・前回のあらすじ
B1Fの地図を埋めていたシルヴィア達だったが、見落としていた場所がいくつもあると
気付き、再び迷宮に赴くのであった。
・前回⇩
https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-3/
「おや？この壁、通れそうな裂け目があるようですわね」
「あらほんと。全然気づかなかったわ」
「ということは、この辺りの地形はこんな感じだったんですね」
「……これって、またあの猫が出るあたりに行け、と」
「ネコが、ねこんでる。ぷっ」
「……プレールさん、何か言いました？」
「なんでも」
「ふむ、あとはこの付近を探索すれば完成かしら」
「いよいよですね」
「みなさん、最後の追い込みです。油断せずに完遂しますわよ」
「へー、迷宮って言っても、こんないい場所もあるんだ」
「……姉上、どう思われますか？」
「まあ、さっさと行きましょうか」
「えー、もったいない」
「エトリアやハイ・ラガードではこういった罠があったと聞きます。
危険はなるべく避けていきましょう」
「よし！これで指定された範囲の地図が仕上がりました！
……あれ、この足跡は？」
「向こうに続いてるよ」
「……あ！獣が罠にかかってる！」
「樹海のモンスターも人間の罠にかかるのね」
「お待ちなさい、お葉。何をするつもりですか？」
「え？もちろん助けようと……」
「あの獣は人間の罠に掛けられ、今、人間が近づこうとしている。
仕掛けたのがあなたでなくとも、獣はそれにどう対応するのでしょう？」
「……」
「それでも見過ごせません！プレールさん、手伝ってくだい！」
「うん、わかった。おおっと、と。どうどう……」
「やれやれ……。姉上、キルシェ。
武器だけはすぐに取り出せるようにしておいてください」
「大丈夫かしらね……」
（武器を取り出せる態勢のまま殺気を消す……。
野生の勘はそれですらも感知してきそうだけれど……）
「よ、よかった。わかってくれたみたいですね」
「ど、どきどきした」
「今回はお葉が正しかったようですわね。しかし、次もそうとは限りません。
それだけは覚えておいてくださいまし」
「……はい」
「まあまあその辺で。完成した地図を見せに行きましょう」
「やりました！うまく描けてたみたいです！」
「さすがお葉ですわ。これからも期待していますわよ」
「それではさっそく、迷宮入口に向けて転進！」
「転進！……って、どういう意味でしたっけ」
「向きを変えて進めってこと。ああ、ようやくミッションが終わったわ」
「さあ、元老院の長よ。我らの血と涙の冒険譚をお聴きくださいませ！」
「ねえお姫様。そこまで大げさに言うべきとこなの？」
「なんでしょう？非常食とかですか？」
「そうかもね。また買い足しておきましょうか」
「いや、食糧も大事ですけどね？たぶんそれとはまた違うものかと」
「冒険者になったら船を譲ってくれるとか、太っ腹すぎない？」
「このアーモロードは冒険者によって成り立っているそうですから。
優秀な者への待遇といったところでしょう」
「……。ええ、もちろんですわ。
この大海よりも深くご期待くださいませ」
「我々はこれで失礼いたしますわ。……元老院の長」
＞元老院を出て少し後……
「姉上、どう思われましたか？」
「”要警戒”といった所かしら。
アーモロードではなく、”彼女個人のために”という口ぶりだった」
「我らの勘繰りすぎというのならばそれで良し。
そうでないのならば……」
「シグ……シルヴィア様、ユーン様、こちらにいらしたんですか？
みんな待ちくたびれているみたいですよ」
「あら、これは失敬。直ちに参りますわ」
（『群』ではなく『個』である今、下手には動けない。
……答えは迷宮の奥底、深淵の果てにある、か）
「アリアドネの糸……。これが噂に聞く、あの……」
「これを手に取った瞬間が、我らの本当の冒険の始まりですわね！」
「えー、こういうのって、お得意様になってくれるために試供品として
くれるものじゃないの？」
「お金を掛けるものであるからこそ、大切に使うべきなのですよ。
ちょうどミッションの報奨金が入ったので、装備を見ていきましょう」
「ふむ、今はまだこの防具で行きましょう」
「え？でも、ユーン様は前衛だから危ないですよ？」
「お金が溜まるまでの辛抱だから。安心して、プレール」
「よし、決まりましたわ。お葉はこのナイフと靴をお使いなさい」
「え、ボクがですか？シルヴィア様はよろしいんですか？」
「さっき期待してるって言われたじゃない。それに応えるべきでしょ」
「次は酒場に行きましょう。冒険者の情報ならば少しでも役に立つはず」
「くえすと……？どんなお仕事なんでしょうか」
「なるほど。この掲示板にあるものから選ぶのね」
「文面からすると、どちらも比較的安全な仕事ですわね。
この二つを引き受けますわ、マスター」
「あの定期船は、奇跡的に残った航路を使っていたんですね」
「元老院の長は小舟と言っていたけれど、なかなか立派な船じゃない」
「船の名前……どんなのがいいんでしょうか」
「こういうのって、ほんと悩むわよね」
「どうせならば、立派なものを付けるべきでしょうね。
さすれば……」
「いかなる困難をも打ち破り歩み進む勇者の名、『ヘルクレス』！
これでいかがでしょう」
「あら、いいじゃない。みんなはどう？」
「賛成です」
「いいんじゃないかしら」
「満場一致ですわね。それでは、この名で登録しましょう！」
「なんかすっごい期待されてるけど……。
船なんか貰っちゃったし、悪い気分じゃないわ」
「とはいえ、出航の費用は自費みたいね。
もう少しお金に余裕ができてから海に出ましょうか」
「いよいよ本格的な迷宮探索……。武者震いがしてきますね」
・続き⇩
https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-5/
・詳細なキャラ設定⇩
https://kimagure-azuma.jp/sq123r_chara/
©ATLAS ©SEGA
プレイ日記ゆえに牛歩の歩みと思うかもしれませんが、今のところのプレイ状況は
以下のようになっています。
- 世界樹の迷宮Ⅰ：第３階層 １３F
- 世界樹の迷宮Ⅱ：第２階層 ６F
- 世界樹の迷宮Ⅲ：第１階層 ４F
リメイク版とオリジナル版では差異がかなりあるみたいなので、おっかなびっくり
しながらやっていたら、Ⅰだけめちゃくちゃ進んでいました。
Ⅲは録画をしながらなので意外と進んでなかったみたいです。
そして、Ⅱはまさかのオリジナル初期版のようで、めちゃくちゃ難易度高いですね。
ティアーズも世界樹発売前にエンディングまで終わらせておいて本当によかった。
やはり世界樹はハマりすぎてヤバい。
コメント