城での『人生でたった一度きり』の儀式に

寝坊しそうになっているところから始まります。

 

このゲームは「おじいちゃんのお話を聞いている」という設定なので、

孫たちのイメージそのものがこの世界であり、主人公はおじいちゃんが

話を続けることで動かしているという、メタ要素を逆手に取った表現が

なされています。

 

家から出ると、地図の存在について教えてくれます。

黄色い四角枠が大まかな目的地なので、迷ったら確認しましょう。

コマンド説明にあるように、ズーム機能も存在します。

 

お城に着くと、ワープポイントについて教えてくれます。

このワープポイントは『街 ⇔ ダンジョン』といった使い方もできるので、

見つけ次第開放するといいでしょう。

 

なんとか儀式に間に合い、リリーは『バラの騎士』となりました!

右上にいかにもワルといったようなキャラが見えますが

まあ、そういうことです。名前は『クロッカス』です。

儀式も終わると、さっそく事件が起きます。

 

お城の地下牢で、ネズミが大量発生したようです。

ここからは、新兵たちと協力して・・・・・・

 

それではダンジョンを紹介しましょう。

新兵たち? まあ、ゼルダも基本的には孤独な冒険ですからね。

「貴様らそれでも衛兵かーッ!?」とツッコまざるを得ませんでしたが。

 

ゼルダオマージュということで、ダンジョンは仕掛けが満載です。

ゼルダと違う点は、メタ視点の存在、つまりおじいちゃんと孫たちという

存在です。

このように、見た目で分かりにくい仕掛けは、孫たちの会話から

ヒントが得られます。(特定のものだけ)

場合によっては、選択肢で中ボスが変わることもあります。

『物語を語る存在がいる』という設定をうまく取り入れていますね。

 

このような矢を飛ばすトラップには、『盾』が有効です。

装備アイテムは一度にふたつだけ持つことができます。

『剣』は『話す』『持つ』『調べる』などの機能が一つになったボタンです。

特に何もない時は剣を振って攻撃します。

 

剣と回復・補助アイテム以外の装備品は、使用するとスタミナ(緑ゲージ)を

消費するので、乱発するとかえってピンチになるかもしれません。

 

ダンジョンのボス『ネズミの王』です。

相手は剣の届かない段差の上から爆弾を投げつけて攻撃してきます。

攻略方法は・・・・・・まあ、察しが付くと思います。

 

最初のボスだけあって強くはありませんが、操作に慣れてないと苦戦する

かもしれません。

ちなみに、体力が0になると『おじいちゃんがストーリーを言い間違えた』

『急にトイレに行きたくなった』などの会話が出て、ちょっと前から

やり直しになります。(最後に出た場所かワープポイントから)

 

 

ボスを倒した部屋の先には、謎の研究室があり、そこでリリーは

クロッカスの陰謀を知ります。

 

ダンジョンから脱出したリリーの目の前には、横たわる王様と

クロッカスがいました。

儀式を止めようとするリリーですが、力及ばずにやられてしまいました。

 

クロッカスの『永遠に眠り続ける呪い』により王様は昏睡し、

王国にピンチが迫りました。

王様の呪いを解くには『伝説のポーション』を作るための3つの素材が

必要なようです。

 

イベントが終わると、街の外に出ることができるようになります。

バラの騎士リリーは、無事王国を救えるのか。

そして、おじいちゃんはちゃんとお話を終わらせることができるのか。

不思議な物語がここから始まります。

 


 

探せばあるもので、やっぱり海外でのゼルダの影響はすごいものですねえ。

Steamを見ていると、他にも『メトロイドヴァニア』という独立した

ジャンルもあるようですね。

(メトロイドとキャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラ)風のデザイン)

 

悪く言えば『ただの真似事』と言えなくもありませんが、

私の場合は「自分たちだけのゼルダを作りたい!」という意気込みを

感じられる作品に触れられることが楽しみなのです。

 

まあ、個人的見解はさておき、総評などです。

〇良かったところ

  • おじいちゃんと孫たちの交流を感じられるゲームデザイン
  • メタ要素をうまく溶け込ませているシステム
  • ただの模倣にならないような仕掛けと解き方
  • 生活感を感じられる脇役たち
  • 『移動しながら剣を振る』など独自要素もあり
  • エリア移動ごとにオートセーブをしてくれる

▲気になったところ

  • マップやキャラデザインのドットに多少クセがある
  • 画面が暗い中で強い光が出る描写がある
  • 宝箱のコインがばらまかれる(5ルピーや20ルピー等がない)
  • 溶岩に『入口に戻る』効果が無い(ダメージを受けるだけ)
  • 収集アイテムが上限を超えて持ててしまう
  • スタミナの回復が遅い
  • メッセージウインドウの文章が読みにくい

☆総評

ゼルダ系のインディーゲームとしてはなかなか珍しく、

『おじいちゃんが孫たちに読み聞かせている』ことを重点に置いた

作品でした。

 

文章の読みづらさが少々気になりましたが、ほのぼのと微笑ましい

やり取りが魅力的だったと思います。

 

そして何よりも、インディーゲームの強みでということで

”主人公が女の子”という、本家ゼルダではなかなかできないことが

できているところが良かったと思います。

(もっとも、向こうは”女装”ができるという斜め上のことをしましたが)

 

このゲームは手堅くまとまっていて、飛びぬけた要素は少ないものの、

全くダメと言える部分がほとんどないので、新しい視点のゼルダを

体験してみたい方にお勧めだと思います。それでは。

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