・前回のあらすじ
『海王ケトス』を名乗る存在から謎の宝珠を託されたアステリア。
元老院のミッションの下、再び第2階層深部の探索を進めるのであった。
・前回⇩
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第2階層のネタバレが含まれます
「むっ、この防具は……!」
「これは良いものだわ。長く使えそうね」
「かっこいいです」
「あのワニ、こんな防具の素材が採れるのね」
「余裕があったら全員分揃えたいところですね」
「さて、ここにあるこの防具はひとつ。
今、前衛であるわたしとシグドリーヴァでふたり分が必要」
「……では、姉上。いざ尋常に―――」
「ふふふ……。今回はわたくしの勝利ですわね、姉上」
「くっ、あなたのことだからグーかパーを優先すると思ったのに。
まさか初手からチョキを出してくるとは……」
「王族の方でも、こんなやりとりをするものなんですね」
「うん、まあ……。武具を前にしているということを除けば……」
「このふたりに微笑ましさを求めるのが間違いなのかしらね。はぁ」
「きんきらのえふおーいーです!」
「初めて見るタイプ……! しかし、敵意は感じないわね」
「どうしましょうか。進路が完全に塞がれてしまってます」
「ふむ……。どのみち、ここを進まねばなりません。挑みましょう」
「なにあれっ! めちゃくちゃかわいいじゃないの!」
「おみやげ屋さんで売ってたぬいぐるみみたいです」
「もしや、滅多に出会えない幸運を呼ぶモンスターとは彼奴では?」
「かもしれないわね。とりあえず戦ってみましょう」
「ふわふわした見た目なのに、すごく堅い……!!」
「火も全然効いてる気配が無い!?」
「テュール様、当たった矢が折れてます」
「こ、これはどう判断すべきなの?」
「今までにない敵ですわね……! 攻撃が手緩いのは幸いですが……」
「……!! 危険だわ!」
「自爆するつもりです! 全員、頭を守りながら伏せなさい!!」
「ちょ……!?嘘でしょ!?」
「けほっ……、み、皆さん、無事ですか?」
「……びっくりした」
「な、なにが起こったの?わけがわからないわ」
「……やれやれ、とんだ『幸運』だったわね」
「やはり彼奴も迷宮の魔物ですわね。油断しきっていましたわ」
「さて、例の台座まで戻ってきたけど……」
「この珠を置けばいいのかしら。……もうちょっと調べたかったけど」
「……音が止みましたね。しかし、何が変わったのでしょう?」
「なんだか静かになったような」
「ケトスの言葉を信じれば、これで道が開けたはずだけど」
「ここにいては何もわかりませんね。外に出ましょう」
「……ん? お葉、ちょっと地図見せて」
「地図ですか? ……あれ、この位置は海流があったはずでは?」
「なるほど、あの珠は海流を制御するものだったのか」
「……もうびゅーんってできない」
「これで海流の宝箱も回収できますね。先にそちらに向かいましょう」
「この箱にあったのは戦術書ですね」
「あとで詳細を確認しておきましょうか」
「次は……古代魚の巣への道中にあったものね」
「カナエさん……、あのあとどうしたのかな」
「……」
「きっと、……きっと、頑張っているはずですよ。……そう信じています」
「これは宝典だわ。この前のとは違う種類みたい」
「これには技量や知識を高める効果があるようですわね。
この中で適任は……お葉かキルシェでしょうか?」
「ここは火力を高めるためにキルシェさんに……って、もう読んでる!?」
「……え? あ、ごめんごめん。手に取ったら、つい読みたくなって……」
「……キルシェ。知識欲があるのは良いけど、少し自制しなさいよ」
「つ、次から気を付けるから、そんな怒んないでよ……!」
「キルシェさん、前よりあかるくなったなあ」
「懐かしいですわ。昔は、このようなやり取りをよくしていたものです」
「……なんだか意外だな。それはそうと、一度ここで帰還しましょうか」
「さて、あの防具を揃えるためにも、素材を狩らねばなりませんね」
「あの時は石化がうまく決まっちゃったけど、実際はどの程度の強さだろ」
「魔物図鑑によると、属性攻撃が特に有効とのことよ。
プレールとキルシェの属性攻撃ならなんとかできるはず」
「よし、ちょこっとだけど、宝典の効果が実感できる」
「うちも読んでみたいな」
「プレール向きなのは、体力と速さの宝典かしらね」
「ちっ、やはり手傷を負わせると狂暴化しましたね」
「後列を優先して護っても、いずれ回復が間に合わなくなるわね……!」
「かならず仕留めます!」
「そうね!全力でいくわ!」
「や、やはり正面からとなると手強かったですね」
「ブラフのために平静を装っていましたが、一歩間違えれば
あの時点で壊滅も十分あり得たのでしょうね」
「あの時のお葉、本当に何かが憑いていたんじゃないかしらね」
「おばけが?」
「無我夢中だっただけですよ!お、お化けが憑いてたはずないでしょう!?」
「んー、よしよし。いい感じに革を剥ぎ取れたわ」
「ワニのお肉は初めてですね。とりあえず焼いてみましょう」
「流石のお手際ですわ、姉上、プレール」
(魔物の素材は綺麗に剥げるのに、テュール様はなぜ伐採の時だけ……)
「ようやくね。早速、それをいただきましょうか」
「戦い方はわかっても、連戦になったらさすがにキツいわ……」
「……おそらく、あの海王ケトスという方とは戦いになりますよね」
「ええ、あの程度のFOEで辛勝していては勝ち目はないでしょう。
もっと経験を積む必要がありそうです」
「やはり、ここも通れるようになっていましたね」
「回り込めない海流の先の通路か……。これでは第2階層を
突破できた冒険者なんているはずもないわ」
「また新たな障害が現れると予想できます。十分に警戒を」
「今まであたしたちが進んでいたB8Fって、隔離されたエリアだったのね」
「抜け道ないのかな」
「長い道程になるから、どこかに必ずあるはず」
「注意深く壁を調べながら行きましょう」
「この先……、妙に拓けていますね」
「まずは南を攻めましょう。ここは何かしらの罠があるかもしれません」
「おっきいカメさんです!」
「見るからに強敵ね……。武器では歯が立たないかも」
「しかし、動きは遅いようです。ならば―――」
「……ほんとに瞬殺しちゃった」
「ダメもとでやってみましたが、どの魔物も石化が有効なんでしょうか?」
「可能性は高そうです。しかし、それ頼みで戦うのは危険ですね」
「その通り。どんな戦局になってもいいように技を伸ばしていきましょう」
「うちは攻撃特化で粉砕したいです」
「おたから!」
「これは薬かしら。えっと……ラウダナム?」
「どういうやつだっけ。説明書きを見て見ましょ」
「どうやら、敵に掛かった強化を相殺できるようですね」
「そういうものだったか」
「この類の道具はあまり使ったことがありませんでしたね。
しかし、どこかで役に立つのではないでしょうか」
「広場には特に何もありませんでしたが……」
「ふさがれちゃってる」
「こいつの動きって、今までのワニと同じよね。どうすればいい?」
「彼奴は動きが遅い魔物でしたね。そこの広場を利用してすれ違いましょう」
「……この距離なら十分ね。このままあそこの道へ!」
「FOEとの追いかけっこも、もはや手慣れたものですわね」
「さすがに命懸けすぎるわよ……」
「あっ、抜け道みっけ」
「ここを通れば、FOEを躱す手間が省けそうですね」
「おっと、こんなところに伐採できそうな場所が」
「そういえば、この階層の希少な樹木で良さそうな剣が買えそうでしたね」
「そうでしたね。……手に入るかは、テュール様の腕前次第ですが」
(うずうず)
「……ねえ、ユーン。戦力増強のために、今回ばかりは丁寧にお願い」
「よし、すれ違えましたわね」
「ワニさんバイバイ」
「あのワニ、意外と数が多いわね」
「固定の縄張りみたいなので、徒党を組まれないのは幸いですね」
「あ、この藻はアムリタの素材。まさかこんなのからできるなんてね」
「たくさんとっちゃいましょう」
「他国では結構な高級品ですが、アーモロードのものは本当に安いですよね」
「効果もなかなか高いから、ほんとうにありがたいわね」
「道具も少々心許なくなってきましたね。一度帰還して備えましょう」
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・詳細なキャラ設定⇩
https://kimagure-azuma.jp/sq123r_chara/
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