『レジェンズアルセウス』と『ブリリアントD・シャイニングP』が待ち遠しくて、
最近はどうにもゲームに触る気になれなくなってきてしまったので、久々にドット絵の
方を再開してみました。
本当に、気になるゲームが出てきてしまうと手持ちのゲームを遊ぶ気になれなくなって
くるというのはどういう心理が働いているものなんですかね?
久々に開いたファイルは、自作ゲーム用に作ろうとしていたマップチップ。
以前配布していたアイコンチップのフリー素材はここから抜粋していました。
1マスの大きさは16×16です。
ツールは『有限会社ヒューマンバランス』様の『GraphicsGale』を使用しています。
⇩ヒューマンバランス公式サイト『GraphicsGale』配布ページ
ドットは”描くだけなら”パソコンのペイントやスマホアプリでもできますが、多少なりとも
本格的なものを描くというのならば、やはりドット絵に特化したペイントツールを使った方が
いいでしょう。
パソコンなら、上記のようなフリーウェアで高機能なものがいくつも存在しますからね。
16×16のドットでも、いざ描くとなると意外と難しいものです。
これはドット絵を描くための特化ツールなので、レイヤーを利用して16×16の枠線を
表示して大きさが均等になるように気を付けながら描いていました。
難しいと言っても、ツクールのように『32×32』や『48×48』という規格を描くよりは
だいぶ楽なので、ゆっくりじっくり描いていく方がいいでしょう。
16×16を32(48)規格でも使うという時は、ドット1つの大きさをそのまま2(3)倍と
すると、あまり不自然にならずに解像度粗めのグラフィックになると思います。
もっとも、それをやろうとするとすべての素材を2倍3倍の大きさに描き直すという作業を
やらなきゃならないのですけどね。(白目)
ちなみに、このグラフィックはじっくりゆっくり描いて完成させたものです。
イメージとしては、ブローチやアミュレットのようなものとしてください。
16×16だけの話ではありませんが、ドット絵の表現は黒による輪郭線すら節約しなければ
描ききれなくなるという制約があります。
なので、こういう装飾が複雑だという印象を持つものを表現するのならば、同色の明るさ
違いを3~4種類くらい用意して、グラデーションや影(光の当たり方)の表現をすることで
黒を使わずに複雑な装飾を表現できます。
このグラフィックの場合、”左上の方向から光が当たっている”と前もって決めておき、
左上側は明るい色、逆に、右下方向は暗い色を中心に色を置いていき、そこから仕上げに
立体感を表現するために宝石(青色)があるパーツの真下を暗い色で縁取ったり、暗い色の
隣に最も明るい色を置くことで、その部分が最も光が当たっている場所だったり盛り上がって
いることを表現したりしています。
写真や文章ではわかりにくいかもしれませんが、そもそも私自身が芸術どころか
ドット絵のド素人なので、その辺りは勘弁してください。
逆に言うと、ド素人でもじっくりと描いていけばこの程度のグラフィックを作ることは
十分に可能であるということでもあります。根気も必要ですが。
作った素材の中で個人的に気に入っているのは、真ん中の錠剤系のアイコンです。
『本体』『錠剤A・B』のように、複数のパーツが組み合わさったグラフィックを
作るときには、少し特殊な手順が必要になります。
この時には、まず錠剤のグラフィックを一つと、本体の箱(瓶)を別々に作成します。
それから、錠剤のパーツをコピーしてやや斜めにずらして貼り付け、手前側と奥側に
なるように気を付けて配置します。
不自然な感じになってしまったと思ったら、1ドットずつずらして調整します。
ドット絵は”たったの1ドットで”グラフィック全体のバランスが狂うという可能性が
存在するので、自然な印象を持てる位置をうまく見つけましょう。
それが完了したら錠剤のパーツを本体の位置と重ね、こちらも先ほどと同様に自然な
印象を受ける位置で貼り付けます。
この時には白色の背景を前もって透過しておき、切り取りは使わずに『範囲選択』をして
パーツそのものをドラッグして移動させるとやりやすいでしょう。
(パーツで使った白は、色合いなどを調整して下地の白とは別物にしておく)
ところで、こちらはクトゥルフ神話TRPG『Call of Cthulhu』の挿絵などにあった紋章を
どうにかこうにか再現しようとしたものとなります。(右下の4つ)
……まあ、見様見真似で描いたにしては上出来ではないかと。
一応ホラー用のマップチップなので、ホラーと相性のいいクトゥルフ神話の要素を入れて
おくといろいろと想像が膨らんでくると思っていたので。
もはや完成するかどうかは神話の深淵の底まで行ってしまった探索者のような感じに
なってしまっていますけどね。
正直なところ、ドット絵は才能だとか芸術的センスだとかはほとんど必要は無いと
感じています。
ドット絵を描きたいなら、それなりに根気を磨いてじっくり丁寧に描いていくことが
最も大切だと思いますね。
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