今回紹介するソフトは、なかなかの良作だと思いました。
理由としては、思い入れのあるゲームと好きなゲームが見事に
融合した作品であったからです。
まさか、スクショを見ただけで買うと決心してしまうとは・・・・・・。
ガラにも無く興奮してしまいましたが、ご紹介します。
Eastasiasoftより、『Reverie: Sweet As Edition』です。
ジャンル:アクション/アドベンチャー/RPG/パズル
お値段:1480円 (ニンテンドーeショップ)
本文に入る前に、このゲームが何と融合したものか、それを明かします。
このゲームは、なんと
『MOTHERシリーズ』と『2Dゼルダ』を融合させた
作品なのです!
ジャンルが全く違うというのに、大したものです。
それでは本文に入りましょう。
主人公は紫の帽子にオーバーオールの少年『タイ』。
ゲームは、おじいちゃんが住む架空のニュージーランドの島、
『トロミ島』に到着した場面から始まります。
この島は、『マウイの伝説』によると、『ヘケ』という半神が釣り上げ、
何も釣れなかった他の兄弟はヘケを妬み、彼を海の底に沈めてしまう。
兄弟に裏切られたヘケは怒り狂い、『永遠に争い続ける呪い』をかけ、
兄弟たちを自身の釣り上げた島に閉じ込めてしまった、
・・・・・・と伝えられているようです。
ここはゲームで唯一の街『ハリコア』です。
回復アイテムを買えるショップや、ミニゲームを遊べるゲームセンターが
ある冒険の拠点であり、おじいちゃんの家もここにあります。
とりあえず寄り道は後にして、さっそくおじいちゃんの家に
お邪魔しましょう。
おじいちゃんの家の二階に用意された部屋で、MOTHERではおなじみの
『バット』を手に入れることができます。
(ただし野球ではなく、クリケット用のバット)
入手と同時に、実績の『標準装備』がもらえます。
実績は、観光地のようにスタンプ帖に記録されます。
こういう、ちょっとした遊び心がいいですね。
この『バット』はゼルダで言う『剣』です。
ちゃんと左利きになっているあたり、こだわりを感じますね。
現実のクリケットバットは木製の西洋剣のような形なので、
振りの速さはゼルダとほぼ同じです。
『ふしぎのぼうし』の剣とでも言えば分かりやすでしょうか。
武器を手に入れたので、ダンジョンを紹介しましょう。
ここが最初のダンジョン『地下室』です。
主人公の前にある箱は、攻撃すると破壊できるオブジェクトで、
壊すとアイテムやお金が出てきます。
右上の緑色の円はショートカットです。
ある程度ダンジョンを進むと開通できます。
スタート地点から右の部屋に来ました。
部屋には仕掛けがありますが、ゼルダ経験者なら解き方はわかりますね。
敵に触れると当然ダメージなので、バットの距離感を掴んでおきましょう。
この部屋で入手できるアイテム『小さなカギ』です。
メインのゲームデザインはゼルダのオマージュなので、基本的には
ゼルダと同じようにダンジョンを進んでいきます。
複数の要素を一度に求められることもあるので、考え方は柔軟にすると
いいですよ。
主人公が攻撃を受けると、左上の『ソウルゲージ』が減少します。
これは体力のことであり、ゼルダのハートに当たる『ピザ』を取るか、
アイテムの『レモン炭酸水』か『ポテチ』を使って回復できます。
ゲームの雰囲気とアイテム系はMOTHERシリーズのオマージュです。
「メモリ1つ」で「HP1」なので、現在HPは「2」です。
攻撃を受けるとHPが0.5(メモリ半分)~1減少するので、
うまくダッシュなどで攻撃をかわしていきましょう。
HPが0になると、ダンジョンなら入口、フィールドならおじいちゃんの
家のベッドか、近くのチェックポイントからリトライです。
ゲームオーバーは無いので、恐れずにじっくり攻略しましょう。
ソウルゲージという名前は、『ハートの器』にあたるアイテムの
メッセージが「魂を強化する」だったので、そこから名付けた
仮称です。公式とは違うかもしれないので、ご了承ください。
仕掛けを解きながら進んでいき、ついにボス戦です!
どうみてもただの乾燥機ですが、MOTHERでも最初の敵は
『でんきスタンド』だったので、特別驚くことでもないでしょう。
ボスも個性的な動きをして翻弄してきますが、基本はダッシュで
大きく躱していくことが肝要であることをお忘れなく。
ネタバレを極力控えた紹介になっていますが、「実際にプレイしてほしい」
という配慮であることをご理解ください。
このゲームは本当にオマージュが多く、箇条書きでまとめてみます。
- ゲームデザイン → ゼルダの伝説(ふしぎのぼうし)
- マップデザイン → MOTHER3
- 主人公 → MOTHER1・2 一部はマリオ
- 武器とアイテム → MOTHERシリーズとゼルダシリーズ
- セリフ回し → MOTHERシリーズ
- アクション → MOTHERシリーズとゼルダシリーズ
メインのところでも、こんなにもあります。
細かいところでは、「家の地下でネズミと戦う」「ボス扱いの家電と戦う」
「基本の回復アイテムがファーストフード」「泳ぎ方がMOTHER2と3」
・・・・・・などなど、探すとキリがなさそうです。
少しでも魅力を感じていただけたでしょうか?
ベタ褒めであるように思えるでしょうが、批評はちゃんとしますので、
ご心配なく。以下、総評などです。
〇良かったところ
- 愛にあふれたオマージュ要素
- MOTHERらしさのある、現代を意識した不思議な世界観
- ゼルダらしさを出しつつも独自性があるダンジョンの仕掛け
- 土着の信仰を彷彿とさせるミステリアスで良質なBGM
- ミニゲームとコレクション要素が多数ある
- 次の目的地がマップを見るとわかる
- オートセーブなので、セーブをこまめにしなくてもいい
▲気になったところ
- ボリュームはそれなり
- 『ペガサスの靴』にあたるアイテムの使い道があまりない
- 『水かき』にあたるアイテムが装備しないと効果がない
- 『シャベル』は謎解きにしか使えない
- ある設置式アイテムは一度離れないと回収できない
- 武器のパワーアップ要素は無い
- ダンジョンに入るとクリアまで脱出不可
- クリア済みのダンジョンは再侵入不可
- ダメージを受ける前提の仕掛けがある(注:思い違いの可能性有)
- ワープポイントは無い
- 感圧スイッチに物を乗せると、妙に違和感がある
☆総評
ゼルダやMOTHERをオマージュしたインディーゲームは、海外だと
かなりの数があるそうですが、この作品もそのうちの一つでしょう。
インディーゲーム特有の問題点はかなりの数がありますが、
ゼルダやMOTHERへの愛あるオマージュがそのすべてを
覆している、非常に魅力のある稀有な作品でした。
eショップでスクリーンショットが公開されていますが、
私はそのうちの一つの「大タコに向かって泳ぐ主人公」のスクショで、
「主人公の泳ぎ方がMOTHER2と3と同じだ!」と驚き、そのまま
このゲームを購入することにしました。
多少の難はあれど、本当に購入してよかったと思える一品でした。
MOTHERや2Dゼルダが好きな方には、ぜひともお勧めしたいです。
きっと楽しめることだと思います。それでは。
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