世界樹の迷宮ⅢHDRプレイ日記:星紡ぐ冒険手記・章ノ終

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エンディング以降のネタバレにつき閲覧注意


 

「……終わりましたね」

「……うん」

これで……よかったんですか?

「……」

「我々は、己の力でできうることを全力でやり遂げた。

       あとは各々で悩み、考え、そして納得するしかないの」

「……そうですね」

 

「……!?」

「深王……!?」

 

「なんて、……なんて優しい御顔なんだ。これが本来の———」

テュール様、おくすりあげましょう!

「……プレール、もういいの。ほんとは……わかってるんでしょ?」

 

「……末期の頼みです。深王ザイフリートよ、我々アステリアが承りましょう」

 

「”希望”……? 世界樹が?」

「どういうこと?」

 

「『魔』は……深都の世界樹の真下に眠っている?」

「だから……”希望”である、と?」

「”いずれ”って……、そんな悠長にしていいことなの!?」

 

オランピアさんが? でも……

「……!? いない! さっきまであそこで倒れていたはずなのに……!?」

「なっ!? 深王……!! 身体が!」

「風化していく……! ど、どうすればいいの!?」

 

「『妹』……!? 深王、まさか記憶が!?」

「……!! 駄目! まだ死んでしまってはいけない!」

「あんたも、シギーとユーンのバカ兄貴と一緒だわ……!

       あんた自身が、その口で妹に言ってやんなくて……どうするのよ!?」

「……! その通りですわ! 立ちなさい、立て!! 深王!!」

「あ、あ……」

「か、完全に……砂に……」

 

「……帰りましょう。我々の行いが本当に”正義”であったのか。

       それは、遠い未来の者が判断してくれるはずです」

「いいえ。必ずや『魔』を討ち、深王の生きた総ては無駄ではなかったのだと、

       ……証明して見せましょう」

「そうですね。それが、……ボクたちの義務で、責任です」

「あ、あれ、なんか目のまえが」

「頭もボーっと……。なにが———」

 

(……!? こ、ここは……!?)

(第2階層……? い、いや、違う! 海中にいる!?)

お、おぼれちゃう……!?

(お、落ち着いて! これはイメージを見せられてるだけみたい!)

(イメージですって? それに、この声は何なの?)

 

(あれは……! まさか深都の世界樹か!?)

(深王の死も……”力”にですって?)

(死を……力に、大地に、根を……。まさか……『世界樹の迷宮』とは……!?)

(魔物に人間を殺させて、世界樹が力を蓄えるためのもの……!?)

(っ……!)

 

(幾星霜の時の果て、それほどの死を喰らい、我々人類には何が残る……!?

       世界樹よ、貴様もまた、『魔』と何が違うというのだ……!?)

(所詮は人外よ。……人類の価値観など、欠片も通用するはずがない。

       ———腹立たしいことに、ね)

(……燃やす)

(プレールさん、こらえてください。深都の世界樹が失われれば、深都の住民は

       どうなるんですか。だから……”まだ”その時ではありません)

 

(……今は精々、深王を悼むがいい。『人』のように嘆くがいい。

       いずれ貴様も———深王の後を追うこととなるのだから)

(そうね。我々人類は、あなたほど気は長くない。

       我々は戦い、”生きる”。『魔』や……世界樹の存在しない・・・・・・・・・未来を目指して)

(やれやれ、言いたいこと全部、シギーたちに言われちゃったわ。

       ほんっと、———爆発しそうだった)

 

「……! も、戻ってきた」

おばあさん……

「……いいえ。深王は……最期の時に、ほんの少しだけ思い出せたようですよ」

「フローディア殿、帰りましょう。———我々が生きるべき世界へ」

 


「……ふう、すっごく疲れちゃったわね。海都で何か買って食べたいな」

「そうですね。そうだ、また何日か休んで、心行くまで遊びませんか?」

「それがいいわ。ずっと気張りすぎてクタクタだもの」

あれ、クジュラさん

「あ、ほんとだ。話しかけてみましょうか」

 

「姫様姫様って……、病み上がりでも相変わらずね。まるでお葉みたい」

「そ~ねぇ。お葉の場合は寝ても覚めても、だけど」

「テュール様!? キルシェさん!? なんでそこでボクが出てくるんですか!?」

「あははっ! 姉上もキルシェも言いますね。

       ならばお葉、これからは私のことを呼び捨てにしてくれてもかまいませんよ」

「恐れ多すぎます!!」

もうちょっとであつあつなのにー

「って、あれ? ギルド長じゃん。手招きなんかしてどうしたんだろ」

「話があるみたいね。とりあえず行ってみましょう」

 

「……うん、そうなの。どんな形でもやっぱり……、目の前で『人』が

       死んじゃうのは……つらいよ」

……キルシェさん、ハンカチつかいますか?

「ギルド長、お気遣いに感謝いたします。しかし我々は皆、絶望を知り、

       抗い、乗り越えてきた。———誰よりも尊き者たちと共に」

「そうです。今が辛くないといえば噓ですが……。必ずや乗り越えてみせます」

「……ふふっ、本当に頼もしいことを言えるようになったわね、お葉」

「おっと、我々宛の手紙が来てないか聞きに港へ行きましょう」

 

「亀の甲より年の劫、……か。ご教授ありがとうございます」

うちはお魚さんでおなかをいやしたいです

「プレール……! もう、主さんがいいことを言ってくれてるのに……」

「でも、この冒険でプレールのお気楽さがどれだけ助けになったんだろ」

「……思えば、この海都に来ることがなければ、我々の今の関係は

       無かったのかもしれません」

「ボクたちは、導かれてこのアーモロードにやってきたのかもしれませんね。

       導かれなかったとなれば……」

お葉ちゃん、スマイルにこーって

「んにゃ……!? ひゃ、ひゃひほ……!」

「……お気楽すぎるのも、少し考えものですね。はぁ」

「さて、遊びに行くためにも、道具とか宿に預けないとね」

 

「……」

「え、えっと……」

「……当然ですよ。我々は、もっと強大な”邪悪”と戦い続けなくてはならない。

       そのような者に負けるなど、あってはならないのです。……決して」

「姫様……」

「……ええ、そうね。とりあえず、我々は街を観光しに行くので

       荷物を部屋に運んでもらってもいいかしら」

……おなかすきました

「もうお昼時か。よし、酒場でパーッとやりましょう」

 

「……いいえ、報酬なんかよりも素晴らしいものばかり受け取れましたよ。

       それこそ、世のすべての金銀財宝などでは手に入らないほどの、ね」

「マスターさん、とりあえずメニューにあるお料理を全部いただけるかしら。

       そうだ、採集部隊の子たちも呼んできましょう」

れっつぱーりぃです

「た、食べきれんのかな……」

「今は食べましょう。生きているからこそ、……食べることができるんですから」

 

てんどー……、ぜひ?

「店主さん……」

「ええ……、無論ですわ。愚直ととられようとも、突き進んでみせます。

       輝くような意志を、この胸に———」

「うっぷ……、て、店主さん、胃薬ください……」

「ずっと使ってなかったから、まさか切らしてるのに気づかなかったなんて……」

「……えっと、店主さん。とりあえず、一番高い胃薬をもらえるかしら。

       それと、お水もいっしょに」

あれ、衛兵さんもお買い物でしょうか

「伝令……? ……グー、いえ、”彼女”の様子は……。……そうですか」

 

 

(考えてみれば、彼女は愚直なまでに”兄との再会”のみを信じて生きてきた。

       我々がその待ち人である深王を斃してしまった今、彼女は———)

 

>シルヴィアは軽く首を振る

(いや、彼女の魂を救うのも、我々次第なのだ。必ずや『魔』を、

       ———そして、その”先”までも。我々は……戦い続けよう)

 

 

 

 

 

 

「深王様の御遺灰……と言ってもいいのでしょうか?

       それを水葬しただけの慎ましい葬儀でしたね……」

「……彼はすでに100年も前に死んだこととなっている。

       海都への無用な混乱を避けるためにも、それは仕方のないことです」

「ええ、わざわざ白亜の森の最深部で執り行ったのも、そういう事情でしょう」

「……え!? あ、あんた……まさかオランピアじゃないの!?」

オランピアさん、こんばんわ

「……!! まさか本当に復活しているなんて……!」

 

「世界樹からの……指令?」

(……? なんだ? 今までの雰囲気と全く違う。まるで別人だ……)

 

「森の奥の転移装置……。って、まさか、あれが!?」

「気になっていたあれがそうだったとは……! 

       我々は、思った以上に『あれ』に近づいていたのね」

 

「……『罪』、だと?」

「……っ!」

「な、なによそれ……!」

 

「ま、待ちなさいよ……! なら、なんで世界樹は深王を止めなかったの!?

       答えてよ! ねえ!」

「き、消えた……! いったいどこに……!?」

「彼女、まるで本物の機械になってしまったように感情が希薄だった」

「……気になるところですが、元老院に呼ばれているのでそちらに行きましょう」

 

 

「……納得のいかぬ結末ではありましたが、依頼通りに王女を護りました。

       これで、ミッションは終了ですね」

 

「……」

「(ふたりとも。世の中には知らなくていいことがある。

        知るべきではないこともある。だから、何も言ってはいけない)」

「……うん」

 

ぐーとるーね様のところに?

「わかりました。行ってまいります」

 

「グートルーネ王女。お久しぶりです」

 

「……見ていらしたのね。あの戦いを」

「……」

 

 

 

「その件は、以前より承知しておりました。

       ……そのうえで我々は、貴女を護るべく戦うことを選んだのです」

 

「……」

ゆめ?

「プレール、今は何も言わないであげて」

 

「貴女とは、もう二度と会うことはないかもしれませんが……。

       御機嫌よう、———グートルーネ王女」

 


 

「……彼女、どうするつもりなの?」

「夢破れた今、彼女はこの白亜の森に身をじるつもりなのでしょう。

       海都の民には、自分は急逝したということにして……」

「『魔』の眷属となってしまったからには、もう自害もできない。

       彼女はもう……永遠に苦しみ続けることになるのでしょうか」

「彼女を救う方法は……ある。しかし、それはまだ先の話です。

       さあ、元老院に戻りましょう」

 

「受け取って……いいのでしょうか」

「依頼に対する報奨です。受け取ることは、我々の義務なのですよ」

「そうね。受け取らなければ、互いに歩みを止めることになってしまうのだから」

 

きらきらしてますね

「勲章か……。これも、いいのかしら」

「フローディア殿も、肚が決まったのでしょう。遠慮なく受け取りましょう」

 

南十字星サザンクロスを模った勲章……。とても立派なものだわ」

「~♪」

「あっ! ずるいですよプレールさん!」

「せめてちょっとだけ触らせてよ!」

「まあまあ、おふたりとも」

 

あれ、なんだか雨がふるにおいが……

「え? さっきまで満天の星空だったのに?」

「……ああ、そうねぇ。明日はきっと、海都に大雨が降るかもね」

「ふふ、そうですね。柄にもないことを言うと、土砂降りになりそうですわね」

「いやちょっと……! 姫様!?」

 

「ふふふ、海都に雪が降ろうと槍が降ろうと、もう驚きもしませんことよ」

「こうやって冗談を言い合えるのも、悪くはないでしょう? フローディア殿」

「あんたらね……」

「さて、そろそろ発ちましょうか。深都の様子はどうでしょう」

 

「オランピア。やはりここに居ましたね」

……うごきませんね

「どうしたんでしょうか。さっきまでは———」

 

「え!? な、なに!?」

 

「……? ええ、知っている。どうしたの? 改まって」

 

「……ええ、感謝します。しかし、……オランピア。

       我々や深王のことを———覚えていますか・・・・・・・?」

 

「……」

>アステリア一同は絶句し、足早にその場を立ち去る

 

「……」

オランピアさん、どうしちゃったんだろ

「まさか、深王様のように……」

「……”今のところは”協力関係を結びたいということでしょうね。

       過去の蟠りは障害でしかないと、世界樹がわざと記憶を消したんだわ」

「で、でも、オランピアだって……心があるんだって、深王が———」

「所詮は道具でしかない、ということでしょう。

       世界樹にとってはオランピアも、この深都も、……我々人類も」

 

>シルヴィアは深都を睥睨する世界樹に目を向ける

「……海都に戻りましょう。心も体もしっかり休めて……

       また戦わなくてはならないのだから」

 

「あっ、あの船かな。シギーとユーンの臣下が乗ってる定期船」

おてて振ったらみえるかな

「ふたりでやってみましょうか」

「皆さんに会うのも、もう何か月ぶりでしょうか」

「皆、息災であればいいですね」

「そうですね。ところで姫様、その……ちょっとこちらに」

 


 

「どうしました?」

「その……姫様から渡されたこの指輪……」

「流石に貴方であろうとも姉様の指輪は渡せませんが、貴方に渡したそれは

       私のものなので、遠慮せず———」

「い、いや、その……! 指輪を相手に贈るというのは……!」

「お葉、私はそこまで世間知らずではありませんよ。ちゃんと意味を

       わかってお渡ししたのです。ふふっ、それにしても———」

 

>シルヴィアはお葉に顔を近づける

「こんなにも可愛らしい殿方・・が存在するなんて、ちょっと嫉妬しそうです」

「え!? ひ、姫様……!? まさか、いつ———」

「第3階層で、貴方に抱き着いたときに気づいたのですよ。

       まあ、さすがに少々驚き———」

「ごめんなさい!!! 隠し通す気はなかったのですが、言う機会が……!」

「ふふふ、構いませんよ。———私が愛した、貴方なのですから」

「えっ———」

>シルヴィアはお葉の手を取り、仲間の元へ歩き出す

「さあ、間もなく船が着きます。我らの臣下を出迎えましょう」

 


 

「おかえり。もうキスでも済ませちゃった?」

「いやちょっと……! テュール様!?」

「それは、これからのことが全て済んでからです」

 

>シルヴィアは大海原を見つめる

「我々はこれより、『魔』を討ち、真祖を討ち———そして、世界樹を討つ。

       そうでなければ、世界樹はいずれ第2第3の深王を生むでしょう」

「……真祖を討てば、おそらくグートルーネ王女の命も終わるでしょう。

       そして、世界樹も己に牙を剥かれたとなれば、黙ってはいないはず」

「……口にできるほど容易い事ではないと、重々承知しています。

       しかし我々は、深王の遺志を継いだ。そうであるからこそ、全てに決着をつける」

 

>シルヴィアは、左手の指輪を太陽に翳す

「……」

「我々の紡いできた総てもまた、きっと誰かに受け継がれていくはずです。

       我らに憧れ、目指す。まるで無垢なる星々のような者たちに」

 

>シルヴィアは指輪を握りこんで祈りを捧げる

「今は祈ることしかできませんが、遠い未来まで受け継がれると信じましょう。

       勇気を心に、”生きる”ために戦い続けるということを。我らの名は———」

 

 

 

我らの名は、『星を紡ぐものアステリア』。———紡がれた『えにし』を、未来へと運ぶ者なのだから

 

・パート1⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-1/

 

©ATLAS ©SEGA


 

 

・あとがき

というわけで、8か月にも及ぶ世界樹の迷宮Ⅲのプレイ日記でございました。すんげえ長い。

ゆるくやろうと思いきや、掛け合いをするうちに愛着ばかり湧いてしまい、気が付けば

すっかり記事がこれ一色になってしまいましたね。

もっとも、掛け合いの内容については、7~8割くらいがアドリブだったりしますが。

 

ちなみに、67パートの総文字数は265,622文字でした。(平均して1パート約3965文字)

これを数日ペースでやっていたのか……。正直ここまでやれるとか思わんかったよ。

 

実は今回のプレイ日記、あんまりにもグダってやり直した部分は流石にカットしていますが、

基本的にボス戦は”一発撮り”のつもりでやっていました。

そしたら、第4・第5階層ボスが非常に劇的な内容になってしまって正直驚いてます。

なお、クリア後や第6階層は記事にするつもりが全くありません。

この先は、君の目で確かめてみてくれ!

 

レトロゲームのプレイ日記も再開したいところですが、PCを買い替えたついでに

やりたいこと・やってみたいことができてしまったので、2月以降はもしかすると

高頻度の更新がなくなるかもしれません。

しかし、気力が続く限りこのブログを続けるつもりではあるので、またいつか

思い出した時にでも覗いてみてください。

 

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