DLソフトの紹介が思った以上に好評みたいで、ちょっとうれしい私です。
自惚れかな?
それはさておき、今回は少しマイナーっぽいゲームをご紹介します。
賈船より『Nihilumbra』です。
お値段は 1000円 です。(ニンテンドーeショップ)
今回はあえて、ジャンルを隠します。パッと見ホラーゲームっぽいですかね?
これはプロローグの風景です。
画像左中央の黒い●が主人公の『生誕』です。このキャラクターを操作して、
物語を進めていきます。
白いイラストは操作説明ですので、今のうちに確認しておきましょう。
ところで写真の文章なんですが、これは別にコラ画像じゃありません。
ゲーム画面を普通にスクショしたものになります。
ともかく、紹介を続けましょう。
黒と紫色の不気味な世界。それでも主人公は進んでいきます。
味方のいない、孤独な世界を、ただただひたすらに、
己の行動を諫める声を聴きながら・・・・・・。
どこまで進んでも、心の中には何者かの言葉が響き渡ります。
言葉は強いものの、その声にはどこか、まるで導くような優しさを
感じることでしょう。
そうしているうちに、主人公は『白い世界』に辿り着きました。
心の中の声も、主人公の行動を否定しながらも、その都度教えを授けてくれます。
少し進むと、険しい崖の足場を伝い、先へ進むことになります。
この画像で、もうジャンルはわかりますね。
このゲームのジャンルは「アクションパズル」になっています。
チュートリアルなので、今はまだアクションのみです。
そこまで難しくは無いので、1回か2回ミスするとコツが掴めるでしょう。
白い世界を進んでいると、背後から主人公がいた世界『虚無』が襲い掛かります。
『虚無』に襲われるステージは強制スクロールですが、今はまだ
チュートリアルなので難しくはありません。
触れるとチェックポイントからやり直しなので、ひたすら逃げましょう。
ここからはパズル要素が出てくるので、極力ネタバレしない程度の
情報になります。ご了承ください。
『虚無』から逃げきれた時点で、アクションのチュートリアルが終了します。
なんとか『虚無』を振り切った主人公の目の前に、朽ちた案山子がありました。
『からっぽ』である生誕に、何かが芽生えたのでしょうか?
生誕は自分の姿を、その案山子そっくりの形に変えました。
以降は、この姿でステージを進むことになります。
道なりに進んでいくと、不思議な『色』を持った花があります。
その『色』は、この白い世界に不釣り合いでありながらも、どこか調和を
保っているようにも思えます。主人公がそれに触れると・・・・・・
なんと、主人公が『色』による『属性』を習得しました!
このゲームで特徴的なものの一つです。
これ以降は、タッチ操作によりパレットから色を選んで、地面や壁に
『色』を塗ることができるようになります。
※補足
Yボタンでもパレットを開け、また、LとR(ZLとZR)ボタンで
色を切り替えることもできますが、色を塗る操作は『タッチのみ』です。
Xボタンですぐに『紫(虚無)』に切り替えることもできます。
『色』を入手するごとにチュートリアルに入り、基本的な使い方を
教えてくれます。
この色の属性は『氷』であり、主人公を含めた『動くもの』に対して
『滑る』という概念を与えます。
色を塗れる量は決まっていますが、紫(虚無)の色でパレットに戻すこともでき、
また、チェックポイントに触るたびにリセットされます。
このゲームのもう一つの特徴は、タイトルの画像以降にある心の中の声、
つまり『ナレーション』です。
それはさながら、神という概念からの言葉であり、その言葉は主人公へ
向けられたり、時にはプレイヤーへの問いかけだったりと、それによって
独特の世界観を演出しています。
全体的には、世界観に合わせたシリアスなものですが、たまにクスッと
するような微笑ましいセリフもあります。
パズルゲームでネタバレのし過ぎはどうかと思うので、
実際にプレイして確かめましょう。
以下、評価点などです。
〇良かったところ
- エレガントな雰囲気のある、アートワークによる世界観
- アートワークに”色を塗り足す”という背徳感あるコンセプト
- 世界観を楽しむのに邪魔にならない程度のささやかな難易度
- それでいて、ちゃんと考えないといけない絶妙なシステム
- 主人公がくしゃみをするなど、『生きている』ことをちゃんと表現している
- ローカライズがしっかりしていて文章の破綻が無い
- ナレーションの声の雰囲気が世界観にちゃんと合っている
▲気になったところ
- 基本的には固定画面なので、エリア移動で敵と鉢合わせになりやすい
- ところどころアクション面での初見殺しが見受けられる
- 『色』の性質の説明はチュートリアルでのみ
- 『紫の色(虚無)』の説明がない
- パレットの位置は画面右上で固定
◇このゲームに向かないと思われる方
- 純粋なパズルゲームがしたい
- いわゆる『メタゲー』要素が苦手
- 難易度が高いアクションゲームがしたい
★総評
前々から気になっていたゲームなのですが、他にもやってみたいゲームが
あったので後回しにしていました。
実際にプレイしてみると、世界観にあらゆる要素が見事に噛み合った
隠れた良作でした。
BGMも、穏やかでありながら主人公の孤独さをしっかり表現した曲です。
このゲームの惜しいところは、サムネイルでホラーゲームにしか思えない
ところなのではないでしょうか。(このゲームはCERO:「A」)
パズルゲームの紹介ということで、面白さが伝わりにくかったと思いますが、
値段が手ごろなので、懐に余裕があるのなら購入してみてはいかがでしょう?
スマブラとか、激しいゲームの合間にやるといい気分転換になると思います。
それでは。
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