・前回のあらすじ
正式な探索許可を得て第2階層を進んでいたアステリア。
しかし、新たな魔物たちへの備えのため、一時撤退を決めるのであった。
・前回⇩
https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-21/
第2階層のネタバレが含まれます
「敵の火力も順当に上がってきたわね」
「そうですね。勝てぬ敵ではありませんが、まず攻撃を
耐えられなければ話になりません」
「ちょうど、この脚防具は致命傷を避けやすくなるみたい。
資金に余裕もあるし、全員分買いましょうか」
「脚防具って、お値段の割にいいものが多いね」
「見た目は普通の靴にしか見えないのもありますけどね。
今買おうとしてるこの防具とか」
「お洒落で強いなら、それに越したことはないでしょ?」
「焦って踏破する必要はありませんし、依頼をこなして
より多くの経験を積んでおきましょう」
「B1Fに出没した場違いな魔物……。正体は何なのでしょうか」
「ぜんぶぶっとばせばかんけーありません」
「プレール、あんたそんな物騒なキャラだったっけ……?」
「きゃあっ……! いきなりなんなの!?」
「”弱者”への歓迎のご挨拶といったところですわね」
「声の数は2……、3……。少なくとも3匹。例の毒トカゲか」
「戦い方、みなさん覚えていますよね?」
「え、ええ、大丈夫。煙幕と氷がよく効くのよね」
「弾薬よりどりみどりですよ」
「ぶっ壊すようにシュート!!」
「なんか微妙に違いますよねソレ!?」
「セリフはともかくとして、華麗な狙撃でしたわね」
「それはそうよ。なんたって、わたしが見出した子なんですもの」
「FOEの気配は消えた……。親玉のいないハグレだったみたいね」
「そのようですね。このまま酒場に向かいますか?」
「そうしましょう。報酬の品が有用そうですからね」
「火炎属性の印を付けられるハンマーか……。
こういう貴重そうなのをポンとくれるなんて太っ腹ね」
「これで、武器に付けられる属性が増えましたね」
「新しい武器に買い換えたら、付けてみましょうか」
「少し早いけど、宿で休んで探索にも備えましょう」
「分かれ道、どっちにいきましょう?」
「東の道は、地図的に見ると袋小路ですね」
「何かあるかもしれないわね。東の道に行きましょう」
「これは池……じゃないな。この匂いは潮溜まりか」
「海底にある潮溜まりというのも、不思議な光景ですね」
「きれいな貝がたくさんいます」
「……食べてみたいけど、おなかいっぱいです」
「うーん、あたしもちょっとなあ……。どんな貝なのかもわかんないし」
「ここは、わたくしが挑んでみましょう」
「大丈夫ですか?」
「さっき宿で食べたお刺身、相当気に入ったらしいのよね」
「では、この巻貝にしましょう。岩で砕いて……あっ」
「ちょ、ちょっと、力入れすぎでしょ!?」
「うわぁ……、すごくえぐいことに」
「そ、それでも食さねば、それこそ生命への冒涜ですわ。……いざ!」
「どーですか?」
「……食感は大変宜しいのですが、お刺身ほどの感動がありませんね」
「それはそうですよ……。
お醤油を付けるどころか、下拵えすらしてませんからね」
(しばらく貝が食べれなくなりそう……)
「抜け道は解放できたわね。次はどっちに……」
「テュール様、あそこでなにか光ってますよ」
「あの光り方は……鉱石かしらね」
「海底の鉱脈だけあり、第1階層とはまた違う岩石が採れますね」
「ここも、また採集部隊に回収させましょう」
「久々に様子を見に行ったら、皆さんすっかり様変わりしていましたね……」
「ええ……。まるで10年ほど修行してきました、ってかんじだったわね」
「あそこにあるのは……扉ですね」
「まだ記録していない道も多いので、少し先を見てから戻ってきましょう」
「むっ、また新しい魔物ですわね」
「発達した牙と腕……。みんな、攻撃に警戒してちょうだい」
「お葉!狙われてる!」
「おっと……! このくらい!」
「また一段と、動きが洗練されてきましたわね!」
「氷は駄目そうだから雷?いや、毛皮があるから炎?」
「よくわかんないから、いろいろ撃っちゃいます!」
「らくしょーでした」
「体力はあるけど、御しやすい敵だったわ」
「今は単体だったのでそうでしたが、もしも徒党を組まれると
少々厳しいやもしれませんね」
「ボクのあの技、もう少しうまく決められればいいのですが……」
「まあ、石に出来たらラッキーくらいの気持ちでいいんじゃないかしら」
「さっきの道はぐるりと一周していたから、こっちが順路ね」
「どっちにしましょう?」
「ここからでは道の先が見えませんね。まず、北の道を行きましょう」
「あれ?ここも一周してませんか?」
「そのようですわね」
「なんか肩透かしねー。分かれ道と思ったら普通に奥で繋がってるとか」
「むっ!前方に敵影あり!」
「新たな階層のFOEか……。迂闊に挑めないわね」
「幸い、この地形ならばすれ違えそうです」
「あれ?えふおーいーが追ってきませんね」
「いや、と言うよりも、すごく足が遅いだけみたいですよ」
「律儀に我々の後を追ってきていることからすると、
知能はそれほどでもないわね」
「しかし、それは逆説的に圧倒的な力を持つとも言えるでしょう。
挑み掛かるにせよ、もう少し力を付ける必要があるかもしれません」
「こっちにもFOEか……」
「ここも、地形を利用すれば良さそうですね」
「姫様、西の方にも道が続いているようです。行ってみましょう」
「行き止まりか……」
「でも、池みたいなものがあるわね。調べてみましょう」
「あっ、かわいい。海都の屋台でやってた金魚掬いみたい」
「懐かしいなあ。昔、よくやってたんですよ」
「テュール様、パンくず持ってませんか?エサやりをしたいです」
「そういうのは、こんど海に出たときにしましょうね」
「もしかすると、ここは魔物の餌場かもしれません。
ここは直ちに立ち去るべきであると思いますわ」
「……!そ、そうですね。おふたりとも、行きましょう」
「だいぶ奥まで来ましたわね」
「んー、地図を見る限り、まだ半分みたいだけど」
「北の方、行き止まりなのかな?」
「たぶんそうかもね。そこを見たら、一度帰還しましょう」
「ここも採集地点だったようですね」
「お葉、糸の準備をしておいてください。
この鉱石を採れるだけ採ってから帰還します」
「ここの石質、結構堅そうね。たくさん採るにはコツが要りそう」
「ファーマーの技術なら、その点は問題ないわね。
あとは、迷宮探索ができる程度に実力がついてからかしら」
「買えるものが一気に増えましたわね。おや、この突剣は良い品です」
「少しだけだけど、致命傷を避けやすくなりそうね」
「あとは、鎧も新調しておきなさい」
「第2階層の装備となると、やはり値が嵩みますね……」
「素材も相応の売値になってきたけど、意識して集めないと足りないわ」
「全員分の装備を一度に揃えたいところですが、難しいものですね」
「いしきして、いっしき……。ぷっ」
「プレールさん?」
「~♪」
「また分かれ道か……どっちが階段なのかしらね」
「うーん、どちらも階段に繋がっていそうな道ですが……」
「なら、今までの道に沿う方に行きましょう」
「南の道は長く続いているように見えますからね」
「行き止まりかな?」
「誰かいるようですが、あれは……。もしかして、カナエさん!?」
「なぜこのようなところで独りで?」
「アガタの姿が無いのが気がかりね。少し話をしましょう」
「またあいつ、トラブルでも起こしたのかしら。
ほんっと、どうしようもないガキんちょね」
・続き⇩
https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-23/
・詳細なキャラ設定⇩
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