最近、前回『スキル系の名前の付け方』の閲覧数がいきなり増えていて驚きました。
読みづらい文章だったかと思いますが、少しでも頼りにしてくださってうれしいです。
ありがとう……!それしか言葉が見つからない……!!
というわけで、調子に乗って第2弾を書いてしまっていました。
今回はズバリ、『名前の組み合わせ方』に関する記事となります。
相変わらず読みづらい文章ですが、少しでもお役に立てればと思います。
また、前回の反省として、『RPGツクールMZ』を使用した画像も一緒に乗せました。
・前回の講座⇩(各種スキルの名前の付け方・基礎)
https://kimagure-azuma.jp/theory-name/
さて、まずは自分なりの『ファンタジー』系のスキル名の名付け方を紹介してみます。
今作っているファンタジーRPGの攻撃魔法は、今のところこんな感じになりました。⇩
属性の並び順は、自分がわかりやすいように地・水・火・風の順番で並べています。
火と風属性は、まだ仮置きで名付けたものですが、こうしてみると中々壮観ですね。
このプロジェクトでは、攻撃魔法スキルの強さを単体・全体ともに3段階にしています。
まず、『地』属性の名前から見ていきましょう。
単体攻撃は『クレイ』(英:Clay 粘土)、全体攻撃は『クエイク』(英:Quake 揺れる)です。
単体攻撃の”土の塊をぶつける”というコンセプトとしては、そのまま『ソイル』(英:Soil 土) と
するべきかと思いましたが、攻撃魔法としてなるべく重みがありそうな響きがあり、土に関わる
単語ということで、『粘土』という単語の『クレイ』と名付けました。
ランク2は『スピア』(英:Spear 槍)と付けました。
クレイという単語にスピアと付けることで”重みのある土”に”鋭さを増したイメージ”を
付加しています。
粘土は焼くことによって硬い陶器を作ることができるため、”鋭い”という意味合いは
さほど不自然ではないと思われます。
ランク3は『ブラスト』(英:Blast 突風)と付けてみました。
イメージとしては、鋭く固まった土を”突風のような勢いでぶつける”というものです。
『地』の属性なのに『風』イメージの単語がつけられていますが、前回の講座のパート2に
書いたことの応用で、『他の属性であっても○○なイメージのある単語』を付けて、
より言葉の響きが良いものを採用したためです。
全体攻撃のランク2は『アースクエイク』(英:Earthquake 地震)と付けました。
まず強さが2番目のスキルから名付けた理由は、『ドラゴンクエスト』シリーズの呪文のように
名前を長くすることで強いスキルだとわかりやすくするためです。
そのため、ランク1は『アース』の部分を取り払って『クエイク』(英:Quake 揺れる)と
名付けることができ、リストでランク1⇒ランク2といった並びになったときに視覚的な
わかりやすさが出てくると思われます。
ここで補足すると、クエイクという単語自体が『地震』を現す口語ですが、あくまで日本語で
名付けるだけならば、さほど気にする必要はないと思われます。
ランク3は、クエイクという単語に『ガイア』(英:Gaea)と付けました。
『ガイア』とはギリシャ神話における大地の女神を示す名前であり、地の属性において
最大級の全体攻撃の名前とするにはふさわしいものであるはずです。
水の単体攻撃は『アクア』(英:Aqua 水)、全体攻撃は『バブル』(英:Bubble 泡)です。
単体攻撃のコンセプトは”水の塊をぶつける”ことです。
単純に『水』なら『ウォーター』(英:Water 水)という単語もありますが、ランク分けを
するつもりなら『アクア』という単語の方が名付けやすいでしょう。
ランク2は『バルーン』(英:Balloon 風船)という単語を付け、”より大きく膨らんだ”
水の塊をぶつけるというイメージを付加することを目的としています。
ランク3は『ソリッド』(英:Solid 固体の)と付けました。
水は普通に存在する限りは『液体』の状態であり、固体として存在する水は『氷』という
ものになりますが、このソリッドという単語自体に”物質の組成が密である”という意味が
存在するため、”高密度の水の塊をぶつける”という意味合いとして付けています。
全体攻撃の『バブル』は”水の塊を爆弾のように炸裂させる”というイメージです。
『ウェーブ』(英:Wave 波)でもよかったのですが、こちらのほうが名前でのランク分けに
向いていると感じたため、このようにしました。
ランク2と3は、”泡の爆弾”という連想がしやすいため、それぞれ『バルーン』と
『エクスプロード』(英:Explode 爆発する)と付けています。
ランク3を『バブルエクスプロード』という名前にしなかったのは、語呂が悪すぎると
感じたため、『エクス』を省略して『バブルプロード』という名前を採用しました。
このように、元になった単語の面影を残しておくことにより、このスキルの名前は
『○○』+『△△』の組み合わせであるということをイメージしやすくできます。
また、あえて省略することによって、より自然な名前になるということも起こりえます。
火属性の名前に関しては、以前の講座ですでに済ませてしまっているので、詳しくは⇩へどうぞ。
・サイト内ページ:創作論:スキル系の名前の付け方
https://kimagure-azuma.jp/theory-name/
単体攻撃は仮置きの段階ですが、意味合いとしては以下のイメージで付けています。
・メガ(英:Mega):『大きい』『100万の』『100万倍の』
基本スキル『ファイア』と比べると、”より大きな炎”というイメージを持たせるため。
・ヘル(英:Hell):『地獄』『苦難の場所』『修羅場』など
『ファイア』系統で最高威力であるというイメージを持たせるため。
全体攻撃は一応完成形で、イメージとしては以下の通りです。
・ウォール(英:Wall):『壁』『障壁』『防壁』『塀』など
広がる炎(『フレア』)が壁のように迫るというイメージ。
・ストーム(英:Storm):『嵐』『暴風』『強襲』など
嵐のような規模と勢いで迫る炎の壁というイメージ。
※この『フレア』系の名称は『黄金の太陽』シリーズを参考にしています。
スキル名を仮置きで付けておく場合は、どの程度の強さなのかを自分でわかりやすく
付けておくことも大切です。
他にいい候補が見つからなかった場合、そのまま変更しなくて済む場合もあるでしょう。
風属性の単体攻撃は『ウィンド』(英:Wind 風)、全体攻撃は『ストーム』(英:Storm 嵐)です。
基本名以外のすべてが仮置きの段階なので、それぞれ以下のイメージで付けています。
・イジー:『イージー』(英:Easy 簡単な)をもじったもの
イージーには『やさしい』『お気楽な』『安楽な』など、あまり激しい意味は無いものの、
”気ままに吹く強風”というイメージが浮かんだため、この名前で仮置き。
・クロス(英:Cross):『十字架』『十字型』『十字の印』など
強い風が交差して暴風が起こるというイメージで仮置き。
・ラピッド(英:Rapid):『速い』『急な』『敏速な』など
急激に嵐が巻き起こるというイメージで仮置き。
・アーク(英:Ark):『ノアの方舟』
旧約聖書『創世記』の大洪水 ≒ 凄まじい嵐と仮定したイメージで仮置き。
こうしてみると、意外と風属性の名前はやや付け辛い可能性がありそうです。
属性においては『風』と『雷』で分けられて考えられることが多いですが、
雷を風の属性に纏めると、よりスムーズに名付けられる可能性が出てきそうです。
※単体風属性攻撃を『雷』系の名前に変更した場合⇩
- ランク1:サンダー(英:Thunder 雷・雷鳴)
- ランク2:サンダーボルト(英:Thunderbolt 稲妻・落雷)
- ランク3:サンダーブラスト:英:Thunder(雷) + 英:Blast(突風・爆風など)
最後のおまけとして、今もう一つ作っている『SF系』のRPGでのスキル名も紹介します。
銃撃系のスキルはやや名付け辛いと思いましたが、とりあえず単体系と全体系で3種類ずつ
考えてみましたので、参考にしてみてください。
・単体攻撃ランク1:『ガンファイア』
そのまま英語で『銃撃』という意味です。(スペル:Gunfire)
単発攻撃で威力は高めにする予定です。
・ランク2:『デストロイア』
デストロイヤー(英:Destroyer 破壊者・駆逐艦)の語尾(ヤーの部分)を縮めたものです。
長音記号(『ー』)をあえて使わないことにより、迫力のある名前になる場合もあります。
・ランク3:『カタストロフィ』
そのまま英語で『大惨事』『破局』『破滅』などを示す単語です。(スペル:Catastrophe)
銃攻撃の最高スキルということで、この名前にしました。
・全体攻撃ランク1:『ガンスモーク』
『銃』(Gun)を撃ちまくって『煙』(Smoke)が立ち込めるというイメージで名付けました。
『パウダースモーク(英:Powder smoke 硝煙)』という単語にするか迷いましたが、
響き的にこちらのほうが迫力があると判断したため、こちらを採用しました。
・ランク2:『マズルフラッシュ』
『マズル(英:Muzzle)』とは、銃や大砲などの『銃口(砲口)』のことを指します。
乱射することでそれが絶え間なく光る(フラッシュする)というイメージで付けました。
・ランク3:『トリガーハッピー』
銃器を必要以上に乱射する異常な状態のことを指す単語ですが、『敵全体に』『乱射』する
というスキルコンセプトであるため、スキル名として採用しています。
・その他
SF系の汎用スキル名は英単語を”そのまま”使用し、”ローマ数字による”ランク分けをして、
淡々とした雰囲気の名称にすると、サイバーチックな雰囲気が出やすいと思われます。
各キャラがメインで使うスキルならば多少は凝った名前にするのはアリと思いますが、
技術の進歩により誰でも扱える装備品や特殊能力の名称がものすごく凝った名前である
というのはやや不自然に感じられるかもしれません。
戦闘を生業としない一般人であっても、「これはこういう代物だ」という”わかりやすさ”のある
装備品や機械を手に取るだろうというイメージです。
―――というわけで、スキル系の名付け方の第2弾でございました。
今回はツクールの画面を使用したため、多少なりともすっきり纏まったと思いますが……。
なんとか、少しでも参考になれば嬉しいです。
今の時代はネットで気軽に物を調べられるという、本当に素晴らしい時代になりました。
自身の知識を充実させるという意味でも、ゲーム・小説・漫画・アニメ・映画など、
物理・電子媒体問わず、様々な作品を見知っておくのは良いことだと思います。
後書きはこのくらいにして、今回も閲覧いただきまして、まことにありがとうございました。
あなたの創作が、きっと実り有るものでありますように。それでは。
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