世界樹の迷宮ⅢHDRプレイ日記:星紡ぐ冒険手記・章ノ10

ゲーム

・前回のあらすじ

大海を冒険していたアステリアは巨大な灯台を見つけるも、到達する手段が

まだないことを悟り、一旦帰港するのであった。

 

・前回⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-9/

 

「買えるものもだいぶ増えてきましたが、なかなか装備を変えられませんね」

「そうですわね。しかし、焦ってお金を稼ごうとすると足元を掬われますわ」

「あ、あれ。うちのお守りがない」

「お守り?あっ、ここに落ちてたわ。紐が千切れちゃったみたいね」

「紐、新しくしたばっかりだったのに……」

(……凶兆! あの術がうまくいけばいいんだけど……)

「キルシェさん、どうしました?……キルシェさん?」

 

「ぐっ……!!こ、これしきのこと……!!」

「姫様!身を守ってください!」

「敵はもう弱っている……。他の者は全力を叩き込みなさい!」

 

「姫様、早く手当てを!」

「ちょっと、らしくないでしょ?」

「どうも、今日は勘が鈍くなってしまっていますわね」

「うちも、なんかぼーっとしてます」

「今日は厄日かもしれないわ。探索は中止して、街で休みましょう」

 

「……!!しまった! 総員、直ちに撤退せよ!」

「姫様!危ない!」

「に、逃げろおおーー!」

「きゃあああーーっ!!」

 

「お、お葉……、撤退しなさい!よろしいです……わね……」

「そ、そんな……!!姫様……姫様ぁ!」

「わたしが引き付ける!お葉は遁走の術を!」

「あ、あああ……」

 

「し、失敗……!?もう一度!」

「……!!いけない! お葉!そっちに行ったわ!」

「え……!う、うわああーー!」

「お葉!そんな……」

 

「こ、ここまで、かしら。ふたりとも……行きなさい……」

「い、いやです。テュール様を置いて行くなんて」

「プレール、王女様の命令よ。

       あたしたちが逃げ切れば、応援を呼んだと思ってあいつらは姿を消すわ」

「だ、だって、みんな、血があんなに……」

「黙って走りなさい!」

「……!」

 

「あいつら、しつこいわね! ……!!危ない!」

 

>キルシェはプレールを突き飛ばして庇った!

 

 

「あ、ああ……!キルシェさん……!うそだ……!」

「……。おなじ気持ちだったのかな……、父さん、母さ……」

「か、返せ……!みんなを返せーーーっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という夢を見ましたの」

「怖い夢だったわね」

「ゆめならしかたがない」

「なに軽く流そうとしてるんですか……!!

       ボクたち、みんな死んでいましたからね!?」

「……なんでうちら生きてるんでしょう?」

「それは……」

「……。これぞ、我が国の王家に伝わる禁術ですわ!」

(……?)

「”死した時に記憶だけを特定の時まで巻き戻す”というもので、

       極一部の者しか知るものが存在しないのです!」

「ええ!?そ、そんな革命的な術があるなんて!」

「す、すごい……!」

(……シグドリーヴァ、いったい何を言っているの?

       そんな術、存在すらしていないはず……)

(……)

 

「その話はさておき、さっそく反省会を行いたいと思います」

「成す術もなくやられてしまいましたからね……。

       あの大きな鳥をまともに相手取るのはやはり危険ですよね」

「装備は充実していないし、戦術で勝てても不意打ちされては

       なんの意味も無くなるわ」

「戦わずに撤退するにしても、逃げ切れなければ壊滅するだけね」

「うち、もっと強くなります。

       そして、矢一本でアイツらを焼き鳥にしてやります」

「プレールの言う通り、己を鍛え上げれば多くは解決できます。

       慎重に、しかし確実に経験を積んでいきましょう」

「あとは隊列ね。お葉は一度後列になってちょうだい。

       搦め手を使えるのはあなただけだから、狙われると危険だわ」

「……わかりました」

「反省会はこのくらいで終わります。それではみなさん。

       夜までは遊んで、嫌なことなど忘れてしまいましょう!」

「……」

 

「このあたりもすっかり慣れたものね」

「全滅した時も含めて、何往復もしてますからね」

「FOEが向こうへ行ったわ。今の内じゃない?」

 

「あのFOEの背後、袋小路になっているようですわね」

「そうですね。地図上は少なくとも、右手側が塞がっています」

「左が順路でしょうか?」

「うーん、どうかしら。

       でも、FOEを避けるためにも一度左の道に行きましょう」

 

「む……?全体、止まれ!」

「何かあったの?」

「人影が見えたわね。何者かしら」

「お~ば~け~」

「や、やめてくださいよ、プレールさん!」

 

「女の人……かな?」

「ほ、ほんとにお化けじゃないですよね?」

「お葉……、あんたお化けとかダメだったの?」

 

(この女……。今、気配が……?)

「……これはご丁寧に。我らはアステリア!以後、お見知りおきを」

「冒険者を助けるため?なんかのボランティアでもしてるの?」

 

「えっ?あ、ありがとうございます」

「ありがたいけど、これはどこで使えばいいのかしら」

 

 

「迷宮で野営……。キャンプですね」

「そんな楽しげなものでもないと思いますよ……」

 

「そうですか。用があった時に必ずお邪魔いたしますわ」

「テントの事、感謝いたします」

「オランピアさん、どうかお気をつけて」

 

「……みなさん、出立の前に一つだけお聞きしたいことがあります」

「彼女……、オランピアの事をどう感じた?」

「いいひとだと思います。このテントだって、安いものではありませんし」

「あたしはあんまり好きじゃないわ。

       言いたいことをずけずけと言ってるだけって感じがした」

「き、キルシェさん、さすがにそこまでは……。

       でも、綺麗なひとでしたけど……なにか違和感があって怖かったです」

「お葉。その違和感、どのような感覚でした?」

「え、えっと……。なんでしょう?

       普通に話してるのに、なにか、どこか変だなという感じで……」

「そう、ありがとう。……参考になったわ」

「え?は、はい」

 

「ここをキャンプ地とする」

「いやだから、野営ですからね?プレールさん」

「死ぬような経験しても能天気なままなんて……、なんか羨ましいわ」

 

「……お葉が言っていた通り、彼女は違和感が強すぎますわね」

「単なる善意で、この危険な迷宮のど真ん中でテントなど配るものかしら」

「罠でしょうか?

       このテント、調べた限りは市販のものと変わりなく見えますが」

「モノについては安心してもいいわ。しかし……」

「”タダより高いものはない”、ですね。気を許さずに行きましょう」

 

「魔物の気配は無し……。野営にはちょうどいい場所ですわ」

「焚き火の跡もあるわね。あそこの杭でテントも張れそう」

 

「あっ。テュール様、オランピアさんがいますよ」

「あら、ほんとね。……少し話をしましょうか」

 

「お、お久しぶりって……。ついさっき別れたばかりじゃないですか」

 

(先ず訊くべきことは……、これか)

 

「オランピアさん。あなたの活動は至極立派なものと存じます。

       しかし、なぜわざわざ迷宮の中で活動をされているのでしょうか?」

 

(……あの表情、その言葉を待っていましたと言わんばかりね。

       読めない女だわ)

「ほう、”あなたの”目的のためにですか」

 

「えっと、それはボクたちにもっと実力をつけてほしい、と?」

「なんかうまくはぐらかされてる感じね」

(企みを取り繕う気配も無い。ただの間抜けなのか、我々がその前に

       消えるだろうという確信なのか……)

 

(もう少し観察するべきか?

       いや、こちらが不審に思っていることを悟られるのは危険、か)

 

「オランピアさん、迷宮の中で気を付けることってなんですか?」

「まだ迷宮に慣れてるとは言えないので、ご教授願います」

(……!ふたりとも、良い質問ね。

       その返答次第で、企みを看破できるかもしれない)

 

「思いもよらぬ道?隠し通路の事かしら」

「やっぱり見逃しやすいものですからね。ありがとうございます」

(やはり、簡単に尻尾は出さないか)

 

「そろそろ、我々は出立いたしますわ」

「ごきげんよう」

 

「いろいろとありがとうございました」

「まあ、またいつかね」

「お元気で」

 

「……誰もかれも、腹に一物抱えてそうな人物ばかりですわね」

「そうね。……この迷宮、我々の想像以上に闇が深そうだわ」

 

・続き⇩

https://kimagure-azuma.jp/play-sq3r-11/

・詳細なキャラ設定⇩

https://kimagure-azuma.jp/sq123r_chara/

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