長かった『MOTHER』のプレイ日記も、いよいよ終わりが近付いてまいりました。
ニンテンたちの冒険がどのような結末を迎えるのか、どうかお楽しみに。
前回ではテディが離脱して、再びロイドを仲間にしたところなので、ロイドを連れて再び
山頂を目指しています。
途中でアナがスマッシュを喰らってやられてしまいましたが、山小屋のおじさんが治療して
くれたので、事なきを得ました。
独学のヒーリングで”どんな状態からでも”復活させてくれるとは……。スゴスギ
山小屋から少し上っていくと、大きな湖がありました。
遠くに桟橋らしきものが見えたので、ニンテンたちはそこに向かいます。
そこには小さなボートがありましたが、整備不良でうまく動かないようです。
しかし、ロイドが少し工夫してキーを回すと、ボートのエンジンは唸りをあげました。
意気地なしと自分で言っていますが、彼の活躍は、間違いなくこの冒険における『主人公』の
一人でしょう。早速、ニンテンたちはボートに乗り込んで湖を探索してみます。
湖の中央には、あまりにも不自然な『渦』がありました。
遠目から見ていたニンテンは、なぜかその渦に呼ばれているような気になってきます。
そう思った瞬間、なんとニンテンはその渦に向かって舵を切ってしまいました!
ボートから投げ出され、渦に呑み込まれていくニンテンたち。
しかしこの渦は、明らかに人工物である巨大なハッチが作り出しているようです。
もしや、ここが敵の本拠地に繋がる場所なのでは……?
どちらにせよ、ニンテンたちは成すすべなくハッチの中に吸い込まれていきます。
気が付くと、ニンテンは鉄の床の上で寝ていました。アナもロイドも、ちゃんと一緒です。
上を見上げると、自分たちが通ってきたであろうパイプが見えます。
もはや後戻りはできないとニンテンたちは覚悟はしましたが、敵の本拠地というには
怪しい気配がまったく感じられません。
不可解に思いながらも、先に進むほか無さそうです。
リフトでさらに深く降りていき、無機質な長い通路を歩いていくと、巨大なガラスの壁が
見えてきました。水槽かと思って見ていると、どうやらあまりにも巨大な窓のようです。
水の底なので遠くはよく見えませんが、この建造物はまだ先がありそうでした。
ニンテンたちは、さらに奥まで進んでいきます。
最深部と思われる場所の梯子を上っていくと、なんと巨大なロボットが待ち構えていました!
驚くニンテンたちですが、よく見るとこのロボットは起動していないようです。
少し観察していると、ニンテンはこのロボットに”呼ばれている”ような感覚がしました。
ニンテンがロボットに触れようとすると、ロボットはニンテンの気配を感じ取り、いきなり
起動しました。そして、このロボットは驚くことを言いました。
このロボットは自らを『イヴ』と名乗り、ニンテンの曾祖父『ジョージ』の手によって
創り出されたという事、そのジョージは”宇宙の果てに連れていかれていた”という事……。
いろんな経験を積んできたニンテンたちでも、今はまだ幼い子供。
イヴの語った言葉の意味を理解できず、戸惑います。
そんなニンテンたちに、イヴは機械らしい拙い発声で、しかし、機械とは思えないような
優しい響きで、言葉をこう続けました。
「あなたを守る。わたしの務め。」……と。
ニンテンはこの言葉に、かつて自分を守るために戦い、散っていった『フライングマン』を
思い浮かべました。
そして、ようやくニンテンは悟りました。
傷付き挫けそうな時も自分を受け入れ、再び立ち上がる勇気をくれた『マジカントの国』も、
永い時を超え、ニンテンを守るために待ち続けた『イヴ』という存在も、曾祖父ジョージが
ニンテンたちを守るために遺してくれていたものであったという事を―――。
イヴが完全に起動すると、この建造物が役目を終えたように崩れ始めました。
見る見るうちに巨大なガラス窓がひび割れていき、次の瞬間!
ニンテンたちは再び、水の中に放り出されてしまいました。
あまりにも突然の事態に、ニンテンたちは心構えができずに溺れてしまいます。
しかし、ニンテンたちがその意識を手放す瞬間に、まるで母のように優しく、父のように
力強い腕に抱かれたような感覚がしました。
ニンテンたちが目を覚ますと、イヴに抱きかかえられて湖の畔に居ました。
あのような状態からみんなが無事な状態で脱出できたことをイヴに感謝すると、鉄でできている
はずのイヴの顔が微笑んだように感じられました。
曾祖父ジョージが遺してくれた最後の仲間『イヴ』を連れて、ニンテンたちは再び山頂を
目指して戦い、進んでいきます。
暗い夜が必ず明けるような、当たり前の『日常』を取り戻すために……。
・続き⇩
https://kimagure-azuma.jp/retro-mother1-19/
・前回⇩
コメント