レトロゲームをプレイ:ドラゴンクエスト1・最終回

ドラゴンクエスト1

長きに渡ってプレイしてきた『ドラゴンクエスト1』も、ついに最終回ですね。

もうちょこっとだけお付き合いくださいませ。

 

前回手に入れた最終武器『ロトのつるぎ』の威力を確かめるため、とりあえず戦ってみてます。

『あくまのきし』へのダメージは大体26~30前後、これは良いダメージだ……!

初代は敵も自分も最大HPは決して高くないので、ダメージの期待値が多少なりとも底上げされる

ことは本当にありがたいです。

絶妙に高めのHPでベホイミなんて使ってくるスターキメラはマジで許さんが。

 

まあ、受けるダメージも20~30程度なので、油断するとすぐこうなりますが。

すでに買い物の必要性は薬草くらいしかないので、ゲームオーバーになるのはもう怖くは

ありませんが、何度も何度も何度も同じ道のりを繰り返しているので、結構うんざりして

きています。

 

気合を入れてレベル上げしないといけないと感じたので、『メタルスライム』を倒せるように

なったかを確かめてみる。

数十体のエンカウントの内、メタルスライムはたったの2匹

そして、その勝率は驚きの0%!!こんな奴に頼ろうとしたのがアホだった!

ドムドーラ籠りしていた方がよっぽど楽だ。

 

ドムドーラでの永い格闘の末、ようやくレベル17!

成長はHP+8・MP+5・すばやさ+7にねんがんの 『ベホイミ』!!

本当に、なんて遠い道のりだったのだろうか……!

次回作以降は中盤の回復呪文でしかないのに、ここまで嬉しいなんて!

(ホイミで12前後・薬草は25前後・ベホイミは90程度の回復量)

 

最大HPも、すでに大台の100まで上昇。

しかし、これでもまだ竜王には届かないでしょうから、まだまだ鍛えていきます。

 

というわけで、竜王の城でレベル上げ。

使うタイミングさえ間違わなければ安定して戦えるようになって安心ですね。

それでも、ギリギリ耐えれるHPかと思っていたら、まさかの『妖怪1足りた』が襲ってくるとは

思いませんでしたが。

 

おおっと、ついに出遭ってしまいました。本作最凶の敵『ダースドラゴン』。

 

何がヤバいって、ラスボス並みの攻撃力があるうえにラリホー使いであることですよ。

一発35~40くらいのダメージを毎ターン飛ばしてくるくせに、ラリホーなんて使ってくる

もんだから、先制なんてされた日には文字通り地獄が見えます。

 

倒せさえすれば経験値が100ももらえるので稼ぎと行きたくなりますが、ここで単純に

『最強である』ことがネックになりますね。

 

ラリホー使いであるということもですが、ダメージ的にMPを10消費するベホイミで

回復してないと、大抵殺る前にやられます。

戦闘終了時の状態によっては計20消費することもありそうですし、自分の継戦能力を考えると

ランクが落ちるものの『キースドラゴン』の方が稼ぎやすいでしょう。

 

長い通路を歩いていると、妙に広い通路に出る。

この雰囲気、もしかして……?

 

ついに竜王の城のラストフロアに到達!

いよいよですね。

 

意気込んで進もうとすると、『しにがみのきし』にラリホーハメを喰らいゲームオーバー。

最後の最後まで尾を引くラリホーの恐怖よ……。

 

まだまだレベルが足りないと判断したので再び稼ぎ。

レベル18・19と上げていくと、最大HPが合計で30・ちからが15も上昇!

そして、レベル19では最終呪文『ベギラマ』も修得しました。

……いよいよ時は来た。

 

最終決戦に挑む前に、王様の復活の呪文を。

・あるす レベル19

「がせびよめ ろひるそそつな

 むごづおれ べむほ」

 

呪文を書き写し、再び竜王の城へ向かう。

 

最終決戦なので、緊急回復用に薬草もマックスまで持っていく。

親父……一番いい薬草を頼む。思えば、中盤以降は薬草に頼りきりでしたね。

ホイミ君はもうちょっと頑張って、ホラ。

なんで敵が使った時”だけ”回復量が2倍になってるの。

 

道中の敵は全て逃げ、レミーラ分のMPだけを消費して、ほぼ万全の状態で『りゅうおう』の

鎮座する玉座の間へ。さあ、最終決戦の舞台は整いました。

 

……ついにこの究極の選択が自分に突き付けられました。

この一文は、実際にプレイしてみないとその衝撃度が理解できませんね。

 

当然、ここは突っぱねます。

散々おまいさんの部下のラリホーに苦しめられたんだ!当然だろう!(逆ギレ)

 

ついに魔物たちの親玉『りゅうおう』とのラストバトル。

『りゅうおう』はベギラマとマホトーンを使ってきますが、こちらの攻撃も40以上の

ダメージを叩き出すので、全く苦戦しません。今は、ね。

 

あっけない幕切れと思われた矢先、竜王は本性を現して襲い掛かってきます。

ほぼ確定で先制を喰らうので、HPが高い状態でないと即死もあり得そうですね。

今喰らったダメージは34でしたが、最悪50程度喰らうと覚悟した方がいいでしょう。

 

しかし、こちらのダメージは11か……。

無効化はされていないとはいえ、かなり不安な数値だ。

 

ベホイミで耐えられるダメージであるものの、今1回使うのでベホイミは残り2回分だけ。

受けるダメージは最高が47くらいで、与えるダメージの平均は9くらいなので、かなりの

ジリ貧です。ここは攻めるしかあるまい……!!

 

 

 

 

人は死の間際に何を見るのだろうか?―――『勇者』は”死神”を見た。

鋼のような爪から滴る雫が、忽ち人の『形』を取り、”それ”は勇者の首に鎌を掛けようとする。

竜王の吐き出す灼熱の苦しみから逃れるためか?それとも、眼前に迫る”死神”を屠るためか?

魔力は尽き、精も根も枯れ果て、今その命さえ尽きようとしている勇者は、ただ剣を振るった。

―――そして

 

 

勇者の剣は竜王の鋼のような鱗を斬り裂き、その刃を肉へ、心臓へ深々と突き立てる。

―――竜王は斃れた。永い戦いは終わった。

『勇者』は朧げな意識で、跡に残された『光の玉』を拾い、掲げると―――

 

―――『勇者』は竜王の城の外に居た。

夢か現かも判らぬまま、『勇者』は竜王の居城を振り返る。

すると、妙なことに気が付いた。……敵意を向ける”何者か”の気配が存在しないことに。

 

幾度となく通った険しい道を『勇者』は歩いている。

これまでの命を懸けた死闘の数々が想起されるも、『勇者』の歩んでいる”世界”は、

驚くほどに静かだった。

 

物思いに深け、ふと気が付くと、『勇者』はリムルダールの町へ辿り着いていた。

以前から賑やかだったこの町だが、今日はまた一段と騒がしい。

通りかかった住民に訳を聞こうとすると、女性は「あなたのおかげで平和が戻りました!」と

嬉しそうに言うばかりだった。『あなたのおかげで』……?

 

しばしの思考の末に、『勇者』はついに理解する。

―――自分は竜王を斃し、このアレフガルドに”光”を取り戻したのだ、と。

そして、間髪入れずに心の中の自分が叫んだ。「ラダトーム城へ!」

気が付くと、『勇者』は転移の呪文を唱えていた。

 

ラダトーム城へ着くなり、兵士達が慌しい様子で『勇者』を出迎える。

そして、促されるままに『勇者』は通い慣れた城門を潜り、謁見の間へ向かう。

広間に入ると、出立した時には無かった煌びやかな垂れ幕や、何やら食材らしき大荷物を

運び込んでいる商人の姿が目に付いた。

 

広間を抜けると、そこにはラダトーム王『ラルス16世』の姿があった。

竜王が斃れ、この国に光が戻った事を知り、勇者の凱旋を心待ちにしていたのだろう。

厳格な雰囲気を湛えていた王の表情は、今は歓喜の笑みで満たされていた。

そして、王は言葉をこう続ける。

 

なんと寛大なお言葉なのでしょう。

竜王を斃し、アレフガルドに平和を齎してくれた『勇者』に、ラダトーム王は『この国の王座』を

賜ると言うではありませんか!

しかし、王の問いへの、『彼』の返答は驚くべきものでした。

 

―――ここに至るまでに、『彼』は”あること”を考えていました。

竜王の『世界の半分をやろう』という問いに、少なからぬ魅力を感じていたこと。

町人や賢者たちの言葉をそのまま呑み込み、次なる目的としていたこと。

王から啓示された使命を、ただ言われるままに成していたこと。

 

『彼』が歩んできた”これまで”は、誰かの導きが無ければ何もできない『道』でした。

しかし、多くの戦いを経てきた『彼』は、胸を張って”自らの言葉”を紡ぎます。

―――自分は、自分の”未来”のために生きるということを。

 

王は『彼』の言葉に感心し、最大限の祝福を賜りました。

そして、新たな探求を始めようと歩み出す『彼』を呼び止めたのは、なんと王女ローラです。

『彼』は王女の言葉を快く受け入れ、共に”探求”の旅に出立します。

 

 

こうして、アレフガルドでの『彼』の旅は終わりを迎えました。

そして、2人は遠く離れた地で、自分たちの王国を築くことになります。

しかし、今の彼らには知る由もありません。

遠い未来で、彼らの血を受け継ぐ者達が、新たな『探求』の旅を始めるということを―――

 

 

『ドラゴンクエスト』―――それは、『”勇”有る者』が紡ぐ物語。

 

 


 

・あとがき

 

レトロゲームプレイ日記の第1回、『ドラゴンクエスト』は今回で完結です。

やはり和製RPGの始祖というだけあって、現代の視点から見ると理不尽な仕様は

目立ちましたが、それらをひっくるめて魅力が高いゲームでしたね。

 

「竜王戦後のポエムはなんだ?」とか言わないでくれよ?

4~50分掛かってやっと書き上げ、1時間ちょっとでブラッシュアップした文なんだから。

こうしてみると、自分の文才が微妙なレベルで少し悲しくなってくる。

 

ともかく、長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。

次回のプレイ日記も、期待せずお待ちください。

 

・次回⇩(『MOTHER1』第1回)

https://kimagure-azuma.jp/retro-mother1-1/

・前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/retro-dq1-13/

 

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